カブ生活

第二十回「富士山へGO!」

掲載日:2013年09月27日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

清清しい秋空のもと、全国から女性ライダーがバイクで集まるミーティングに参加しました。「第30回ミスバイク一万人大会」です。これは年に一度、女性ライダーが一泊二日で集うイベントで、今年は山梨県の河口湖畔に近いホテルが会場。なんと96人もの女性ライダーが集まりました。

ところで、この一万人大会が始まったのは1984年のこと。当時、女性ライダーとして活躍していた三好礼子さんの声掛けで有志が集まりました。まだ携帯がない時代に連絡を取り合い、定期的に集まって意見を出し合い、「女性ライダーは全国に一万人くらいいて、みんな集まればいいね」という希望のもと、手弁当で運営してきたのです。それが30回、つまり30年も続いているのは素晴らしい。今回、久しぶりに再会した礼子さんは「わたし(ミスバイクを)生みっぱなしの親なのよ」と笑っていましたが、発足時からのミスバイクを知る一人として、女性ライダーが繋がれる場をつくってくれたミスバイクと、三好礼子さんの存在は大きかったと思います。

さて、懐かしい仲間との再会に期待しつつ“ゆるカブよしえ”としては、張り切って羽カブで参加しました。さすが全国規模とあって北は宮城県、南は長崎県から走ってきた人がいます。16歳の初々しいデビューライダーや親子ライダーなど、元気なミスバイクからエネルギーをいっぱいもらいました。やはり顔を合わせ、互いに言葉を交わす出会いに叶うものはありません。そうそう、羽カブは女性ライダーに好評。カワイイと褒めてくれる方がたくさんいました。かくして富士山の懐に抱かれ、女性だらけの一夜は熱く、盛り上がりました。

宴の翌日、再会を誓い合って走り去る皆さんの姿は心に迫るものがあります。後ろ髪をひかれつつ、わたしも早々に出発しました。この夏に行きそびれた富士山へ。羽カブで富士スバルラインを走り、五合目へと向かいました。じつはこの夏、8月の通行規制前に開催された富士山五合目を目指すイベントに参加できなかったのです。その後も天候に恵まれず、ようやく巡ってきた今回のチャンス。こんどこそと気合を入れ、有料道路のゲートをくぐりました。秋の連休中とあってクルマが数珠繋ぎになって登っていきます。連なる羽カブのアクセルは全開のまま。クルマと同じペースで難なく登るカブを頼もしく感じながら、無事に五合目へたどり着くことができました。

これはぜひとも記念写真を撮らなきゃ! そう思ってカメラをバッグから取り出したものの、ソロツーリングはシャッターを押してもらう相手がいないのが辛いところ。あまりモタモタしていると後続車の迷惑になってしまうし…。わたしの要領が悪いのか、けっきょく五合目でカブに乗った記念写真は撮れなかったのでイラストで再現いたします。またまた悔いが残る富士山になりました。

30年来の友人、土田栞さんのC102は1963年製で彼女が生まれた年のカブなのです。数年前の「カフェカブミーティングin青山」ではレディース賞も受賞しました。いつ見ても美しいピンク色がカッコイイ!

秋の連休真っ只中の富士スバルラインを走りました。世界遺産登録効果もあってか、五合目付近は車が大渋滞。写真は一合目下駐車場です。富士山の裾広がりのシルエットがわかる写真を撮るなら、ここがオススメですよ。クルマの数も少ないです。

富士山麓、静岡県の朝霧高原にある“フェアリーカフェ”は三好礼子さん(左から2番目)がやっているスローカフェです。富士山の帰りに寄って美味しいランチをいただきました。居合わせたバイク仲間で記念撮影。一番左の梶川真理子さんはかつて某バイク誌の名物編集員でした。

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