カブ生活

第十六回「クロスカブ 待ってるよ~」

掲載日:2013年05月10日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

いよいよ夏前に販売される!? そんな話題を引っさげて春のモーターサイクルショーに登場したクロスカブ。ファンは待ち焦がれております。

クロスカブことCC110がファンの目の前に初登場したのは、昨秋の「カフェカブミーティングin青山」でした。青山のホンダウエルカムプラザで大勢のファンがステージを見守るなか、車体を覆うカバーが軽やかに取り去られるとクロスカブの鮮やかな黄色い車体が現われ、「うぉーっ」という歓声があがりました。あのとき会場の温度も1~2℃は上昇したんじゃないでしょうか。興奮して熱く語り始める人や、カメラのシャッターを押し続ける人、いち早く何かを発見しようと目をギラギラさせる人、すべてのカブファンがヒートアップしているのを間近に感じ、わたしもドキドキしました。そして会場にいたファンたちは誰しも、もっとクロスカブに近寄りたい、触れたい、跨りたいと思っていたはず。それだけに今春のモーターサイクルショーを楽しみにしていた人は多かったようです。

さて、ショーではクロスカブが2台展示され、昨秋のデビュー時に負けず劣らず、熱狂的なファンの姿がありました。開催初日のホンダのブースには、入場してまっすぐにクロスカブの元へやってきたという方達もおりました。一人はスーツに革靴というお仕事モードの服装。やたら大きなマスクが目立っていました。最初は関係者かと勘違いしたのですが、「じつは仕事をサボッてきまして…」と仰います。この都内の企業にお勤めのビジネスマン氏は、ニュースやネットに公開されるショーの画像に自分が写っていたら(顔がバレたら)ヤバイそうです。「自分は外回り(営業)していることになってますから」と笑うと、マスクに埋もれた眼鏡が曇って真っ白になりました。肩から提げたビジネス用のソフトバッグにはカタログがギューギューに詰め込まれ、むしろそのまま会社へ帰るほうがヤバそうでした。

ほかにも超ハイテンションでカブへの愛を語る(!?)若者や、修行のように無言で見つめ続ける人がおりまして、クロスカブを熱く見守る人の輪は尽きませんでした。巷では人と同じことを安心の糧にする人も多いものですが、カブファンは個性を尊重する人材の宝庫といえそう。かくいうわたしもカブに羽根をつけて喜んでいるのですから、ゆるゆると一歩ずつ、唯一無二のカブを求める道を進んでいるのでしょうか。それにしてもクロスカブ、早く出ないかなぁ。待ち遠しいですねぇ。

壇上に展示されたクロスカブ・カスタマイズコンセプトモデル。この予備燃料タンクは残念ながら発売されませんが、やはり気になりますよね。クリアの丸ウィンカーもいいなぁ。右サイドにはアップマフラーとサイドスタンドあり。発売時はどんなオプションが揃うのでしょう。

やはり丸目ライトがいいという方多し。リアのウインカーはグローバルカブと同じ四角です。展示された2台のうち、こちらが実際に発売されるモデルに近いようです。色はレッドとイエローの2色か。個人的にはタンデムできないのがとても残念ですっ!

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