掲載日:2018年08月10日 試乗インプレ・レビュー
取材・文・写真/田宮 徹
そんな半世紀以上のヒストリーを持つモンキーが、デカくなって帰ってきた。2018年7月に、ブランニューモデルとして発売が開始されたモンキー125/[ABS]は、マニュアルクラッチ式の124cc空冷単気筒エンジンを搭載する原付二種スポーツモデルのグロムをベースに開発。ただし、各部の専用化により、グロムとはキャラクターが異なるモデルに仕上げられている。
スチール製バックボーンフレームはグロムベースだが、シートレールはモンキーのラウンドシェイプに合う形状に変更。リアサスペンションをツインショック化して、強度を最適化した専用スイングアームと組み合わせている。これらの変更により、ホイールベースは45mm短縮化。もちろん、外装類は灯火類を含めて専用デザインだ。エンジンは、基本的にグロムと共用している。ただし排気系の違いなどから、最高出力は0.4馬力ダウン。最大トルクは同一数値となっている。仕様の点では、フロント側のみにアンチロック機構を備えたABS仕様が選べるところも、グロムとの大きな違いだ。