【ホンダ スーパーカブC125】ライバルとなるモデルはホンダのグロムやモンキー125だ!

掲載日:2018年07月30日 試乗インプレ・レビュー    

協力:ホンダモーターサイクルジャパン
試乗ライダー・レポート/青木タカオ 写真/徳永 茂 記事提供/ロードライダー編集部

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HONDA SUPER CUB C125

2017年の東京モーターショーで公開され、反響の大きかったホンダのスーパーカブC125がいよいよ9月14日(金)に国内デビューする。スーパーカブ110/50がフルモデルチェンジしたばかりだが、どう差別化を図るのか……?! 早くも試乗し、そこを探ってみた。

なぜゆえに原二に2機種?
スーパーカブC125はスーパーカブ110とは別路線を歩む

スーパーカブは生産拠点を中国から熊本へ移し、角目だったヘッドライトを伝統的な丸目に戻すなど、原点回帰とも言えるフルモデルチェンジをスーパーカブ110/50で敢行したばかり。生誕60周年という偉大なるアニバーサリーに向け、ホンダは盤石の構えを整えたと見ていたが、完全新作のスーパーカブC125も加え、スーパーカブのラインナップの充実化をさらに図るというから驚く。

ホンダ スーパーカブC125の試乗インプレッション

今回はクローズドコースでの試乗だったが、スーパーカブC125の動力性能と安定した車体なら安心してクルマの流れをリードできるはず。走りそのものを楽しむことを主眼にしたツーリングにも出かけたくなるはず。スーパーカブ新時代の幕明けだ!!

スーパーカブC125は昨秋の東京モーターショーで初披露され大きな反響を呼ぶと、今春のモーターサイクルショーでは市販予定車として再登場。スーパーカブ110とは一線を画す上級志向であることは展示車両からも伝わったが、どうして同じ原付二種クラスに2機種も必要なのか……。かつてはスーパーカブ70とスーパーカブ90を揃えていた時代もあったが、この時代にスーパーカブ110とスーパーカブ125がどうやって共存し、どのような差別化が図れるのか、正直なところ懐疑的であった。

しかし実際にスーパーカブC125を走らせてみると、すべてに納得できる。スーパーカブC125は、これまでの実用車としての域を脱し、ホビーユースを重視したバイクとなって、新しい道を歩んでいくのだ。

ホンダ スーパーカブC125の試乗インプレッション

もちろん言うまでもなく、従来のスーパーカブにも趣味性は計り知れないほどにあった。ただし、それはあくまでも実用車をベースにした楽しさであり、その領域の中でそれぞれのオーナーの嗜好に合わせていたものにすぎない。それに対しスーパーカブC125は、生まれながらのホビーバイクであり、位置づけとしてはグロムやモンキー125と同列にあると言っていい。

つまり、スタイルこそ普遍的なスーパーカブそのままで、見た目にも愛くるしかったり、伝統的なものを感じさせるが、操作フィールや走りの安定感は1ランク上の、いわゆるバイクの領域にあり、スーパーカブ110とは別次元の走りが味わえる。

具体的に言うと、ストロークに余裕があり衝撃を受けても確実に吸収する前後サスペンションであったり、振動が少なく落ち着いている車体、カッチリと効き細かくコントロールできるブレーキ、グリップ感を伴っていて信頼して寝かし込める安定性と旋回性能といったものだ。さらにシフトチェンジ時の操作感もさらに滑らかな上、走行中に感じる風の巻き込みも抑制し、快適性も向上。普段からモーターサイクルでライディングを楽しんでいる人でも物足りなさを感じない完成度の高さを見せているのだ。

ホンダ スーパーカブC125の試乗インプレッション

そして、その走りの性能に加え、外装や装備面も上質さが伴っているから隙がない。スマートキーやLEDヘッドライトといった先進装備の採用だけでなく、1958年に発売された初代スーパーカブC100をモチーフに、鳥が翼を広げたような形のハンドルを再現したり、リアフェンダーをあえてスチール製とするなどし、先人達の情熱を未来に伝えている。

乗り降りのしやすさや自動遠心式クラッチによる運転のイージーさは相変わらずで、日々の暮らしに寄り添ってくれる等身大の相棒であることは従来と同じながら、新型スーパーカブC125のオーナーとなれば誰かに自慢したくなる、誇り高き気持ちに浸れる。間違いなく!

スーパーカブC125の詳細写真は次のページにて

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