【GSX-S125 ABS試乗記事】GSX-Sシリーズの血統を受け継いだコンパクトなスポーツネイキッド 試乗インプレ・レビュー

SUZUKI GSX-S125 ABS

GSX-S125 ABS
SUZUKI

【GSX-S125 ABS試乗記事】GSX-Sシリーズの血統を受け継いだコンパクトなスポーツネイキッド

掲載日:2018年02月01日 試乗インプレ・レビュー    

取材・写真・文/野岸“ねぎ”泰之

スズキが原付2種カテゴリーに投入した新型のストリートスポーツが、GSX-S125 ABSだ。同クラスのミッション車にはホンダGROM、カワサキZ125PROというライバルがいる。そこに殴り込みをかけた形の、GSX-S1000を筆頭としたシリーズのコンセプトを踏襲した末っ子は、はたしてどんなマシンなのだろうか。気になる装備や走りをチェックしてみた。

小さくても本格派
まさにストリートファイター

GSX-S125 ABSの試乗インプレッション

外観でまず目を引くのが、グラマラスなボディラインだ。低い位置に据えられたヘッドライトから、跳ね上がったように見えるテール周りまで、直線と曲線をうまく組み合わせて流麗なボリューム感を持たせている。その姿はまるで獲物を狙う野生動物のよう。

GSX-S125 ABSの試乗インプレッション

大きく張り出したシュラウドやレーサーライクなセパレートシートとアンダーカウル、デュアルテールエンドマフラーの採用など、まさにストリートファイターと呼ぶにふさわしい、戦闘的なスタイルを与えられている。リアフェンダーがやけに長く、ここだけがちょっと野暮ったいイメージなのが惜しいが、通勤などにも使うなど実用面を重視するなら、それもまたアリかもしれない。

GSX-S125 ABSの試乗インプレッション

GSX-S125 ABSの試乗インプレッション

ヘッドライトとポジションランプ、ナンバープレートランプにはLEDを採用。どうせならテールランプやウインカーにもLEDを採用してほしいところだが、とりあえず昼間の街中でもフロントがよく目立つところは安全面で評価に値する。

6,000回転以上をキープすれば
キビキビとした走りが可能

同じクラスのミッション車であるホンダGROM、カワサキZ125PROがともに12インチホイールを採用してミニモト的なサイズとなっているのに対し、GSX-S125 ABSのホイールは17インチで、250ccクラスに迫る車格を有している。その分、装備重量は133kgとライバルよりも重めだが、車体がとてもスリムなこともあり、取り回しに苦労することはない。

GSX-S125 ABSの試乗インプレッション

エンジンの始動はスタートボタンをワンプッシュするだけ。ボタンを押すと一定時間スターターモーターが回転し、始動を認識するとモーターが止まる「スズキイージースタートシステム」を採用しているため。従来のようにボタンを押し続ける必要がないので便利だ。エンジンは単気筒124ccの水冷DOHC4バルブで高回転までよく回る。アイドリングでアクセルをブリッピングしてみても、1万1,500回転のレッドゾーン付近までストレスなく吹け上がり、さすがはGSXの名を冠したスポーツバイクだと実感させられる。

GSX-S125 ABSの試乗インプレッション

シートに座ると、ハンドルとの位置が近く、ライディングポジションはとてもコンパクトな印象を受ける。最高出力は11kW〈15PS〉/10,000rpmとあって、走りはとてもパワフルだ。ただ、そのパワーを存分に引き出して走るためには常時6,000回転以上をキープする必要がある。街中でストレスなく走るには、6,000~8,000回転あたりがちょうどいい。6速ミッションを採用していることもあって頻繁にギアチェンジが必要で、その分慌ただしくはあるが、回転数をピタッと合わせて力強く走れるのは、マニュアルミッション車ならではの楽しみだ。

GSX-S125 ABSの試乗インプレッション

リアのサスペンションはリンク式の本格的なタイプだし、ブレーキも前後ペタルタイプディスクを採用して制動力も頼もしい。ABSを装備しているので、万が一の際の安心感も大きい。そのためワインディングなどではスポーツライクな走りも堪能できる実力を持っている。8,000~10,000回転付近も使うとキビキビとした走りが楽しめるが、うなりをあげて頑張るエンジン音を聞いていると「原付2種だし、そんなにガムシャラに飛ばさなくてもいいかな」という気分にもなる。

GSX-S125 ABSの試乗インプレッション

ちなみにシートの座面自体は広めだが、走っているうちに身体が前方に寄りがちなので、お尻の位置を意識して乗るといいだろう。また、車体はニーグリップをすると内股気味になるんじゃないか、というぐらいスリム。走行中にメーターパネルを見るには、首ごと視線を落とす必要があるなど、普通二輪クラスに比べると、勝手が違う面もある。しかし、これらはオーナーになればすぐに慣れるだろう。

ツーリングペースなら250ccクラスに十分付いて行けるし、ここ一番という時にはスポーティな走りも可能、という懐の広さを持っているこのマシン。通勤・通学の足として使っても、ストレスのない走りで毎日が楽しくなるはず。GSX-S125 ABSはミッション付きバイクの入門用としてはもちろん、セカンドバイクとしても魅力的な1台となるだろう。

GSX-S125 ABSの試乗インプレッション

気になるエンジンサウンドをチェック!

詳細写真

キーシリンダーは燃料タンクの前方に設置されており、いたずら防止に効果のあるシャッター付きとなっている。スクーターではもはや標準と言っていい装備だが、スポーツバイクに採用するのは珍しい。コストや見栄えの問題もあるだろうが、防犯面を考えると今後は採用モデルが増えてくれると安心だ。

ヘッドライトとその左右にあるポジションランプにはLEDを採用。レンズ部分の面積は広めで、昼間の被視認性も高い。

スピード&タコ、時計、燃料計のほか、ギアポジションや平均燃費、デュアルトリップなども表示可能な多機能フル液晶ディスプレイ。

液晶の両側には各種インジケーターが並ぶ。右で白く点灯しているのは、適切なシフトタイミングを教えてくれるエンジンRPMインジケーター。約8,000回転でシフトタイミングを知らせてくれる。

2つの排気口直径が異なるデュアルテールエンドマフラー。外観だけでなく、排気音もなかなかスポーティだ。

特徴的なデザインのテールランプ。ウインカー共に通常のバルブタイプで、ナンバープレートランプのみLEDを採用。

レーサーライクなイメージを高めるアンダーカウルを標準装備。ラジエーターのリザーブタンクはこの中に配置されている。

スポーティな走行に対応するセパレートシートを採用。シートの座面は広く、大柄なライダーでも窮屈さはない。

ラジエーターも大型の物を採用。スポーティな走りに対応するとともに、あえてシルバーのままで存在感を主張している。

キーで開閉するパッセンジャーシートの下には、基本的な車載工具が収納されている。セット内容はプラグレンチ、プラス&マイナスドライバー、六角レンチ。

フロントのタイヤサイズは90/80-17M/C 46S。ブレーキディスク径は290mmと大型のペタルタイプを採用。

リアタイヤのサイズは130/70-17M/C 62S。ディスク径は187mm。

SPECIFICATIONS – GSX-S125 ABS

GSX-S125 ABS 写真

価格(消費税込み) = 35万4,240円
※表示価格は2018年1月現在

スズキが原付2種カテゴリーに送り込んだ、ミッション付きのスポーツネイキッド。GSXの名を冠し、最新のテクノロジーを投入したマシンは、125ccクラスながら爽快なスポーツライディングが楽しめる。

■エンジン型式 = 水冷単気筒DOHC4バルブ

■総排気量 = 124cc

■最高出力 = 11kW(15PS)/10,000rpm

■最大トルク = 11N・m(1.1kgf・m)/8,000rpm

■燃料供給装置 = フューエルインジェクション

■サイズ = 全長2,000×全幅745×全高1,035mm

■ホイールベース = 1,300mm

■シート高 = 785mm

■装備重量 = 133kg

■燃料タンク容量 = 11L

■Fタイヤサイズ = 90/80-17M/C 46S

■Rタイヤサイズ = 130/70-17M/C 62S

■Fブレーキ形式 = 油圧式シングルディスク(ABS)

■Rブレーキ形式 = 油圧式シングルディスク(ABS)

■乗車定員 = 2名

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