インド生まれのファンバイクがリニューアル NEW HONDA NAVI110

掲載日:2019年01月22日 試乗インプレ・レビュー    

取材協力/Chops
取材、文/淺倉恵介
写真/木村圭吾

インド生まれのファンバイクがリニューアル NEW HONDA NAVI110 の画像

ホンダ NAVI110(2018)

驚きの低価格と見た目の面白さ、そして走りの楽しさで注目を集めたインド製バイク、ホンダNAVI110がモデルチェンジ。ユーティリティ性とファッション性を引き上げて、さらに魅力がアップした。リニューアルされたポイントを紹介し、実走インプレッションも掲載。新生NAVI110は、どこが変わったのか? どれだけ良くなったのか? に迫る。

ホンダ NAVI110特徴

燃料計が標準装備され、実用性が大幅に向上
ルックスの向上も見逃せない

“10万円以下で買える新車”として大きな話題を呼んだホンダNAVI110。インドホンダで現地の若者向けに開発されたモデルで、手に入れやすい低価格、そして“バイクという乗り物の楽しさ”を知ってもらうための乗り味がコンセプトに揚げられている。ミッションはATで、スクーター的なユニットスイング式のエンジンを持つが、足を揃えて乗るステップボードではなく車体に跨ってバイクを操る左右で独立したステップを持つところがポイント。その乗り味は、見た目から想像されるより“バイク”しているところが面白い。

ホンダ NAVI110の試乗インプレッション

そのNAVI110が、待望のモデルチェンジを果たした。基本コンポーネンツに変更はないが、ファッション性やユーティリティの向上を考えた、実に効果的なビッグマイナーチェンジと言っていい。

ホンダ NAVI110の試乗インプレッション

最も歓迎できる変更点は燃料計の標準装備だろう。NAVI110の燃料タンクは3.8L、1Lあたりの実燃費はだいたい50kmあたりとのことなので、航続距離は190km程度ということになる。こうした小排気量モデルは、通勤や通学といったコミューターユースを考えているユーザーが多いだろう。で、あれば、190kmという航続距離は十分なものだ。けれど、どれくらい燃料が残っていて、あとどれくらい走ることができるのか? がわからないのは、やはり不安があるもの。燃料計が装備されたのは、素直に賞賛できる。

ホンダ NAVI110の試乗インプレッション

実際に、燃料計が装備されたことで、NAVI110の購入を決めたというユーザーも多いと聞く。また、装備が充実しても、車両価格は消費税8%込みで9万2,900円、整備費用や自賠責保険を含んだ乗り出し価格でも税込み14万3,000円(Chops調べ、価格は2018年12月現在)と、リーズナブルなプライスを維持している。

ホンダ NAVI110試乗インプレッション

扱いやすさと気楽さは先代モデルのまま
燃料計の追加は実用性大幅アップを実現

車体やエンジンに基本的に変更はないとのことで、実際に試乗してみても先代モデルから大きな違いは感じない。8馬力ほどのパワーは、同クラスのライバルに比べてスペック上はやや非力と言えるが、ミッションが低中速重視の設定のおかげで、発進加速でモタつくようなことはない。日常使用域の加減速はパワフルとまでは言えないもののスムーズでストレスを感じるものではない。

嬉しかったのは、先代で感じた40~50km/hでの速度上昇のひっかかりが解消されていたこと。また、ブレーキの制動力の立ち上がり方も自然になっている。もともと重箱の隅を突いての評価ではあったので、これが個体差なのか数値に表れない進化なのかは判断がつきかねるが、後者であると信じたいところ。

それにしても、燃料計の追加は心強い。試乗中に道に迷い、しばらく山道を放浪したのだが、ガソリン残量が確認できることで強気に探索を進められた。

ホンダ NAVI110の試乗インプレッション

気になる点としては、リアサスペンションの突き上げ感の強さが相変わらずなのは残念。アジア圏でのバイクの使われ方は、2人乗りどころか、3人、4人乗りも珍しくない。そのため、リアセクションの強度は高く設計され、リアショックも高荷重に耐える設定となっていることが理由だと思うが、日本国内での使用条件には厳しい。けれど、リアショックユニットは社外品が多く存在しているし、小排気量車はパーツの価格も安い。カスタマイズの楽しさと考えれば、コレもアリかと思える。自分も「リアショックを替えて、タイヤをハイグリップ化したら……」などと、脳内でカスタム計画を進めていた。そう、NAVI110の面白さは、こうして「何かしよう」とアイデアが浮かんでくることにあるのではないだろうか? 車両価格が安いおかげで、気軽に手を加える気にさせてくれる。こんな気持ちにさせてくれるバイクは、このところ無かった。

ホンダ NAVI110の試乗インプレッション

NAVI110の輸入を手がけるChopsは、他にも海外生産の小排気量モデルを数多く日本に導入している。海外、特にアジア圏では現在バイク熱が沸騰中。そのため、各メーカーは次々とニューモデルを投入しており、日本国内では知られていないユニークなモデルがたくさん存在する。そんな面白いバイクを日本のライダーにも紹介したい。Chopsでは、そう考えている。安心してバイクを維持できるようにと、基本的な補修部品はChopsで常時在庫を確保するなど部品の供給体制も整えている。安くて、楽しく、安心して楽しめる。バリューが高まったNAVI110をはじめ、海外生産の小排気量モデルには魅力的なモデルがひしめいているのだ。

NAVI110詳細写真

現地では若者向けのモデルということで、ファッション性にも配慮。従来モデルではブラックだったリアショックのスプリングが、新型ではスポーティなイメージのレッドに変更された。

ミラー、ヘッドライトカバー、グラブバーはボディと同色。ボディカラーは、レッド、ホワイト、ブラック、オレンジ、ブラウン、モスグリーンの6色が用意されているので、カラー選びがより楽しくなったというわけだ。

サイレンサーのカバーは形状と素材を変更。従来品は樹脂製だったが、より耐久性に優れるスチール製に変更された。

エンジンは基本的に変更なく、排気量109.19cc空冷4ストローク単気筒で最高出力は約7.9馬力、最大トルクは8.96Nmだ。吸気はキャブレターで行っている。

NAVI110の大きな特徴なのが、車体下のラゲッジスペース。どう活用するかはオーナー次第。

ホイールサイズはフロント12インチ、リア10インチ。前後ともにドラムブレーキを採用するが、制動力に不満はない。

燃料タンクの給油口は、キー付きの蓋を装備している。

シートはダブルシートタイプで、座面の大きさ十分。タンデムライディングにもしっかりと対応する。

シートはキーで脱着可能。シート下に小物入れスペースを装備するが、あまり大きいものは収納できない。

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