スズキ アドレス110(2015)
スズキ アドレス110(2015)

スズキ アドレス110(2015) – 低燃費と使い勝手に加え、125ccに匹敵する走りも実現

掲載日:2015年04月30日 試乗インプレ・レビュー    

取材・写真・文/野岸“ねぎ”泰之

低燃費と使い勝手に加え、125ccに匹敵する
走りも実現した“日常を支える”スクーター

アドレス110は2014年9月、ドイツ・ケルンで開催された国際2輪見本市「インターモト」でワールドプレミアされたスズキの小型スクータークラスにおけるグローバルモデルだ。インドネシアで生産され、燃費性能と走行性能を両立したスクーターで、ASEAN諸国、欧州、オセアニア向けにも輸出されるという。日本では2015年3月から販売を開始。スズキの国内向け原付2種クラスとしてはおよそ5年ぶりとなるニューモデルの実力はどんなものなのか? 早速その特徴や走りをチェックしてみよう。

スズキ アドレス110(2015)の特徴

スズキ アドレス110(2015)の画像

充実した収納性と
使い勝手のいい装備

外観のスタイリングはシャープでスタイリッシュなもの。特に、ヘッドライトとは別体になっている、フロントカウルにビルトインされたウインカーはV字に切れ上がったデザインで、顔立ちをキリリと引き締めている。また、レンズ内にはポジションランプを内蔵しており、被視認性のアップにも役立っている。

スズキ アドレス110(2015)の画像

ホイールは14インチと大きめのものを採用しているが、車体自体はスリムでコンパクト。装備重量も97kgと、原付2種のスクーターとしてはトップレベルの軽さを誇っている。実際に押して歩いたり、センタースタンドを掛ける際にも非常に軽く、取り回しは楽に行える。シート高は755mmと、同じスズキのアドレスV125よりも10mm高くなっているが、フロアボードの後端がカットされている形状のため、足着き性は良好。これなら50ccクラスから乗り換えたとしても、違和感や不安はほとんどないだろう。

スズキ アドレス110(2015)の画像

シート下のトランクスペースは20.6Lと若干広めの造りで、フルフェイスヘルメットに加え、グローブなどちょっとした物が入る空間がある。フロントカウルの内側左右にあるインナーラックは開口部が広く、ペットボトルなどの出し入れがしやすい構造。特に左側は少し広くて600mlのペットボトルに対応しているという、ちょっとユニークなものだ。中央にはコンビニフックも装備しており、収納力は申し分ないといえる。リアには大きめのアルミ製キャリアを標準で装備している。車体とマッチしたデザイン性とともに、荷掛フックやテールボックス用の取り付け穴が最初から用意されているなど、使い勝手にも配慮されている造りだ。総合的に見て、このクラスのスクーターに求められるユーティリティ性は十分に満たしているといえるだろう。

スズキ アドレス110(2015)の画像

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スズキ アドレス110(2015)の試乗インプレッションは次ページにて

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