ホンダ ベンリィ110
ホンダ ベンリィ110

ホンダ ベンリィ110 – 便利なベンリィに110ccモデル新登場

掲載日:2012年02月28日 試乗インプレ・レビュー    

仕事や遊びのステージをさらに広げる
便利なベンリィに110ccモデル新登場

1953年から続くベンリィシリーズに、またひとつバリエーションが増えた。2011年の秋にフルモデルチェンジされたベンリィに、新しく原付2種の兄弟車がリリースされたのだ。この『ベンリィ110』のコンセプトやスタイリングなどの基本設計は、弟分ともいえる50ccのベンリィと同じ。容量10リットルの燃料タンクや大型のリアキャリア、そして安心のコンビブレーキなども継承されている。大きな相違点は、最大積載量が30キロから60キロに増えたことと、排気量が50ccから110ccに増えたことの2点だ。

ホンダ ベンリィ110の画像

原付2種になったことにより、法定速度に余裕が生まれたほか、2段階右折が不要になり、さらにタンデム走行までも楽しめるようになった。つまり、配達業務や遊びに余裕と選択肢が増えたのだ。ボディカラーは2012年に採用された50ccのベンリィと同じ3色から選ぶことができる。その中からシックな雰囲気を漂わせる、オニキスブルーメタリック×ブラックを借りた試乗レポートをお送りしよう。

ホンダ ベンリィ110の特徴

ホンダ ベンリィ110の画像

60キロまでの荷物を積めるリアキャリア
クラス最大の10リットルのタンク容量

ベンリィとベンリィ110の外観は、兄弟というよりは双子というのが相応しいほど似ている。もちろん、双方のエンジンやマフラーは新設計の別物だが、それを見た目で判別するのは難しいのだ。外観の目立った相違点といえば、フロントとリアのフェンダーに貼られた白い原付2種のステッカーくらいだろう。ただ、ライダー視点になってみれば違いも実感できる部分がある。コンパクトなスピードメーターの表示速度は時速100キロまで刻まれ、さらに時速30キロを超えても、速度警告灯の点滅が見られないといった点だ。

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積載については申し分ナシ。フルフラットのリアキャリアは、持ちやすい形状のグリップと荷掛けフックを装備。その他にも、フロントに小物入れとコンビニフックがあり、配達業務だけではなく、ツーリングでの荷物を積む場合にも、その利便性は発揮されそうだ。この積載性に優れた特徴的なスタイリングの継承は、ベンリィシリーズが既に「積む」という目的のために完成されたモデルになっていることを証明している。その完成された車体に、50ccでは得られなかったパワーが加わったことこそ、ベンリィ110の性能の本質なのである。

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他にも、センタースタンドとサイドスタンドの併設や、後輪ブレーキレバーのブレーキロック機構。さらに前後コンビブレーキなどの便利な装備は110になっても変らない。あえて不便をあげるならば、メーター内にヘッドライトのハイビーム表示灯がないことと、ヘルメットスペースがないことくらい。ハイビームのまま対向車がいる状況で走らないように、照らしているライトの位置やスイッチからライダー自身で確認して欲しい。

ホンダ ベンリィ110の試乗インプレッションは次ページにて

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