リトルカブ
 リトルカブ

ホンダ リトルカブ – 人懐こさを備える末っ子

掲載日:2011年02月03日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

不朽の名車カブシリーズより
人懐こさを備える末っ子リトルカブ

ホンダのカブと言えば、日本が世界に誇るベストセラーバイクである。始動性に優れ、低燃費ながらタフな走りを備えた万能バイクは、移動手段から未舗装路での運搬作業までシチュエーションを問わず活躍してきた。また乗り降りしやすい低床バックボーンタイプのフレームや、クラッチ操作を省いた自動遠心式クラッチの採用などにより、女性や年配のユーザーをも取り込むことになった。そして1958年の発売開始以来、進化の過程で様々な派生モデルを生み出してきたカブシリーズは、半世紀にわたり6000万台以上の出荷台数を誇るモンスターバイクとなったのだ。そこで今回は、カブシリーズの中でも最も親しみやすいシティユースモデル、リトルカブにスポットを当ててみよう。愛らしいボディの曲線やシンプルなデザインが若年層や女性にも好評なリトルカブとは、いったいどのような資質を持っているのだろうか。

ホンダ リトルカブの特徴

スーパーカブとの違いは
14インチの小径ホイール

リトルカブの最大の特徴と言えば、14インチの小径ホイールを採用していることだ。17インチのスーパーカブに比べ、シート高が30mmほど低い。実際に跨ると確かにシート高も低いが、それ以上に大きな恩恵を感じたのは、バックボーンフレームの位置が下がる点だった。スーパーカブは一般的なバイクと同じ位置にエンジンを搭載している。しかしながら、バックボーンフレームに前傾エンジンを吊るすことで、スクーターのように前から座れる設計としているのだが、リトルカブではそのフレームが、スーパーカブよりもさらに低い位置まで下がっているのだ。これなら女性がスカートを履いていても座りやすいだろう。スクーターと同じ感覚で乗ることが出来るのは大きなメリットである。

ホンダ リトルカブの画像

そして、もうひとつは小径化による取り回しの向上だ。スーパーカブでは速度域が高い幹線道路や、悪路での長距離走行も視野に入れ、タイヤが大きいことによるメリットも多いだろう。一方でリトルカブはシティユースで使用することを前提としているため、駐輪場での出し入れや街中でのUターンなど、小回りが効く扱いやすさを前面に出しているといえる。スーパーの駐輪場などで出し入れをする際、周りの自転車に引っ掛けてしまい……という経験がある方なら、このメリットを十分に感じることが出来るだろう。

ホンダ リトルカブの試乗インプレッションは次ページにて

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索