マラグーティ X3M125 Motard

マラグーティ X3M125 Motard – 17インチホイールを履く本格派125ccモタード

掲載日:2009年11月18日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

17インチホイールを履く
本格派125ccモタード

「マラグーティ」と聞くと、多くのライダーがスクーターをイメージするのではないでしょうか。もちろん、イタリアンスクーターの名門として、同社の存在感が大きいことは間違いありません。しかし、その一方で単気筒オフロードマシンも積極的にラインナップしており、本国ではキッズ用の設定もあるほどです。今回紹介する「X3M」シリーズは、2007年のミラノショーで発表されたエクストリームイメージのモデル。共通のデザインを持つ“モタード”と“エンデューロ”がラインナップされており、いずれもヤマハ製エンジンを心臓部に持つ、本格装備のマシンとなっています。とりわけX3Mモタードは125ccクラスとしては珍しく前後17インチホイールを装備しているのが特徴。スタイリッシュなイタリアンデザインについ目がいってしまいますが、走りにこだわっているのもポイントです。ブレーキはもちろん前後共にディスクブレーキで、ホイールは3スポークのキャストホイールを採用。タイヤも欧州小排気量の定番スポーツバイアスであるMT75を装着しています。スタイルと走り、いずれにもチカラの入ったモデルとして、国産とはまた違った魅力を感じさせてくれます。

マラグーティ X3M125 Motardの画像

マラグーティ X3M125 Motardの試乗インプレッション

快適さと楽しさの両立を実現する
ゆとりある車格と足回り

オフロードバイクにオンロードバイクの足回り組み合わせたモタードは、ストリートでの軽快な走りが魅力のカテゴリです。これまで販売されてきたモデルもまさにそう言ったものでしたが、125cc以下の場合少しだけ足りないものがありました。それは「乗り心地」です。国内で販売されていた原付2種クラスのモタードはほとんどがミニバイクをベースとしたもので、それゆえにホイールサイズや車格が小さいのが特徴。これは小回りという面では非常に有利ですが、乗り心地の場合マイナスになってしまうことがあります。今回試乗したX3M125モタードの場合、モタードならではの軽快な走りはそのままに、前後17インチホイールを採用することで、足回りに余裕が生まれているのが大きな違い。ポジション的な窮屈さが無いため長時間走行した場合も負担が少なく、体が大きいライダーでも問題ありません。サスペンションが適度な硬さとなっていることもあいまって、直進安定性が高く、ミニバイクベースのモタードのような高速域での不安感は無し。また、車格が大きめのため上半身の自由度が高く、大きなアクションもしっかりと楽しめます。搭載されているヤマハ製のエンジンは力強い中速域を持っており、モタードらしい軽快な走りと快適性を上手く両立させていると言えるでしょう。

マラグーティ X3M125 Motardの画像

X3M125モタードは、装備面にも国内では見られない特徴があります。その最たるものはデジタル式のマルチファンクションメーターで、基本機能のほかラップタイム計測は回転数の表示形式変更などを行えるスグレモノ。グリップもワイヤリングがやりやすい形状を採用しているほか、外装もコンペティションモデルを意識したアグレッシブなものです。スクーターで個性を見せ付けるマラグーティですが、モタードもやはり独特。走り、ルックスともイタリアンモデルならではの存在感を持つ1台です。

マラグーティ X3M125 Motardの詳細写真は次ページにて

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