ヤマハ VOX

ヤマハ VOX – ユニークなスタイルに大容量収納

掲載日:2009年10月10日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

ユニークなスタイルに大容量収納
個性的で使えるスクーター

原付スクーターの面白さのひとつに、他のカテゴリにはない「個性的なモデル」の存在があります。今回紹介する「VOX(ボックス)」もそんな車両のひとつで、「使い方をデザインする」コンセプトのもとに開発された個性的な1台です。洗練されたシンプルかつモダンなデザインでありながら、どこかノスタルジックな雰囲気を感じさせる出で立ちと、既存の原付スクーターにはなかった横開きの大容量シート下収納を持つユニークなスクーター。若者をメインターゲットとして作られていますが、これまでのように動力性能やスピードの速さをアピールするのではなく、「ゆったりと気軽に乗れる」「余裕の収納力」といった現代のビッグスクーターにも通じるキーワードをヒントに誕生しました。カラーバリエーションも、実用的な原付スクーターにはないドレッシーな色が用意されており、ユニークなスタイルを強調しています。また、2007年には上級グレードである「VOXデラックス」がデビュー。こちらはメーターケースやヘッドライトリムなど各所にメッキ処理を施されているほか、フロントフォークのアウターカバーやホイール色を変更したよりドレッシーなスタイルが特徴です。いずれのVOXも速さや実用性だけではなく、遊び心を大切にしたユニークなスクーターになっています。ただ便利なだけでは面白くない、そう考えるライダーにとって、興味深い1台と言えるでしょう。

ヤマハ VOXの画像

ヤマハ VOXの画像

ヤマハ VOXの画像

ヤマハ VOXの画像

ヤマハ VOXの画像

ヤマハ VOXの試乗インプレッション

乗って使って面白い!
目からウロコの新感覚

さて、気になるVOXのインプレッションですが、これはもう「面白い」の一言。見る人によっては「見た目だけでは…」と思うかもしれませんが、個性的なスタイルがこのバイクを作り出しているのです。まず、他の原付には無いロングシートが生み出す、自由度の高いライディングポジションに注目。一般的に原付スクーターでは、車体サイズの制限もあり大柄なライダーだと窮屈に感じることもしばしばありますが、VOXの場合走りながら足を組みたくなるほどの余裕があります。また、シンプルな車体構成の影響で車重が軽く、取り回しも容易。FIを採用する水冷3バルブエンジンの適度なパワーで、ストレスの無い走行が可能です。また、太めのブロックタイヤがクッション性を高めているため、多少の悪路でも乗り心地はいたって快適。開放感があるゆとりのポジションと快適なライディングフィールによって、原付スクーターでありながら、のびのびとしたクルージングを楽しめるのは大きな魅力です。

ヤマハ VOXの画像

また、横開きの大容量シート下収納は、買い物や荷物を雑然と入れても問題がないほど広く、日帰りどころか一泊ツーリングでも十分に対応可能なサイズです。収納の底が比較的浅いため大きなフルフェイスヘルメットの収納は難しいですが、125cc以下用として発売されているハーフキャップやジェットの場合は問題無し。使い勝手は非常に良好です。また、燃費も思い切り回してリッター30kmオーバーと好成績で、維持に関するコストも安心です。はじめてVOXを見たときは「見た目が違うだけで普通のスクーターでは?」と思っていましたが、実際に乗ってみると新しい感覚に満ちていたことに驚きました。便利そうだけで面白くないかも…という印象を原付スクーターに抱いているライダーには、是非一度乗ってみて欲しい1台です。

ヤマハ VOXの詳細写真は次ページにて

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索