カワサキ KSR PRO

掲載日:2015年01月26日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/淺倉 恵介

カワサキ KSR PROの画像
KAWASAKI KSR PRO

ハイグレードなパーツを装備した
小さな本格的スポーツバイク

『KSRプロ』は、コンパクトな車体に排気量111ccの横置き空冷4ストローク単気筒SOHC 2バルブエンジンを搭載したファンバイクです。前後ディスクブレーキや倒立式フロントフォークを装備し、小さくても本格的なメカニズムも魅力です。

KSRプロの最大の特徴は、4速リターン式ミッションの採用です。ベースとなっている『KSR110』は、ボトムニュートラルの自動遠心式クラッチ4速ミッションを搭載しています。自動遠心式クラッチは、操作はイージーですが細やかなクラッチワークに向かず、走りを楽しむには物足りないとする声が以前からありました。そこで、KSRシリーズのハイエンドモデルであるKSRプロでは、待望のマニュアル式クラッチが採用されました。4速ミッションとの組み合わせで、より積極的なマシンコントロールが可能になったという訳です。

エンジンの最高出力は8.6PSで軽量な車体には必要十分。小気味良い走りを楽しむことができます。また、嬉しいのはセルスターターが採用されたこと。キックスターターも装備しており、キックでの始動も難しいものではありませんが、セルスターターの利便性は日常使用で絶大なメリットを生み出してくれます。わずか1.9メートルの最小回転半径と750mmという低いシート高は取り回し性抜群。シティユースでは大きな武器となり、ビギナーのエントリーモデルとしても最適な1台と言えるでしょう。

従来モデルでは鉄製だったホイールは、12インチのアルミキャスト製に変更。スイングアームにはトラス構造のスタビライザーが追加され、フレームも剛性アップが図られるなど車体のグレードも上げられています。フロントφ200mm、リアφ184mmのペタルタイプブレーキディスクはKSRプロだけの装備です。1人乗り専用車のためタンデム走行は不可ですが、ストイックに走りを楽しむためのバイクであるとの主張だとも感じられます。小さな、けれど本格派のスポーツバイク。それがKSRプロなのです。

カワサキ KSR PRO のここがポイント!
  • ● ダイレクトな操作が楽しめる4段リターン式マニュアルミッション
  • ● 剛性が上げられたフレーム
  • ● セル&キックのスターターを装備

カワサキ KSR PROのライバルはこれだ!

  • ホンダ
    グロム

    エンジンはホンダの4ストロークミニバイクではお馴染みの横置きシリンダーを採用し、9.8PSの力強さを誇る。大型ロードスポーツを縮めたようなデザインがユニーク。

  • KTM
    125デューク

    KTMのスポーツネイキッド、デュークシリーズの末弟。フレームや足回りは390デューク(排気量390cc)と基本的に共通で、車体のキャパシティには大きな余裕がある。

  • ホンダ
    エイプ100

    排気量99ccの縦型単気筒エンジンを搭載。上級モデルのタイプDはキャストホイールと前後ディスクブレーキを装備。アフターパーツが豊富でカスタムも楽しいモデル。

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