掲載日:2014年12月22日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/杉山 研二
1968年から1970年代にかけてベスパのヒットモデルとなった「Primavera」の名を継承し、そのデザインコンセプトにもとづいて新しく開発したのが現在のプリマベーラです。2013年発売のベスパの最上級モデル「Vespa 946」のデザインエッセンスを随所に取り入れ、またシート下のメットインスペースやフロントの小物入れなどユーティリティも充実させ、エレガントなデザインとスクーターとしての高い実用性を両立しています。
車体はスチールモノコック、フロントサスペンションは片持ちのリンク式と、ベスパらしい構造を踏襲しています。また11インチサイズの5本スポークホイールを装着し、より高い走行安定性を追求。リアショックには4段階のプリロードアジャスターがあり、2人乗車時などの走行条件に合わせて調整することも可能です。さらに、エンジンマウントの設計変更やダンパーの見直しによってシートやハンドルなどから感じる振動も軽減、快適性が向上しています。
メーターはクラシックな雰囲気ですが、じつは最新鋭の液晶デジタルマルチファンクションパネルです。ポジションランプもLEDを採用しています。また乗り降りのしやすさなど、日常の乗り物として都市型ライダーが期待する実用性もしっかりと確保。搭載するエンジンは125ccと50ccの2タイプを用意。用途や所持免許に合わせて選ぶことができます。
プリマベーラ125は4ストロークの空冷単気筒エンジンを搭載。環境への配慮を高め、燃費と排ガス性能が向上しました。燃費は平均50km/hの走行時に最大で64km/Lを実現。メーカー希望小売価格は42万8,000円(税8%込)。もう一方のプリマベーラ50は、125ccモデルと同サイズのボディに2ストロークの空冷単気筒を搭載。価格は34万6,000円(税8%込)です。