ホンダ スーパーカブ50

掲載日:2012年06月20日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

上記「掲載日」はバリエーションモデル追加日です。本バイク購入ガイドは2009年10月27日に掲載されたものです。

ホンダ スーパーカブ50の画像
HONDA SUPER CUB 50

エコな時代だからこそ注目したい
タフネス&低燃費のビジネスバイク

世界で一番生産されているバイクをみなさんはご存知でしょうか。実はホンダのスーパーカブは、世界で最も生産されているワールドワイドなビジネスバイクなのです。スーパーカブは、1958年のデビュー以来50年以上に渡って、日本だけでなく世界中の働くライダーたちをサポートしてきました。これほどまでの長期にわたって人気を獲得している乗り物は、世界中を見渡しても稀有な存在です。日本だけでなく海外でも支持されるその秘密は、今の時代にもマッチするエコな低燃費と、圧倒的なタフネスにあります。特に燃費の良さは有名で、乗り方次第では実燃費で100kmに迫ることも可能。満タンで3.4リットルしか入らないタンク容量で、東京から静岡まで移動できる乗り物はまずありません。また、頑丈さもスーパーカブの大きな魅力となっていて、オイル交換などの基本メンテンスを欠かさなければ、寿命は相当なものになります。「オイルが無くても走る」などといった逸話もありますが、タフなバイクとは言え無茶は禁物。ただ、頑丈であることに間違いは無いので、ランニングコストも非常にリーズナブルです。

スーパーカブは40年以上に渡って生産されているため、中古車を購入する場合はどのあたりの年式を狙うかが問題になってきます。さすがに初期モデルなどはビンテージバイクとも言える存在となっているので、日常の使用を考える場合は、どんなに古くともエンジンがリニューアルされた1981年以降がおすすめです。また、頻繁にマイナーチェンジを受けているため、ヘッドライトの明るさ向上やパンク防止チューブなど、より快適かつ安心して使える装備が年々追加されています。実用目的で買うなら、そういった点にも注目しておきたいところでしょう。予算に応じた探し方だけでなく、用途や趣味にあわせたセレクトも許容してくれるのはロングセラーモデルならでは。中古在庫も多いので、条件にこだわって愛車を探すという楽しみを味わうことも出来ます。

年式で見る ホンダ スーパーカブ50

1966年モデルの画像

1966年モデル

スーパーカブのデビューは今から50年以上前になるが、現代につながるOHCエンジンを搭載した車種が登場したのは1966年。また、当初は車名の中に入れられている数字と実際の排気量がマッチしていなかったが、このモデルから排気=車名となった(例:1965年はスーパーカブC65で、1966年はスーパーカブC50だがいずれも50cc)。発売当初はビジネスだけでなく、レジャー目的のライダーも多く取り込んだ。

  • ● 初代モデルは「スーパーカブC100」
  • ● この頃のカタログ燃費はリッターあたり90km
  • ● 1966年モデルは定価57,000円。当時の大卒初任給は23,000円だった

1981年モデルの画像

1981年モデル

発売以来着々進化を重ねてきたスーパーカブは、この年エンジンを全面的に改良。内部構造を見直すことによってカタログ燃費がリッターあたり105kmをマーク。CDI点火や油圧自動調整カムチェーンテンショナーなど、メンテナンスフリー性も向上している。登坂能力もアップしているのも特徴だ。この頃バイクブームやスクーターブームが訪れたこともあり、レジャー色はほぼ無くなっていた。

  • ● エンジンの全面改良で燃費がさらに向上。カタログ燃費がリッター105kmに
  • ● 停車時のみ3速からニュートラルに入る新型ロータリーミッション採用
  • ● 1981年の時点で累計台数は1,350万台。世界最多の量産2輪車となっている

ホンダ スーパーカブ50の画像

2008年モデル

年々強まる排気ガス規制のあおりを受け、スーパーカブシリーズにも2007年からついにインジェクションが導入される。また、排気ガスを浄化するキャタライザーもマフラーに内蔵された。カタログ燃費はさらに向上し、ついにリッターあたり110kmを突破。2008年はスーパーカブ発売50周年となり、スーパーカブ50、リトルカブで記念モデルが発売された。なお、スーパーカブは今も現行車として人気だ。

  • ● PGM-FIと排気ガス浄化のための触媒を採用している
  • ● カタログ燃費は過去最高のリッターあたり110kmを記録した
  • ● 2008年の時点ではシリーズ生産累計6,000万台を突破。延べ世界160ヶ国で販売される

ホンダ スーパーカブ50の画像

2012年モデル

フルモデルチェンジで価格もお手頃に

110cc版に続き、スーパーカブ50もフルモデルチェンジで新デザインとなりまし た。外観はスーパーカブ110のデザインを踏襲し、スーパーカブらしさを残しながらも実用的で斬新なものとしています。また、高剛性を確保する角断面パイプ のバックボーンフレーム採用や、ホイールベースの延長などで、積載時の安定性を向上。エンジンは最高出力を2.7kWまで引き上げ、発進と変速で独立したクラッチ機構と4速ミッションを組み合わせてスムーズに走れるようにしました。 セルフスターターは標準装備で、キックペダルも併設。生産は中国で効率的に行うことで、安い価格設定を実現しています。発売日は2012年5月25日、メーカー 希望小売価格は18万7950円(消費税込み)です。

  • ● 実用的でオリジナリティーのある新デザイン
  • ● 4速ミッション、セルフスターターを標準装備
  • ● 効率的な生産で実現した低価格設定

ホンダ スーパーカブ50 バリエーションモデル

プレスカブ50の画像

プレスカブ50

新聞配達での使い勝手を考慮

配達業務での使い勝手を考慮し、大型のフロントバスケットと大型リアキャリアを標準装備したバリエーションモデルがプレスカブ50です。フロントバスケットの装着に伴い、ヘッドライトはその前面に、ウインカーはバスケットの下に設置しています。ハンドル中央のライトはポジションランプとして残りますので、新聞を取り出す際などには手元灯としても活躍します。プレスカブ50には標準モデルのほか、寒い季節に効果を発揮するグリップヒーターを装備したデラックスタイプもあります。

  • ● 大型のフロントバスケット
  • ● 大型のリアキャリア
  • ● 手元灯を兼ねるポジションランプ

スーパーカブ50・デラックスの画像

スーパーカブ50・デラックス

フロントキャリア付きの豪華モデル

スーパーカブ50は、スタンダード、デラックス、カスタムの3つのバリエーションを用意し、ユーザーの選択肢を広げています。一番シンプルな装備のスタンダードに対しこのデラックスは、フロントキャリアを採用した豪華装備版となっています。車体カラーはニオンシティーブルーメタリック、タスマニアグリーンメタリックの2色を用意。メーカー希望小売価格は21万5250円(消費税込)です。

  • ● フロントキャリアを標準装備
  • ● ブルーおよびグリーンのメタリック系車体色

スーパーカブ50・カスタムの画像

スーパーカブ50・カスタム

始動に便利なセルフスターター付き

個性的な角型のヘッドライトとテールランプを採用するのがカスタムです。エンジンには、始動時に便利なセルフ式のスターターを装備しています。変速ギヤは4段リターン式で、燃料消費率は116km/L(30km/h定地走行テスト値)、大型のメーターパネルには燃料計も採用しています。そのほかフロントキャリアなども装備しています。車体カラーは、ムーンストーンシルバーメタリック、アドベンチャーブルーメタリックの2色。メーカー希望小売価格は23万6250円(消費税込)です。

  • ● セル、キック併用式の始動方式
  • ● 4段ロータリー式の変速ギア
  • ● 角型のヘッドランプとテールライトを採用

スーパーカブ50・50周年スペシャルの画像

スーパーカブ50・50周年スペシャル

受注期間限定のアニバーサリーモデル

スーパーカブの誕生50周年を記念したスペシャルモデルです。ボディカラーは漆黒のグラファイトブラック、シートカラーには高級感のあるロイヤルブラウンを採用。いずれも50周年スペシャルの専用色です。ヘッドライト下にはゴールドカラーのオーナメントが、サイドカバーには50th ANNIVERSARYの記念エンブレムが付きます。そのほかシート下左右のSuper Cubステッカーはゴールドカラーになり、メーター内には50th ANNIVERSARYの文字をあしらって特別感あふれる内容としています。メーカー希望小売価格は20万4750円(消費税込)。受注期間は2008年7月23日から同年8月末日まで、発売日は同年8月1日でした。

  • ● ボディカラーは漆黒のグラファイトブラック
  • ● シート表皮は高級感のあるロイヤルブラウン
  • ● 「50th ANNIVERSARY」の記念エンブレム

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