WR'S
焼き色チタンショートオーバル/フルエキゾースト

価格
4万8000円(LS4110JM)
音量
近接騒音値84dB、加速騒音値79dB
素材
ステンレス/チタン
重量
2.19kg ※サイレンサーバンド及びスプリング含む
整備
ドレンボルト〇、フィルター〇、STD&タンデムステップ〇

ズバ抜けた高回転域のパフォーマンス
手に入れやすい価格も魅力の1本

ミドルクラスのアフターマフラーの世界で、圧倒的な支持を得ているWR'S。中小排気量マシンのマフラーを知り尽くした実力派マフラーメーカーだ。Z125PRO用マフラーも、かなりの力作。エキゾーストパイプは、途中でパイプ径が太くなるコニカル形状を採用するなど、各部の作り込みも凝ったもの。それでいて4万8000円というリーズナブルなプライスを実現しているのは嬉しい限りだ。

排気音は角がとれた、太くマイルドな音質で耳に優しい。中低速域のトルクはノーマルと大差ないのだが、高回転域の爽快感はピカイチだ。このWR'Sのマフラーはハッキリと高回転型、7千回転から上のパワーアップが実に頼もしく、高いギヤでの速度のノリが露骨に違う。Z125PROのエンジンは良く伸びるが、ノーマルのトップエンドは“ただ、回っているだけ”で、パワー自体はタレてしまう。その点WR'Sの場合は、9千回転から上で“更に、もう一伸び”をみせる。天井知らずに回るから、すぐにレブリミッターに当たってしまう程だ。これだけ良く回るなら、チューニングしたエンジンに装着しても面白い走りを見せるハズ。カスタムフリークやレースでの使用を考えている人などに勧めたい、マニアックかつハイパフォーマンスなマフラーだ。

高回転の伸びが気持ちよいマフラーだから、ストレートでの全開走行が楽しい。トップエンドのパワーアップで最高速も大きく伸びた。

バックトルクがやや強めの傾向があるので、エンジンブレーキを活かしてコーナリングのきっかけ作りを心がけると速く走りやすい。

マフラーサウンドを動画でチェック!

サイレンサーシェルは贅沢にチタンを使用、独特の焼け色がアピアランスを高めている。消音に必要な容量と深いバンク角を両立し、マシンの軽快なイメージを強調する、スリムでコンパクトなショートオーバルタイプ。

チタンショートオーバル/フルエキゾースト(品番LT4110JM)
チタンオーバル/フルエキゾースト(品番LV4110JM)
焼き色チタンオーバル/フルエキゾースト(品番LM4110JM)

ショートオーバルタイプのサイレンサーは、今回テストした焼け色付き以外に、プレーンなチタンカラーがスパルタンなソリッドタイプのチタンショートオーバルサイレンサー/フルエキゾースト(4万5000円)もラインナップ。サイレンサー形状が異なるチタンオーバル/フルエキゾーストはソリッドタイプが(5万5000円)、焼け色付きが(5万8000円)。

みかんチェック!

WR'Sのマフラーで気になったといえば、やはり力強いマフラーサウンド! 迫ってくる音もヨシ、走り去る音もヨシ。これぞマフラー交換のだいご味ってやつでしょう。

ズバリ、こんな人にオススメ!

●高回転のパワーを思い切り楽しみたい人

●ノーマルの特性を刺激不足と感じる人

●コストパフォーマンスの高さにこだわる人

レブリミットの先まで伸びたがる高回転型マフラー。マシンの限界性能に挑戦して、速さを引き出したいチャレンジ派にオススメ。エンジンチューニングと組み合わせても、楽しく走れるだろう。

取材協力/WR'S(ダブルアールズ)
車両協力/MSLゼファー
比較テスト・文/淺倉恵介
写真/真弓悟史
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

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