OVER Racing
TT-Formula RS フルチタン

価格
8万4240円
音量
近接騒音値87dB、加速騒音値78dB
素材
チタン
重量
1.96kg
整備
ドレンボルト〇(オイルがエキパイにかかります)、タンデム〇

ハイエンドユーザーにこそ相応しい
圧巻の全域パワーアップと並外れた美しさ

このマフラー、文字通りの全域パワーアップ。そして驚くほどスムーズだ。試しに、ギヤをトップに放り込みアイドリングまで回転を落とし、そこからスロットルを全開にしてみた。開け始めの一瞬こそグズついたもののスルスルと加速を始め、そのままレブリミッターまで吹け切ってしまうフレキシブルさに驚いた。125ccという排気量を考えれば驚異的だ。このマフラーには良い意味でパワーバンドがない、いや全域でパワーバンドと言ってもいいだろう。その上、スムーズなだけではないところがスゴい。9千回転を超えたあたりで、ダメ押しのようにエンジンが伸びる。そして、それが気持ちいい。レスポンスも鋭い。

オーヴァーレーシングは、マフラーをはじめ各種のビレットパーツやホイールまでも自社で生産する総合パーツメーカー。性能の高さはもとより、優れた精度と品質も多くの人に認められるもの。ラインナップの豊富さも特徴で、Z125PRO用マフラーはスタイルの異なる4タイプを擁している。今回テストしたTT-Formula RSフルチタンは、ラインナップ中トップカテゴリーに属するモデル。仕上げの美しさは文句のつけようがない。この性能に、このルックス、手に入れて後悔のないマフラーといえるだろう。

どの回転域からスロットルを開けても、スムーズにパワーを引き出せて速い。トップスピードに至るまでの到達時間は最短レベル。

パワフルな上に、俊敏にレスポンスするので、スムーズなスロットル操作を心がけたい。乗りこなしたくなるキャラクターのマフラーだ。

マフラーサウンドを動画でチェック!

サイレンサーシェルの断面形状は異形五角形。オーヴァーレーシングの独自デザインで、ビッグバイク用のマフラーにも採用されているが、サイズや内部構造Z125PRO専用設計品。プレス成形されたチタン製のエンドキャップには、焼け色加工とロゴマークが光る。

TT-Formula Type-S
GP-PERFORMANCE XLフルチタン
GP-PERFORMANCE XL Type-S

エキゾーストパイプがステンレス製で、手に入れやすい価格が魅力のTT-Formula Type-Sは(6万1560円)。テーパーしたチタン製テールパイプと、迫力あるラウンド形状のカーボンサイレンサーを組み合わせたGP-PERFORMANCE XLフルチタンは(8万1000円)。サイレンサーが同タイプでエキゾーストパイプがステンレス製のGP-PERFORMANCE XL Type-Sは(6万1560)となっている。

みかんチェック!

Z125PROのバイクのサイズとサイレンサーのサイズがちょうどいい仕上がりで、取り付けた時の一体感がスゴイです!しかも、5角形のサイレンサーは後ろから見ると存在感もあって、カッコイイです。

ズバリ、こんな人にオススメ!

●装着するパーツの質感の高さにこだわる人

●シフト操作が面倒でギヤ固定で走りたい人

●軽さこそ性能アップの要と考える人

刺激的な乗り味と、ギヤ固定でも走れてしまうキャパシティの大きさが同居。乗り手のスキルを選ばずに楽しめる高性能なマフラーだ。精緻な仕上げは、まさに一流品の趣。質感の高さはピカイチ。

取材協力/OVER Racing
車両協力/MSLゼファー
比較テスト・文/淺倉恵介
写真/真弓悟史
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

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