カスタムパーツのバーチャル試着がパソコンで楽しめる
アクセサリーシミュレータでカスタムが身近に!!
取材協力/ヤマハ発動機西村二輪  取材・写真・文/モト・メンテナンス編集部掲載日/2016年9月9日

多種多用なパーツが存在するカスタムシーン。その中から自分好みのパーツをチョイスし、あれこれ夢想するのも楽しいものだ。そんなカスタムファンの脳内カスタムがパソコンの画面上で再現できてしまう新しいWEBサイトが、ヤマハのサイト内にオープンした「シグナスX SR アクセサリーシミュレータ」である。

WHAT’S ACCESORY SIMULATOR

装着イメージが一目瞭然
思い通りのスタイルにカスタムしよう!

バイクの楽しみ方のひとつがカスタムだ。多種多様なパーツの中から気に入ったパーツを選んで愛車に装着していけば、ノーマルとは違うオリジナリティが出てきて、どんどん愛着も湧いてくるものである。しかし、何でも好きなパーツをやみくもに付ければ良いというものではない。カスタムする上で最も重要なのが車体全体のバランスなのだ。

もちろんパーツごとであれば、ネットで画像検索をして愛車と同機種の装着後を見ることができるかもしれない。しかし、このマフラーにこのリアボックス、ウィンドスクリーンといった具合に各好みのパーツを装着した全体のスタイルを見て確認することはできないので、勘に頼るほか無いのが実情である。そんな心配を払拭するのがヤマハ発動機のサイト内に新たにオープンした「シグナスX SR アクセサリーシミュレータ」だ。同サイトは、画面上で付けたいパーツやアクセサリーを選択すると、画面上のシグナスX SRへとすぐに反映され、カスタム後のスタイリングを目で見て確認することができてしまうという、今までに無い全く新しいサービスなのである。

まずは手持ちのパソコンやスマートフォンで「シグナスX SR アクセサリーシミュレータ」にアクセスし、実際に触れてみて欲しい。サイトにはワイズギア以外にも、アクティブ、キジマ、キタコ、デイトナなどアフターマーケットコンストラクターの豊富な適合パーツが並び、ワンクリックで着脱することができる。

操作性は快適で楽しいものなので、シグナスオーナー以外もバーチャルカスタムが楽しめるはずだ。画面上で存分に試着を楽しんで理想のスタイルができたら、それを完成図に実際にカスタムしてみたい。マフラーや駆動系パーツなど専門知識と工具が必要になる作業はもちろんプロに依頼した方が無難だ。

ここでは、新車だけでなく旧車まで取り扱い、確かな技術力でユーザーの人気と信頼を集める「西村二輪」さんに協力いただき、実際にカスタムパーツ装着作業の模様をご紹介していこう。また、パーツの中にはドライバー1本だけで簡単に装着できてしまうパーツもある。自分で作業するのもカスタムの楽しさのひとつだ。そこでモト・メンテナンスをはじめ各バイク媒体に登場し、現在人気急上昇中のみかんちゃんにもカスタムパーツの装着に挑戦していただいた。

移動の足として使われる例も多かった原付二種スクーターだが、ヤマハのシグナスX SRはそれまでのイメージを覆すスタイリッシュさだ。テールライトに採用されたチューブLEDは、同クラスのライバルとは一線を画す装備。二種スクーターを道具から所有欲を満たす趣味の乗り物へと昇華させた存在と言えそうだ。

それだけに、オーナーのカスタマイズ心を刺激するのである。カスタム作業を手伝ってくれたみかんちゃんも「かっこいい!!」を連呼したいへん気に入った様子。さらにカスタマイズを進めるに従い、変貌をするその姿にすっかり魅了されてしまったようだ。

実際にパーツを手配して装着する前にアクセサリーシミュレータを使って、しっかりパーツを吟味していたので、その仕上がりは理想通り。外装からマフラー、フェンダーレスなどを装着することで、ノーマルのルックスからガラリと変貌を遂げたが、オリジナルのスタイリングを損なうことなく、都会的なスタイルに仕上がった。良質なカスタムパーツはそれなりの値段がするものだ。実際に買って付ける前に、バーチャルで試着すれば、安心して楽しくカスタマイズを楽しむ事ができるだろう。

LET’S MAINTENANCE

  • 原付二種スクーターと言えば、おじさんがスーツで乗るバイクだったのはもう過去のお話だ。スタイリッシュさが際立つシグナスX SR。日常の足だけに使うのはもったいない!! ドレスアップを楽しもう!!

  • ベルトカバーは無塗装黒の樹脂部品。シックなスタイルが好みならそのままでも良いかもしれないが、キジマのメッキクランクケースカバー&エアクリーナーBOXカバーでギラピカに簡単イメチェン!!

  • 取り付けは純正カバーの上からボルトを共締めにして装着するだけ。みかんちゃんが作業に挑戦したが、必要となる工具も基本的にドライバー1本のみなので、簡単に取り付けることができた。

  • オイルの注入口であるフィラーキャップを高級感のアルミ削り出しの製品に交換するだけで、エンジン周りに目を惹くワンポイント!! 純正キャップを外して付けるだけなので、装着作業は超簡単!!

  • ミラーを交換するだけでも車体のイメージは一新する!! アクセサリーシミュレータでお気に入りを見つけよう。キタコのランツァミラーには機種に合わせて取り付けボルト4種が付属していた。

  • ミラー交換にもみかんちゃんが挑戦!! ヤマハ車は右ミラーが逆ネジになっているので着脱時は注意が必要だ。シグナスのミラーネジ径は8㎜となる。後方視界がしっかり確保できるように調整しよう。

  • ミラーと同時にワイズギアのメーターバイザーやハンドルグリップも装着して、イメージが変貌したフロントフェイス。自ら取り付け作業に挑戦したみかんちゃんも、その仕上がりにご満悦の様子だ!!

  • ドレスアップが進むと未塗装樹脂のフロアは殺風景な印象だ。タッピングビスで装着するアクティブ「DUGOUT」のステップボードは、取り付けに必要な工具も基本的にドライバー1本だけとなる。

  • ステップボードには滑り止め加工が施されているので、雨天時のライディングでも安心感が高い。本体はアルミ製なので非常に軽量だ。また、フロアの形状に合わせて曲げるなど微調整も容易。

  • PRUNUSフリーフォームマフラーはオールステンのボディと、純正に比べて小ぶりなサイレンサーでドレスアップ効果は抜群!! さらに中低速域を強化したセッティングと車体の軽量化で走りに大きく貢献する。

  • 特徴的な形状のサイレンサーを採用し、バンク角を確保。排ガス、音量共に規制をクリアしており、音量も控えめなので大人なライダーにも人気だ!! みかんちゃんもそのサウンドが気に入ったようだ。

  • マフラー交換と合わせて、さらに鋭い加速を期待することができるキタコの「パワードライブKIT」を装着した。プーリーフェイス面の角度を変更することで、最高速のアップも期待できる。走りが変わるぞ!!

  • パワードライブKITの取り付けには専用工具や知識が必要となるので、プロに依頼することをお勧めしたい。作業を依頼した西村二輪さんなら駆動系に関する経験も豊富。その後のメンテナンスも安心だ。

  • リア周りをスッキリ見せるフェンダーレスキットの装着は大掛かりな作業となる。メットインスペースやリア周りのカウルの脱着なども必要になってくるので、やはりプロに依頼するのが無難だ。

  • スッキリとしたリア周りと、チューブLEDの組み合わせで、さらに現代的かつスタイリッシュなデザインが際立った。これもアクセサリーシミュレータで装着前後のフォルムを確認することができる。

  • ノーマルと比較してイメージが一新したカスタム後のシグナスX SR。アクセサリーシミュレータで楽しみながらバーチャルカスタムを行い、画面の中通りの姿をそのまま現実に再現することができた。

  • 今回は一気にカスタムパーツを装着して完成させたが、徐々に時間をかけて理想のスタイルを実現するのもカスタムの楽しさだ。そんな時にもアクセサリーシミュレータが有効なツールとなるだろう。

  • 今回のカスタム作業には東京浅草の「西村二輪」さんにご協力いただいた。同店はメンテナンスだけでなく、パーツ選択から取り付け、アフターサービスまで、安心して任せることができる頼れるショップだ。