原付二種スクーターは通勤・通学など日常の足として用いられることの多いクラスだが、毎日使うからこそ気になるのはその快適性。いくら走りに優れていても、装備面でストレスを感じていては魅力が半減してしまう。新型アドレス125は、充実したユーティリティが魅力の実力派スクーターだ。果たしてどんな機能が備わっているのか？ 詳しくチェックしていこう。

気兼ねなく乗るための装備が満載！
かゆいところに手が届くストリートコミューター

疾走感溢れる走りと取り回しやすさで学生や社会人の足として愛されるアドレスシリーズ。とくにアドレスV125シリーズは2005年の発売以来、クラス最強の「通勤快速マシン」としてロングセラーとなった。

ここで紹介するアドレス125は、旧モデルの扱いやすさはそのままに快適性をプラス。同社が開発コンセプトに掲げた「毎日の生活を支える、スタイリッシュスクーター」を体現した1台なのである。

ヘルメットホルダーやフロントインナーラックといった主要装備の細かな配慮をはじめ、足元のフロアボードは余裕のある広さを確保。ロングでワイドなシートは座り心地が良く、リラックスしてスクーターを操作することができる。

快適性の向上に一役買っている装備といえば、平成28年自動車排出ガス規制をクリアした新型エンジン「SEP（スズキ・エコ・パフォーマンス）」も大きな特長。CVT（無段変速）を最適化しているので、レスポンスの良い走りを楽しめる。

兎にも角にも「ストレスフリーのスクーター」をお探しなら、アドレス125がオススメだ。通勤や街乗り用のスクーターとして、またはセカンドバイクとして、きっとあなたの満足に応えてくれる1台である。

利便性の高さを追求したディテール

広くフラットに設計されたフロアボードは、ひざ周りにゆとりができるのが嬉しいところ。フロントフックに通勤用のカバンやレジ袋を下げた場合でも、自由度を損なわないスペースを確保している。急ブレーキをかけても前方に足がかけられる余裕があり、安心感も違う。

シートの前後長は656mmあり、タンデム走行でもパッセンジャーは楽なポジションを維持できる。シート前部の形状はナローなため、ライディングポジションや足つき性は良好。表皮のステッチがデザインのアクセントになっている点も見逃せない。まさに、見た目と利便性を両立させたシートなのだ。

試乗者の身長は174cm。跨った状態で両足のつま先が地面にしっかり届き、足つき性に不安感はない。走行中にゆとりを持たせるためにフロアボードは広めに設計されているが、停車時にライダーが足を降ろす箇所だけ絞りこむようにカットされていて、まっすぐに足をおろすことができた。

ヘルメットホルダーがシート下フロント部分に2個設置されている。これにより、トランクスペースに荷物を収納したままでもライダーとパッセンジャーのヘルメットを車体に仮置きできる。また、壁際などの狭いスペースに駐車する際は、左右どちらか余裕のある方にヘルメットを掛けることが可能だ。

グローブやスマホなどの小物類を収納できるオープンタイプのフロントインナーラック。左右にスペースがあり、600mlのペットボトルでも入る（形状によっては入らない場合もあり）。間口が広いので、冬用のグローブを着用した状態でもアクセスしやすく、荷物の出し入れも容易だ。

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