マフラーからフレームまで!間口が広く奥深いモンキーカスタムをサポート
    取材協力/オーヴァーレーシング 取材・撮影・文/木村 圭吾 構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
    掲載日:2012年02月29日

カスタムのファイナルステージとして視野に入れておきたいフレームのリプレイス"

OV-37

OV-37ではフレームのインナーパーツをからーを5~6色からセレクトが可能。画像は出荷のためにあった物で、手前からゴールド、レッド、ブルー、ブラックとなっている。

OV-37ではフレームのインナーパーツをからーを5~6色からセレクトが可能。画像は出荷のためにあった物で、手前からゴールド、レッド、ブルー、ブラックとなっている。

目的に応じて選べるヘッドパイプ。写真左からスタンダード(0mm)、30mmロング、60mmロングとなっており、並べてみるとキャスター角が寝てくるのがわかるだろう。

目的に応じて選べるヘッドパイプ。写真左からスタンダード(0mm)、30mmロング、60mmロングとなっており、並べてみるとキャスター角が寝てくるのがわかるだろう。

バイクのキャラクターや性格を決める、根本的な部分を担っているのがフレームだ。そのカスタムまでも楽しめてしまうのがモンキーならではの世界だろう。

前提としては、エンジンのスープアップや足回りの強化などをひと通り終え、それらの潜在能力を引き出し、さらに活かすための最終的なカスタムパーツとして行き着くのが、フレームだと言える。そしてモンキー用カスタムフレームのパイオニア的存在が、オーヴァーレーシングだ。コンストラクターとして培われてきた膨大なテクノロジーとノウハウが惜しみなく注ぎ込まれているのは言うまでもない。およそ10年前に世に送り出された最初のオリジナルフレーム 『OV-22』 から始まり、その都度進化を遂げてきた。

 

オーヴァーレーシング製モンキー用フレームの一貫したコンセプトは 「モンキーらしさの象徴であるスタイリングは崩さない」 ということだ。つまり、その要ともなっているノーマルタンクとシートが装着可能でなければならない。そして最新作である 『OV-37』 では、そのコンセプトを貫きながらもほとんどのパーツをビレット(アルミ削り出し)とした。これによってパイプワークではまず不可能な、局所的に部材の厚みを変えることに成功。チューンドモンキーに必要な高い剛性を確保することができたのである。またヘッドパイプ部分のパーツの変更も容易になり、キャスター角などバイクのキャラクターや性格まで、ユーザーが選択できるようになったのだ。

 

また、フレームにも「カラーコーディネート」の概念を取り入れ、機能性のみならずスタイリングにおいても新たな楽しみを提案した商品に仕上げられている。

ここであらためて、オーヴァーレーシングがこれまで開発・販売してきたモンキー用フレームの変遷を大まかに見てみよう(OV-33、OV-36、OV-37 は現行のラインナップ。それ以外の入手に関してはオーヴァーレーシングにお問い合わせを)。

株式会社
オーヴァーレーシングプロジェクツ

2012年で創業30周年目を迎える総合バイクパーツメーカー。設立当初より積極的にレース活動を行い、実戦から得られたノウハウを製品にフィードバックしてきた。オリジナルパーツの開発には定評があり、特にオリジナルフレームの開発には多くの実績を有する。鈴鹿8耐や海外のシングルレースなどで、OVERオリジナルフレーム車OVシリーズは好成績を残している。国内有数のコンストラクターである。

住所/三重県鈴鹿市国府町石丸7678-5

電話/059-379-0037

FAX/059-378-4253

営業時間/09:00-19:00

定休日/第2・4土曜日、日曜日

オーヴァーレーシングが世に送り出した最初のモンキー用フレーム。ノーマルよりも高い剛性を得ることを念頭に開発。シンプルな作りだ。ユーザーの反響は高く瞬く間に完売。

基本はパイプワークを用いた溶接のフレームで、ピボット部分は削り出しパーツを多用したハイブリッド。強度を持たせつつ、フレームそのもののスタイリングも向上させた。

ビレットパーツの領域を増やし、質感を大幅に向上させた。同時にスイングアームの片持ち(モノアーム)も用意し、これまでにはない新たなモンキーカスタムの世界を提案。

素材にはスチールパイプを用い、それをトラス(はしご)形状に組んでいる。剛性をノーマルよりも大幅に向上させており、チューンドエンジンのハイパワーを発揮させる。

ヘッドパイプからピボットに至るまでをフルビレット化。モンキーの互換性を進化。サイドカバーの装着やバッテリーの搭載も可能に。今も根強い人気を持っているフレームだ。

「走り」を追求したモンキー用フレーム。本来はエンジンもフレームの構成メンバーとしたダイヤモンドだが、OV-33ではダウンチューブを持ったセミクレドール形式に。

ブリッテンに刺激受け、新たな可能性を与えた意欲作。フロント回りをウイッシュボーン&ガーターフォークとすることで、キャスターやトレールなどがフルアジャスタブルに。

サスの受け部分以外はビレットパーツで構成。乗り味の好みやスタイルに合わせて、キャスター角をパーツによって変更可能。フレームにもカラーコーディネートを採り入れた。

モンキー用マフラーの選び方

オーヴァーレーシングがモンキー用パーツに進出したのが、創業から10年目となる1992年のこと。最初はマフラーから始まり、その後は得意な加工技術などを活かしてバックステップやスイングアーム、ハンドル、フレーム…と、ラインナップを拡大していった。

 

ユーザーの「指名買い」となっている製品も多々あるが、その中でも筆頭的なパーツがマフラーであり、そこからカスタムをスタートさせる方々も多いことだろう。

では、どのマフラーを装着すれば良いのか? 選択の基準となるのは、それぞれの排気量に応じた適合モデルがあるので、そこにスタイルや素材などを加味して考えれば良いのだ。

 

モンキー用マフラーの選び方

縦軸は素材などの違いに由来する 「コスト(商品価格)」 を、横軸は適合する 「排気量」 を示している。モンキーカスタムの方向性やオーナーの趣味嗜好などに対して、オーヴァーレーシングのラインナップは幅広くフォローしているのがわかる。

 

豊富なラインナップからオーヴァーレーシング製モンキー用パーツ

アルミ鍛造ホイール『GP-SIX』。サイズは12インチと10インチがある。その名のとおり6本のスポークで構成されており、スポークが10本、サイズ10インチの『GP-TEN』もラインナップ。

アルミ鍛造ホイール『GP-SIX』。サイズは12インチと10インチがある。その名のとおり6本のスポークで構成されており、スポークが10本、サイズ10インチの『GP-TEN』もラインナップ。

幅広いラインナップを持つオーヴァーレーシングのモンキー用ステップ。写真はトップレンジの『GP-PERFORMANCE』で、ステップの位置を6段階に変更可能。

幅広いラインナップを持つオーヴァーレーシングのモンキー用ステップ。写真はトップレンジの『GP-PERFORMANCE』で、ステップの位置を6段階に変更可能。

スイングアームも長さや幅が各種あり、補強のスタビライザーやキャッチタンクの有無など、幅広くラインナップされており、各種オプションも設定されている。

スイングアームも長さや幅が各種あり、補強のスタビライザーやキャッチタンクの有無など、幅広くラインナップされており、各種オプションも設定されている。

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