14インチのリトルカブで、もっとツーリングへ行きたい!!

掲載日:2017年01月21日 特集記事    

文・写真/田口勝己  写真/栗田晃  取材協力/ダンロップ(住友ゴム工業)、丸中洋行(NTB)

登場車両:ホンダ リトルカブ・50周年スペシャル

程度が良い中古車だからといって、さすがに20年も前に製造されたタイヤは、山がしっかり残っていて、ヒビ割れが無かったとしても、賞味期限切れであることに間違い無い。気持ちの良い走りはタイヤコンディションから始まるといっても過言ではない。前後サスペンションもマシンオーナー好みに変えることで、それ以前とはまるで違ったフィーリングになるものだ。

タイヤ交換時にあると便利なのがイゲタです!! モトメンテ読者のみなさんへ向けて、すでに400セット近く出荷させて頂きました!! 信じられませんね~。新たにチョイスしたのはダンロップの強化タイヤ!!

リトルカブの製造マークを見ると、前後タイヤとも98年の第7週目の製造だった。もはや何の期待も抱けないので交換することにした。出先で痛恨の転倒!!なて目に遭いたくないですからね。 カジュアル感覚で楽しめるリトルカブだが、ホンダ生誕50周年モデルのC100カラー「マルエムブルー」車なので(スーパーカブ誕生50周年モデルではない)、モダンなトレッドデザインではなく、敢えてトラディショナルなデザインのタイヤをチョイスした。数社のカタログを見比べチョイスしたのはダンロップD107シリーズ。直進安定性と走行ノイズが静かなフロント。しっかりグリップしそうなリアのパターンが気に入った。そんなカタログを見ていると、同一サイズながらタイプ違いがあったので、数字が大きな方をチョイス。要はプライ数が多く、タイヤ剛性を高めた商品だ。荷役運搬が多い郵政カブや新聞配達の営業カブ向けに作られているのがこのタイプだ。。

交換後の試運転では、路面からの振動が激減し(硬化した古いタイヤは多い)、段差通過時の剛性感もかなり良くなった。タイヤ交換と同時にチューブやフンドシも新品に交換し、前後ホイールは完全にリフレッシュで大満足!! そんなタイヤ交換と同時に前後サスペンションも交換することにした。NTBブランドからスーパーカブ用パーツがラインナップされたからだ。リトルカブに乗り始めてからず~っと感じていたのが、前後サスのフワフワ感……。これが好きになれなかったので、スーパーカブ用ながら硬くなればこれ幸いと思い、自己責任にて交換することにした。

リアサスカバーはコスミックブルーしか無いが取り付け、フロントはリトルカブ純正と比べてスプリングの線径がコンマ数ミリ太い強化品だった。交換当初は動きが想像以上に硬かったが、ナラシ的に走っていくうちにしなやかになり、今では純正時のフワフワ感が一切無くイイ感じの乗り心地になり満足している。

前後D107に交換したことで、クラシカルなトレッドパターンながらヘビー級のボクの走りを支えてくれる。タイヤが新しくなると振動が減って走行フィーリングが本当に良くなる!!

前後タイヤはMD90や荷役運搬用スーパーカブのために作られたプライ数値が大きなダンロップの強化14インチ。前輪用D107Fは2.50-14で32L。後輪のD107は2.75-14の41Pだ。もちろんチューブやフンドシも新品です。

最近は原2野郎なので、タイヤ交換も朝メシ前!! でも、気を抜くとチューブをネジったりしますので、組み込み作業は集中しましょう。最近だけで3セットもタイヤ交換した。すべてカブ!!

デイトナから発売されているチューブの金具を引っ張り込む道具。これがあるとチューブ入れ換えも実に容易だ。リム内側から金具を差し込みチューブ金具にねじ込んで引っ張り出す。

こちらは旧車に多かったムシ回し付きのエアーバルブ。バルブからのエアー漏れ点検時にはあると便利。こんな部品もデイトナから発売されているから驚きだ。

ダンロップD107シリーズには17インチの設定もあるが、さすがにワイドな14インチなので、なんとなく迫力が違う。プライ数値が大きな強化タイヤなので剛性感はバッチリ。これなら僕の巨体を受け止めてくれるはずだ。

NTBのスーパーカブ用リアショックは50th限定車のマルエムブルーではなくコスミックブルーなのでやや色が濃い。でも、そんなに気にならないのでそのまま取り付けた。リトルカブと長さは同じだ。

NTBブランドで知られる丸中洋行からスーパーカブ用リアショックのご案内が来たのでラインナップを調べると、なんとスーパーカブ向けにフロント用ショックアブソーバーもラインナップされていた。ならば試してみよう!!

純正サスペンションアームを分解してNTBサスペンションへ移植してから組み換える。前輪を外してアッパー側マウントボルトを抜いて旧フロントサスを下へ引っ張り抜く。

フロントに組み込まれるバネの線径を比較してみたら、 NTB製の方が線径が太く強化スプリングだと判明。やっぱりプレスカブ=営業モデル向けパーツみたいだ。

昔のシリーズはサスペンションリンクピボットにグリスニップルが組み込まれていたが、現代のスーパーカブにはグリスニップルが無いので、分解時にはしっかりグリスアップ。

ショック本体の組み換えを終えたフロントサスペンション。取り外したついでにブラッシングして、フロントサス周辺の汚れを落した。試運転リポートは本文にて。





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