第6回 節目の1,000キロ

掲載日:2011年12月26日 電動バイク生活長期インプレッション    

Text & Photo / 野呂瀬 悦史

電動バイク生活

ヤディア・ジャパンのEM26が、ようやく走行距離1,000キロ走行を達成しました。わずかな距離ですが、キリもいいので車両状態をチェックしていただきました。特に気になったのは、ブレーキパット残量やバッテリーの状態。果たして結果は?


会社から自宅へ帰る途中で迎えた1,000キロ到達の瞬間

電動バイクのタフネスだった?

ずいぶん月日を費やしましたが、2011年12月某日の帰宅路でオドメーターが1,000キロを表示しました。この間、新車時と大きく変わったのは、シートのクッション性が低下したこと、そして樹脂製らしきアクセルグリップの表面がツルツルになり、握りにくくなったくらい。走る&止まるについては問題ナシ。タイヤもそれほど摩耗していません。ヤディア・ジャパンに問い合わせてみても「1,000キロでは、目に見える摩耗はないと思います」とのこと。ただ、消耗してないことをお伝えするのもレポートということでチェックしてもらいました。

 

ブレーキパットです。上が未使用品ですが違いはほとんどありません

まずバッテリー。スペック標準が48Vですが、30キロ走行後が47.8V、充電後は52.4Vとスペック越えのコンディションを維持。もともと数値が良かったのですが、その好調をキープしている結果となりました。ブレーキパットについても上記の写真のとおり。上が未使用、下が1,000キロ走行後のものですが、そのパット残量はほとんど変わっていません。念のため書いておきますがブレーキディスクも問題ナシでした。シートのヘタリは材質の問題で、現在ヤディア・ジャパンでは耐久性を向上させたシートを製作中とのこと。2012年8月頃に対策シートを現在の新品シートと同価格(税込み5,250円・EM26シリーズの場合)でリリース予定とのことでした。

 

こちらはシート交換中の図 対策シートになれば乗り心地もアップしますね


さて、1,000キロ走行を迎えた12月ですが、さらにもうひとつ貴重な体験をしました。通勤途中で他の電動バイクに抜かれたのです。EM26に乗り始めて4ヵ月が経過しての初体験。自分には特別な風景に見えたのですが、おそらく近い将来、日常の光景になるのかもしれません。そんなふうに思えるのも、電動バイクが「乗れるバイク」から「乗りたくなるバイク」へと驚くべき進化を遂げているからです。実際、ヤディア・ジャパンでも、EM26よりも航続距離を伸ばした「EM67金龍」にシフトしているとのこと。長い年月をかけて育まれたバイクの走りの技術を上手に取り込みながら、電動バイクは2012年もさらなる進化を遂げていくと感じています。

 

※EM26の長期インプレは今回で終了いたします。

SPECIFICATION - Yadea EM26-1000L

■全長×全幅×全高 1700×650×1150mm

■車両重量 80kg

■最高速度 53km/h

■実用登坂力 14度

■モーター定格出力 1000W

■バッテリー種類 リチウムイオンバッテリー

■充電時間 3~6時間

■満充電時走行可能距離 48km
■タイヤサイズ 前後3.0-10(チューブレス)

■ホイールベース 1250mm

■シート高 760mm

価格(消費税込み) 267,750円(PSE取得バッテリー充電器付)

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