第4回 ブーストボタンの実力

掲載日:2011年11月28日 電動バイク生活長期インプレッション    

Text & Photo / 野呂瀬 悦史

電動バイク生活

東京も気温が下がってきた今日この頃、皆さまの朝晩の通勤ライドはいかがでしょうか? 11月は電動バイクの距離を稼げなかったのですが、それでも100キロほどは走行できました。改善されたブレーキもライトも問題ナシ!快調です。さて今回は、必要に応じてパワーアップするブーストボタンの使用感をご紹介します。


緑の丸いボタンがブーストボタンです

ブーストボタンは魔法のボタン?

インプレ車両であるヤディア・ジャパン EM26-1000L天星には、8%のパワーアップが見込めるブーストボタンが設置されています。このボタンをONにして走行すると、通常は最高速に達すると弱まる駆動力が、ブーストボタンを押した場合は最高速に達しても駆動力をリアタイヤに与え続けてくれることが実感できます。おそらく、加速中もわずかにパワーアップしているはずですが、正直なところ体感できるほどの違いは得られません。まぁ8%という上乗せですから仕方がないですね。

埼玉側から見た戸田橋の上り坂

このブーストボタンは、いわば必殺技(と、勝手に思っている)。終始使うと電力消費が激しいので使う場所を選んでいます(出し惜しみとも・・・)。もちろん、電力の続く限り何回でも使える装備ですが、個人的に通勤路を楽しむ一環としても「ここぞ」という時にだけ使っています。その使いどころが国道17号(中山道)の戸田橋という橋を渡る時です。橋への上り坂はもちろん、橋を渡るまでの間もブーストはONのまま。まさに全力で走り抜けています。不思議なもので「ブーストをONしている」というだけで、気持ちが楽になったりします。それもこのボタンの効果のひとつかもしれません。

左車線が左折専用レーンになる道は通勤路に数箇所あります


戸田橋でのブーストON以外に「やむなく」使う時もあります。それは、左側車線が左折専用レーンになる交差点手前で、交通の流れが速い中央の車道に進路変更する時です。スピード差がある進路変更ですから、ここはやっぱりブーストONなのです。最高速付近に到達しても駆動力が抜けないということは、少なくても現状のスピードから不用意に大減速することはないだろうというのがONの理由です。激的に性能が向上するわけではありませんが、このボタンをONにすることで得られるメリットは、気持ち的な部分も含めてなかなかのものだと思います。

SPECIFICATION - Yadea EM26-1000L

■全長×全幅×全高 = 1,700×650×1,150mm

■車両重量 = 80kg

■最高速度 = 53km/h

■実用登坂力 = 14度

■モーター定格出力 = 1,000W

■バッテリー種類 = リチウムイオンバッテリー

■充電時間 = 3~6時間

■満充電時走行可能距離 = 48km
■タイヤサイズ = 前後3.0-10(チューブレス)

■ホイールベース = 1,250mm

■シート高 = 760mm

価格(消費税込み) = 26万7,750円(PSE取得バッテリー充電器付)

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