第1回 電動バイクの実力を探る長期インプレッション

掲載日:2011年10月24日 電動バイク生活長期インプレッション    

Text & Photo / 野呂瀬 悦史

電動バイク生活

2ストサウンドが街から消え、キャブに代わってインジェクションが主流になるなど変革が続くバイク業界。そこに今、電動化という大きなうねりが生まれています。特に海外メーカーの攻勢は凄まじく、黒船のごとく日本市場に押し寄せています。しかし「実際に電動バイクってどうなのよ?」と思っている人は少なくないはず。すでに「電動バイク生活」でも数々のインプレを掲載していますが、さらに踏み込んで原付RIDE編集部が電動バイクに長期間乗ってみて、その体験や感想などをご紹介しようというのが本企画「電動バイク長期インプレ」です。

このマシンが電動バイク長期インプレの相棒となるEM26-1000Lです。なかなかのスタイリッシュ!

インプレ車両はヤディア・ジャパンEM26-1000L

本企画にご協力いただいたのは、電動バイク先進国を自負する中国市場でトップシェアを誇るヤディアの日本総代理店ヤディア・ジャパン。車両選定はヤディアの日本市場向け第一弾モデルであり、2011年夏に日本上陸を果たした「EM26天星」のリチウムイオンバッテリー搭載モデルをお借りしました。マフラーがないのを除けは、外観は一般的なスクーターとほぼ同じ。フロントにはディスクブレーキがあり、ディスクエッジは赤く塗られていてちょっぴりカッコイイじゃないですか! ハンドル下には500mlペットボトルが2本ラクラク納まるポケットも。シート下のメットインスペースは、電動バイクの場合は充電器の収納スペースになりがちですが、日本仕様車にはSHAD製のテールBOXが標準装備されています。

普通のスクーターと変わらない存在感があります。ピンクナンバーでも分かるとおり原付2種になります

座ってみるとポジションは割りとコンパクトな印象ですが、それは私のメタボな体型が原因なのでバイクに罪はありません。定格出力は1000Wで車種区分は原付2種になります。日本仕様車には一時的にモーターの出力をアップさせるブースターボタンを装備。このボタンを押すとリチウムイオンバッテリー搭載車は8%、鉛バッテリー搭載車は15%の上乗せが期待できます。日本の交通事情に合わせるため、中国のヤディア本社と粘り強く交渉を続けてきた、ヤディア・ジャパン滝沢社長のこだわりポイントのひとつです。

まずは次回から片道約30キロの通勤インプレッションで気付いたこと、感じたことをお届けしていきますね!

実はこの原稿を書いている段階で、すでに走行距離は500キロを超えています。出し惜しみしているのは、乗ってみて気付いたこと、感じたことがたくさんあるから。きちんと整理して、誤解なきよう次回から説明していきたいと思います。でもちょっとだけ書いておくと、スタートの力強さはなかなかのもの。そしてトップスピードはブーストボタンを押さずとも55キロとスペック以上! と、期待以上の走りを見せてくれていますよ!

SPECIFICATION - Yadea EM26-1000L

■全長×全幅×全高 = 1,700×650×1,150mm

■車両重量 = 80kg

■最高速度 = 53km/h

■実用登坂力 = 14度

■モーター定格出力 = 1,000W

■バッテリー種類 = リチウムイオンバッテリー

■充電時間 = 3~6時間

■満充電時走行可能距離 = 48km
■タイヤサイズ = 前後3.0-10(チューブレス)

■ホイールベース = 1,250mm

■シート高 = 760mm

価格(消費税込み) = 26万7,750円(PSE取得バッテリー充電器付)

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