取材協力/パパコーポレーション  記事提供元/モト・メンテナンス編集部
※この記事は雑誌『モトメンテナンス』132号(2017年6月16日発売)に掲載された内容を再編集したものです。
記事の内容は雑誌掲載当時のものです。
掲載日/2017年12月06日

数多くのリピーターに愛され続け、様々な実績を積んできたスーパーゾイル。エンジンオイル全量に対し10% 添加することで、エンジン内の各摺動部をスムーズに作動させるのが4サイクルエンジン用スーパーゾイルの特徴だ。では、その様々な摺動部とはいったいどの部分を指すのか? ここでは具体的なポイントと得られる効果に関してリポートしよう。

充実体感 スーパーゾイルの法則

エンジン内部には様々な部品が組み込まれ、それぞれのパーツが作動し、擦れ合う部分には摩擦熱が発生する。人の肌は乾布摩擦によって温かくなるが、これが湿った布ではなかなか温まらないもの。乾いた手のひら同士を擦り合わせれば、ものの数秒で手のひらは温かくなる。しかし、濡れた手で一生懸命擦っても、手のひらはなかなか温かくならない。

エンジンの場合は、摩擦によって熱が発生するが、その熱の発生を抑制し、摺動性(すべり性)を高めるのが潤滑剤、まさにエンジンオイルである。

エンジンオイルにはグレードがあり、それはオイル価格によってもある程度は理解できる。良いグレードのエンジンオイルを利用するのが理想的ではあるが、現実的には必ずしもそうではないこともあるので覚えておきたい。

例えば、エンジン各部のクリアランス(すきま)が広めな旧車を例にすると、低粘度で浸透性が極めて良いエンジンオイル(100%化学合成オイルなど)を利用すると、油膜保持ができずにメカニカルノイズが大きくなってしまう例が多い。また、浸透性があまりにも良いため、ガスケット紙に染み込みオイル滲みがジワジワ発生してしまうことも多いようだ。

エンジンが新しい古いではなく、エンジン設計に合わせたオイル選びがなによりも重要なのである。最高峰クラスのレースでも、メーカーによってクリアランス設定に違いがあり、あるメーカーでは各部のクリアランスをツメツメにエンジン設計し、高浸透低粘度オイルを採用。一方、あるメーカーではクリアランスを広めに取り、高粘度オイルで油膜を保持しエンジンをスムーズに回転させるといった考え方もある。

常用回転が低い実用車系エンジンなら、高性能エンジンオイルを利用するよりも、適度なグレードのエンジンオイルを使い、頻繁に交換する方が理想的と言えるだろう。排気量に関わりなく、マルチバルブの高性能エンジンでは、やはり浸透性の高い高性能エンジンオイルを使いたくなるものだ。現在では数少ないが250cc4気筒エンジンで常用1万6,000rpm、レッドゾーンはなんと2万回転!!

そんなモデルが街中を数多く駆け回っていた時代があったが、そんなモデルにこそ高性能エンジンオイルを利用したいものだ。

エンジンコンディションの維持再生にはスーパーゾイルの高性能添加剤!!

SUPER ZOIL for 4cycle
100ml◎2,600円/250ml◎5,800円/320ml◎6,800円/450ml◎9,800円(表示価格はすべて税抜)

2サイクルエンジンの分離給油オイル(エンジンオイル)には2サイクル用スーパーゾイルを利用。駆動系のトランスミッション・ギアオイルには4サイクル用スーパーゾイルを利用することができる。

旧車にしても現代のエンジンにしても、エンジン内部の摺動部には摩擦熱が発生する。この摩擦熱に反応し、金属同士が擦れ合う摺動部に金属化合物を形成し、その化合物が摺動抵抗を低減。その結果、摩擦熱を抑制する働きを持つのがスーパーゾイルの特徴である。

この働きは「金属表面改質再生効果」と称されるが、スーパーゾイルリピーターのあいだでは「ゾイル効果」と呼ばれることが多い。

そもそも金属表面はピカピカに輝いているが、顕微鏡レベルで見ればザラザラな凹凸が見えるもの。摩擦熱に反応したスーパーゾイルは、この凸凹表面に金属化合物を形成し、摺動抵抗を減らす働きをしているのだ。摺動抵抗が減れば当然の如く摩擦熱の発生が抑制され、より安定した状況下でエンジンが回り続けることになる。また、摩擦熱が減ればエンジンオイルの劣化や酸化が遅れ、結果的にはエンジンオイルのライフを延長できることにもなるのだ。スーパーゾイルを定期的に添加しているエンジンでは、オイル汚れのスピードが遅くなるといった事例もあるが、これは摩擦抵抗が低減したことによる効果なのだ。実際、ユーザーからはそんな事例が多く寄せられているそうだ

ここでは、2サイクルエンジンを搭載した旧車のギアオイル交換を実践したが、2サイクルエンジンは4サイクルエンジンと違い、クランク室が別構造となっている。そのため2サイクルエンジンは、ピストンやシリンダー内壁を専用のエンジンオイルで潤滑し、トランスミッションギアやクラッチに関しては、ギアオイルもしくは4サイクル用エンジンオイルの低粘度オイルを使うのが一般的となっている。

愛車を末永く気持ち良く走らせ続けていきたいなら、転ばぬ先の杖としても実に頼もしいのが、スーパーゾイルである。

エンジンコンディションの維持再生にはスーパーゾイルの高性能添加剤!!

スーパーゾイルfor 4cycleの場合(エンジンオイル規定容量が3リットルの場合)。ピッタリのオイル量ではなく、余裕をもってスーパーゾイルを添加したオイルを作っておき、余ったオイルは次回に持ち越そう。

エンジンコンディションの維持再生にはスーパーゾイルの高性能添加剤!!

メーカー純正ギアオイルでも良いが、好みのブランドオイルを利用しているユーザーも数多いはずだ。今回の2サイクルエンジンにはモチュールのトランスオイル10W30を利用し、4サイクル用スーパーゾイルを添加した。

エンジンコンディションの維持再生にはスーパーゾイルの高性能添加剤!!

手元に常にメスシリンダーがあるわけではないので、飲み終わったペットボトルを利用して、容量目安ボトルを作っておくのも良い。メスシリンダーに100cc入れ、それをペットボトルへ移してみた。あくまで目安だが、あるのと無いのでは、気分も違いますね。

エンジンコンディションの維持再生にはスーパーゾイルの高性能添加剤!!

4サイクルエンジンオイルのように、爆発熱にさらされることなくトランスミッションの潤滑と湿式クラッチの潤滑に的を絞って開発されているのがギアオイルだ。このギアオイルには4サイクル用スーパーゾイルを利用することができる。高回転高出力仕様の4サイクルエンジンでもスーパーゾイルは威力を発揮する。特にレースユースのように常用高回転の場合は、カジリが出ると一気に症状が悪化。摺動部の滑らかさ追求に貢献するのが「ゾイル効果」なのだ。

エンジンコンディションの維持再生にはスーパーゾイルの高性能添加剤!!

回転し続けるギアの潤滑はもちろん、ボールベアリングの潤滑など、回転部分の潤滑性能を向上させ、シフトドラム溝とシフトフォークの潤滑では、特に作動性が良くなると評判が良いのがスーパーゾイルだ。

エンジンコンディションの維持再生にはスーパーゾイルの高性能添加剤!!

フル加速時にはスムーズなチェーンの動きを要求され、減速時にはバックトルクによるバタつきをスムーズにいなさなくてはいけないのがカムチェーンに求められる性能だ。ピンと金属ブッシュが数多く擦れ合うため、その摺動部分の潤滑がエンジン性能を左右する。

エンジンコンディションの維持再生にはスーパーゾイルの高性能添加剤!!

常用1万5,000rpmの世界では、1秒間にクランクシャフトが250回転し、爆発燃焼は125回行われる。高性能エンジンオイルが絶対に必要な世界だ。スーパーゾイルの添加によって、摩擦抵抗を低減し安心度を高めてくれる。

エンジンコンディションの維持再生にはスーパーゾイルの高性能添加剤!!

組み立て時にパーツが脱脂状態にあると、初期カジリを起こしやすくなり、不安要素が高まる。4サイクル用ゾイルをスプレー缶に充填したスーパーゾイルスプレーは、エンジン組み立て時に使い勝手が良好でリピーターが多い。