取材協力/イリストレーディング株式会社  取材・撮影・文/モリアン  構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

掲載日/2015年11月18日

日本における趣味としてのバイクは、多様化を極めている。それは自分のライフスタイルに合わせたバイクライフを求めているということでもあり、そのために選ぶ基準が多様化しているということなのだ。バイクにクラシカルなイメージを求める時、本当のクラシックバイクしか選択肢がないとしたら、やはり残念ではないだろうか。

INTERVIEW

クラシカルイメージを
新車で購入できるという魅力

SKYTEAM(スカイチーム)というメーカーは、香港に本社を置き、中国本土に生産拠点を持っているバイクメーカーである。16年前に創業し、当初はホンダモンキーのレプリカ車両を立ち上げたことで、その名を知られることになった。ここに紹介するACE125は、やはりホンダ製OHVシングルエンジンのレプリカ型をシンプルなダイアモンドフレームに搭載したカフェレーサーとして、2011年にデビューしたモデルである。

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デザインモチーフとなったモデルは、やはりホンダのドリーム50だ。元々そのドリーム50というモデルも、1960年代にレースで活躍し、公道走行可能なその市販モデルであるCR110のレプリカとして登場したのだから、いかにこのスタイルが世のクラシカルバイクフリークの目に憧れとして焼き付いているかという証明でもあろう。

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フレームは、ドリーム50のディメンションを基本的に模したものをベースにエンジンマウント等の変更を加えたもの。もちろんロングタンクやシングルシートといった、デザインの要になるパーツは、60年代ホンダレーサーを真っ直ぐイメージした割り切ったシルエットとなっている。エンジンは中速トルクの太いOHVで、ミッションは5速。こんなシンプルはモデルが現代のバイクシーンに再び加わるのは、とても歓迎されることだろう。

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輸入元は、岐阜県に本拠地を置くイリストレーディング。この会社は、なんとスカイチームのバイクを取り扱うために、新たに立ち上げられた会社である。ヨーロッパをはじめ、海外輸出に力を入れているスカイチームのバイクラインナップを見て、是非とも日本でも販売ができるようにと熱望して、2014年から正式な輸入元となった。そして、今回は、すでにACE125をベースにカスタム車両を完成させたモーターガレージグッズの代表である、丸本浩史さんにも話を伺うことができたのだ。

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──取り扱うきっかけはどんなことだったのですか

丸本:スカイチームは、ヨーロッパのショーで見たんですよ。日本の4大メーカー並みのブースだったから驚きましたね。そこにあったのがACE125で、正直にかっこいいなと思いました。それに、カスタムベース車として良い素材になると直感しましたね。その後、イリストレーディングから連絡があって、カスタムマフラーを製作してほしいという依頼があったんです。それで2ヶ月ぐらいで試作品を製作して、その後はOEM体制で生産することになりました。

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──カスタム車両を製作するきっかけは何でしょうか。

丸本:ウチで車両販売もすることになったので、当然の方向性としてカスタムすることにしたんです。でもその前に、僕は実際に長距離の走行テストをやりましたね。製品としてしっかりしているか自分で体験しないと扱いたくないからですけど、ACE125はとても楽しく丈夫なバイクだと思いました。最近の小型バイクにはないOHVエンジンは中速域のトルクがあって、公道を快適に走るには良いフィーリングです。車重は50cc並に軽いから取り回しも楽ですし、加速感もなかなかですよ。

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──カスタムのコンセプトはどう考えましたか。

丸本:まず変更したかったのはハンドルバーですね。やっぱりクラシカルなロングタンクにはスチール製のセパハンが似合う。このシルエットなら長距離ツーリングへの対応は無視して良いと考えたので、思い切りレーシーな方向に舵を切りました。そしてウチのオリジナルカウルを装着。シートカウルはアルミを叩きだしてワンオフ製作しました。全体のイメージはノーマルを踏襲しながら、よりクラシカルレーサーのムードを高めたカスタムに仕上げたつもりです。

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構想から完成まで約一ヶ月。往年のレーサーシルエットは、現代のセンスとクオリティで、さらに躍動感溢れるスタイリングへと進化した。このモデルは、ほとんどがワンオフパーツでの製作となったが、マフラーやシートカウル。オイルタンク風の電装ボックスなどは現在商品化が進められているという。グッズオリジナルパーツとして販売されれば、通販でパーツを購入し、自分自身で組み立てるということも可能になる。そんなことを考えると、さらにこのバイクの楽しさは無限に広がっていくのである。

PICKUP PRODUCTS

待ち望まれたスタイルをベースに
カスタムされたグッズスペシャル

スカイチームのACEシリーズには50ccと125ccの2種類がラインナップされていて、当初は50ccも輸入販売されていた。しかし2015年以降は125ccモデルのみ扱うことをイリストレーディングでは決定。その理由は、求められているクラスが初心者向きではなく、すでにバイクライフのある経験者のセカンドバイクとしての価値や、本格的なホビーとしての魅力を原付き二種に求めるということによるものだ。つまり趣味性の高い小型のバイクこそが求められているということになる。原付き二種は、自動車専用道は走行できないものの、公道での法定速度が上級車種と同じで、税金も安く、任意保険もクルマの原付特約で問題ないというメリットがあるのだ。

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1かつては小型バイクの常識だった前後18インチホイールに2本のリアショック。軽量なダイアモンドフレームという構成。現代のスポーツバイクに失われた美しさがある。

2車重はわずか87キロ。元々が50ccベースのフレームだけに、かなり華奢な印象である。その分、走りは軽快そのもの。

3エンジンは4サイクルOHVシングルという、言わば古典的なユニットだが、ショートストロークで思いの外よく回る。

4フロントホイールは18インチのスポークホイール。リムはスチール製なので、アルミに交換するとさらにグレードアップするだろう。

5ほぼ肩幅のバーハンドルを装備。あくまでベースと考えるなら、ノーマルはこのシルエットという発想である。

6完全に1960年代のレーシングマシンをモチーフとされたシートカウル。もちろんタンデム走行は無視した設定である。

7きれいなシルエットのメガホンマフラーだが、排気音は現代レベルをもちろんクリアーしている。

8グッズが手がけたカスタムは、基本のスタイリングを崩さずにグレードアップさせる方法。カウルの装着とセパハンがポイントだ。

9シャープな印象はカラーリングの変化でも効果を上げている。タイヤがワンサイズアップされているのも印象深い。

10エンジンはノーマルのままだが、微妙なカーブを描くワンオフ制作されたマフラーの装着と、エアーファンネルでキャブセッティングは変更されている。

11サイズアップされたタイヤはフェンダーに接触するために取り外され、スタビライザーを装着した。

12アッパーカウルはグッズの人気オリジナルパーツ。汎用だが、ステーはこのモデル専用に製作された。

13シートは本革で張替え、テールカウルはアルミの叩き出しで製作された。高級感のあるワンオフパーツとなっている。

14アルミで制作されたオイルタンク風のボックスは電装品を収容するためのもの。バッテリーもこの中に収まっている。

15セパレートハンドルはスチール製にこだわった。60年代レーサーのイメージは、細かいパーツのこだわりが重要である。

16ハンドルスイッチやグリップもオールドテイストなパーツをチョイス。トップブリッジに残るハンドルポストの穴は埋めている。

17バックステップはワンオフ製作。質感の高いフィニッシュにこだわる部分でもある。

18ノーマルのストレートメガホンに比べると、若干後端をアップさせたスポーティなマフラーもワンオフ製作されたもの。

19ACEと同時に輸入販売されるT-REXは、エンジンがOHCの125ccモデル。スズキのバンバンをモチーフとしたファニーモデルである。

取材協力店

株式会社グッズ

大阪府豊中市利倉東2-17-5
TEL/06-4867-4018

ストリート系カスタム用のパーツ&アイテムを通信販売。その数は膨大で、個人ユーザーからショップ卸まで、幅広く手がけているのがモーターガレージグッズである。その他カスタムバイクの製作も意欲的であり、国産とハーレー共に数多くのモデルを製作している。2015年2月15日に、ハーレー以外を扱う新店舗をオープンさせた。

BRAND INFORMATION

イリストレーディング株式会社

岐阜県岐阜市日野南9-3-6
TEL/058-227-7423
FAX/058-227-5573

取扱販売店一覧はコチラ?>>

スカイチームの輸入販売元であるイリストレーディング。2014年当初は50ccモデルも取り扱っていたが、2015年からは人気の高い125ccモデルを中心としたラインナップとなる。今回紹介したACEの他にT-REXといったNewモデルも新たに加わり、今後も更なる取扱車種の拡充を計るとのこと。現在取扱モデルの追加にともない新たに取扱販売店を募集してる。

SKYTEAM ACE125試乗動画

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