昼夜を問わず安全を確保するデイライト&バックフォグの画像

昼夜を問わず安全を確保するデイライト&バックフォグ

  • 取材協力/BOSSCOM JAPAN  取材・撮影・文/モリヤン  構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
  • 掲載日/2017年8月31日

現代のモータサイクルは、ヘッドライトが常時点灯方式。これはクルマや歩行者からの視認性を上げることが目的だが、ライダーはもっと積極的に愛車を目立たせて安全を確保するべきだ。そんな発想から生まれた、ボスコムジャパンのデイライトシステムとバックフォグは、省電力で効率のよい新世代のライトとして注目されている。今回は新製品のBMWラインナップから、その効果を紹介しよう。

純正ウインカーを利用し外観的に違和感の無い装備で
積極的に安全を確保することが最大の狙い

ここ数年でLEDを使用したカスタムは、車体のあらゆる部分の電飾という分野をこの数年広げてきた。消費電力が少なく、効率的なカスタムとしてライダーに浸透しつつあるのだが、ボスコムジャパンが開発したのは、もっとより安全に貢献すべく、純正ウインカーそのものを利用したLED照明システムなのだ。

ウインカー機能しか持たなかった部分に常時点灯する「デイライト」と、オンオフ切り替え可能な「バックフォグ」が内蔵されることで、高い被視認性を確保する。常時点灯が義務付けられているヘッドライトに加えて、車体幅への認識が生まれることで遠近感が明確になり、夜間だけではなく昼間でも大きな効果をもたらす。さらに、シーケンシャルウインカー(流れるウインカー)という遊び心を、2017年にアウディやレクサスが採用する以前から取り入れて、より高い被視認性を向上させているのも特徴のひとつ。もちろん純正の点滅もでき、専用スイッチで4パターンの切り替えが可能な、保安基準適合品である。

リアには、スイッチでオンオフ可能な赤色LEDを装備して、濃霧や大雨の時などに役立つバックフォグライトとしての機能を持たせ、トップケースやパニアケース等を装着した際も、テールライトの見難さを解消。より積極的に安全を確保することができるのだ。

スイッチは完全防水で雨天時でも安心。さらに、BMWでは消灯遅延配線があるので、そこから電源を取れば、メインスイッチをオフにしても数十秒間デイライトとバックフォグが点灯を続けるので、車体周辺を明るく照らすことができ、夜間住宅街での押し引きや車庫入れ等で、その便利さを味わうことができるだろう。今回は新製品のBMW用ラインナップから、その効果を報告したい。

自分の直近を明るく照らすデイライトウインカーは視認性抜群

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BMW用旧型ウインカーのボディを使用してデイライトウインカーを制作。スイッチオンで拡散光として白い光を放つ。バイクの幅を積極的に表現できることで他からの視認性が抜群。また、周辺を明るく照らしだす効果は、暗い時間のバイクの押し引きでも大きな効果を発揮する。

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BMWの旧ウインカーは、バルブ式の電球が光源だった。他のメーカーもほとんど事情は同じである。もちろんこれはほとんどウインカーとしての機能しか持たないもので、電球の寿命も、LEDに比べればはるかに短いこともデメリットだった。

昼夜を問わず安全を確保するデイライト&バックフォグの画像
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これは最新のR1200GSだが、ウインカーユニットはノーマルもLEDとなり、その外観は従来の半分以下に小型化された。もちろん照度は充分だが、やはりウインカーとしての単機能しかない。そこで、旧型ウインカーボディを利用したデイライトに変更する。

昼夜を問わず安全を確保するデイライト&バックフォグの画像
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リアウインカーも同じユニットを利用し、赤色LEDを使ったバックフォグライトとしての機能を持たせた。もちろんスイッチでオンオフできるので、無用の際は消灯できる。ウインカー作動時には、もちろん前後ともオレンジ光にて点滅する。

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ボスコムジャパンのシステムは、まず電球仕様のBMW純正ウインカーユニットを分解し、中身をそっくりボスコムジャパンのシステムに変更する。内容は、LEDが埋め込まれた基板への交換と、インナーレンズの挿入。このインナーレンズに、効果的な拡散光をつくるノウハウが詰め込まれているのだ。

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光源に指向性のない拡散光を採用しているデイライトは、どこからでも実に目立つし、視覚的にもカッコ良い。LED光源なのでバッテリーへの負担も少なく、耐久性は抜群だ。放熱しにくい素材なので、レンズへの悪影響もほとんどない。さらにシーケンシャルウインカー(流れるウインカー)の動作は3パターンから選べる。

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バックフォグライトとしての役割も、視界の悪い天候時には威力を発揮する。ヨーロッパ製のクルマでは以前からバックフォグは装着されるのが当たり前だった。存在の小さなバイクほど、その安全効果は大きいだろう。もちろん、スイッチでオフにすることもできる。

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大型のパニアケース等を装着した際にも、バックフォグライトの役割は大きく、飛躍的に車体の視認性を高める効果がある。バイクの存在を積極的に主張するのは、フロントだけではなく、リア部分も重要なのだ。

参考動画(フロント)

参考動画(リア)

BOSSCOM JAPAN

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国産スポーツバイクやBMW等に適合パーツを続々ラインナップしているボスコムジャパン。もうひとつの選択肢として、完全にワンオフパーツとして電飾を特注することもできる。すべて保証書の付く安心できる製品なのだ。