車種専用ならではのフィット感!! こだわりが詰まった『匠バイクカバー ver.2』

掲載日/2019年2月12日
取材協力/レイト商会
モデル/森江由衣
取材、文/佐賀山敏行
写真/井上 演
構成/バイクブロス・マガジンズ
多くのライダーが愛車を保管する際に使用するバイクカバー。毎日使うものながら、なかには車両購入時にもらったものを使い続けている人も多いのではないだろうか? しかし、大切な愛車を覆うバイクカバーは、いわば「青空駐車におけるガレージ」ともいえるもの! だからこそ、こだわりの逸品を選んでほしい。

安心して屋外保管ができる充実のディテール

屋内ガレージといえばライダー憧れのバイクライフのひとつだが、ほとんどのライダーが愛車を保管するときは屋外。サイクルポートなど屋根があればまだ良い方で、現実にはそれすらない青空駐車だという方が多いだろう。そこで重宝するのがバイクカバーである。愛車を雨や埃、紫外線から守ってくれ、さらにはにっくき泥棒から愛車の車種を分かりにくくしてくれる役割(多くの“プロの泥棒”は車種やメーカーを絞って盗みを働く)も果たす。まさに屋外駐車の頼れる存在なのだ。

ただ、ひとくちに「バイクカバー」といっても、そのクオリティーはさまざま。マフラーの熱ですぐに溶けてしまうものや、雨水が染みるもの、カバー内側の湿気が抜けずにバイクに錆を生じさせてしまうものなど、誰もが必要とするアイテムだけに“残念な商品”も多いのが実情だ。

そこで、レイト商会が10年以上前からリリースしているのが『匠バイクカバー』。それまでのバイクカバーの弱点を克服した高級バイクカバーである。その開発経緯をレイト商会・スタッフに聞いた。

「バイクカバーといえば、それまでは車体を購入すれば販売店からタダでもらえるもの。劣化してもホームセンターなどで安いものを買い換える人が多いですよね。だけど今や国産車も外車も100万円を超えるモデルが少なくない時代。そんなバイクに、もらい物のカバーでいいのか? それなら、高級車に見合うバイクカバーを我々で作ろう、と考えたのがキッカケです」

こだわったのは耐熱性。二重構造とすることで、出先から帰ってきたとき、高熱のマフラーを気にせず被せられる。マンションなどで一旦部屋に戻って、ヘルメットなどを置いて一服……その後、再び駐輪場に戻ってカバーを被せる、なんて手間を掛けている人も多いことだろう。なかにはそのままカバーを被せるのを忘れてしまったなんてこともあるはずだ。匠バイクカバーではそうした面倒をなくし、さらに耐久性や耐候性にもこだわって製作された。こうして発売された商品は、決して安くはない金額ながらも、予想以上に売れたという。

「爆発的に数が出たというわけではないですけど、こういうカバーが本当に欲しい人はいるわけで、そうした人たちが確実に買って、評価してれくれたのが大きい。すぐに人気が出て、指名買いしてくれるお客様も増えました」

匠バイクカバーは品質にこだわり、国内で製作している。そのため小ロットでの生産が可能で、結果として高品質な商品が、本当に必要としているライダーのもとに届けられるというわけだ。4年前には縫い目の強度を上げ、さらに耐熱ベルトや取っ手の数を増やすなど、弱点を克服した「ver.2」にモデルチェンジ。評価はさらにアップした。

そして、今回の車種専用カバーの発売である。

「今までも特注は作っていました。ワルキューレ・ルーンやロードホッパーなどを作ったことがあって、R1200GSもありました。しかもGSはその後も何度か問い合わせがあって……これだけ問い合わせがあるのだから、量産すればいいんじゃないか? ということになったのです」

問題はパニアケース(ボックス)の有無である。「BMWといえばパニアケース」だが、専用を謳う以上はパニアケースがあってもなくてもジャストフィットさせたい。そこで調査をしてみると「装着無し」「スリーボックス」「サイドボックスだけ」「トップボックスだけ」というライダーが一定数いた。結果、R1200GS、R1200RSそれぞれ4パターンずつ、合計8パターンを製作することに……。「小ロットだからこそできることですよ」とスタッフの方は苦笑するが、逆にいえば、小ロットでもできるのは高品質な国産にこだわった結果とも言える!

バイクカバーとしては安くはないが、他に類のない品質とフィット感……大切な愛車を預けるには、決して高くはないはずだ。

匠バイクカバー ver.2(ボックス無し) R1200GS/ADV用
税込価格3万2,400円 ※R1200RS用は3万240円

匠バイクカバー ver.2(サイドボックス) R1200GS/ADV用
税込価格3万4,560円 ※R1200RS用は3万3,480円

匠バイクカバー ver.2(トップボックス) R1200GS/ADV用
税込価格3万4,560円 ※R1200RS用は3万3,480円

匠バイクカバー ver.2(スリーボックス) R1200GS/ADV用
税込価格3万6,720円 ※R1200RS用は3万5,640円

取っ手を前方に2カ所、後方に1カ所設置。簡単にカバーを引き抜くことができるようになっている。ちなみに前方をイエロー、後方をブラックとすることで、カバーを被せるときの目印にもなっている。

裏地はマフラーが当たる部分を耐熱仕様(ブラック)としており、フューエルタンクやスクリーンが当たる部分は傷がつきにくい不織布(ホワイト)となっている。大切な愛車をカバーで傷つけることがないように配慮されているのだ。

写真で一番に下に見える細い黒地部分は裏地。カバーを被せるときに表地が車体を擦ることがないように、裏地が表地よりも少し長くなっている。

カバーが外れないように車体下側に通すベルトは両端にバックルを装備。たとえば駐車場所が壁際の場合でも、車体の左右を気にすることなくベルトを通すことができる。また、ベルト中央(ホワイト)はマフラーの熱で溶けないように耐熱素材を採用している。

カバーの裾を絞るドローコードは前後2か所に装備。留め具とカバーの間に、コードが自然に開くのを防ぐためのアイテムを装着。細かい部分まで作り込まれている。

カバーの内部に溜まる湿気を逃すためのベンチレーションを装備。他にもチェーンロックを通すためのホールなど、充実した装備となっている。

撮影協力/モトラッド羽田
今回、撮影車両のご協力をいただいたのは、東京都大田区にあるBMWモトラッド正規ディーラーの『モトラッド羽田』。都内最大級のショールームには新車や認定中古車など、気になるバイクを数多く展示! 店内にはキッズスペースもあり、家族連れにも優しいお店なのだ。

INFORMATION

住所/神奈川県横浜市港北区小机町2600-32
電話/045-473-3646
定休/日曜、祝祭日
オートバイ用品・部品の卸売をはじめ、オリジナル商品も精力的にリリース。ここに紹介するアイテム以外にも、スクーター用レインコートなど、ライダーの要望に応えた商品展開が支持されている。