取材協力/レッドバロン  文:濱矢フミヲ 撮影:富樫秀明 記事提供:スマイルバイクVol.3
掲載日/2014年3月5日

バイクライフをスタートする出発点がまずは「バイクを買う」ってこと。
新車はもちろん、ショップ、オークションで買う中古車。
その「中古車」につきまとう不安を一掃できた販売システムがあるとしたら?


『安物買いの銭失い』になってはいけない。

中古車のいちばんの魅力は、なんてったって新車より車両価格が安いこと。そりゃあ嬉しい。でも、そのかわり、人が乗って走ったものだから、新車より少なからず傷んでいる。ここがキモだ。

 

なるべく安く買いたいのは人の常で、中古車情報サイトとにらめっこしたりして、狙っているバイクの同じような走行距離でいちばん価格が低いのを探す。
これは間違いではないんだけど、車両価格が安いものを買えたことが、本当にお得で賢い買い物になるのだろうか。

 

いやいや、よ~く考えてみて欲しい。ネットオークションや現状販売の車両を買ってきて、ブレーキパッドやチェーンなど消耗品が減って交換時期が迫っていたらどうだろう。すぐに大きな故障をしたら、どうだろう。実は事故車で、走るとビミョーにヘンなクセがあったらどうだろう。

 

購入後の出費がかさんで、数万円程度安く手に入れても、トータルで見ると損になるじゃないか――なんてことだって少なくない。日本にはその状態を表現する良いことわざがある。『安物買いの銭失い』である。目先の安さにだけに釣られてはいけないってことだ。でも、よほどの経験がない限り、バイクの良し悪しは判らないよね。中古車選びは難しい。

 

日本一のオートバイ販売チェーンであるレッドバロンでは、豊富な中古車取り扱いの経験を武器に、自社オリジナルの計測検査、中古車に合ったアフターサービスや保証など独自の方法で、その心配に真っ向から取り組んでいる。

 

せっかくワクワク、ドキドキして新しい楽しいバイクライフを始めようとバイクを買うのに、中古車だからとはいえ、やっぱり失敗はしたくないよね。
キーワードは、目先の安さより、トータルのコストなのだ。

中古車は新車より車両価格が安く、「欲しかったのに、カタログ落ちしてしまった……」という新車販売が終了した車両も買えるというメリットがある。でも車種や使われ方によって、状態は千差万別。年式が古くなると新品パーツのメーカー在庫もなくなってくる。

中古車は新車より車両価格が安く、「欲しかったのに、カタログ落ちしてしまった……」という新車販売が終了した車両も買えるというメリットがある。でも車種や使われ方によって、状態は千差万別。年式が古くなると新品パーツのメーカー在庫もなくなってくる。

 

修理時間と作業効率を考えて導入した専用のバイクリフト。高さ、向きを、足元のスイッチでメカニックが自在に変えることが出来る。中古車も、車検時と同じレベルの点検整備で、ダメな部品は交換、現状販売は絶対にしない。

修理時間と作業効率を考えて導入した専用のバイクリフト。高さ、向きを、足元のスイッチでメカニックが自在に変えることが出来る。中古車も、車検時と同じレベルの点検整備で、ダメな部品は交換、現状販売は絶対にしない。

レッドバロンにしかないフレーム適合検査、コンピュータ総合診断機ACIDM!!

フレーム適合検査

コンピュータ総合診断機ACIDM(アシダム)とは、

ADVANCED COMPUTERIZED INTEGRAL DIAGNOSIS SYSTEM FOR MOTORCYCLES の頭文字を取ったもの。レッドバロンがオリジナルで開発した、業界初となるシャーシダイナモも兼ねたコンピュータ診断機のことだ。ブレーキやエンジン性能などバイクの状態を動いている状態で調べることが出来るという優れもの。特に、バイクの基本となる重要な部品、フレームのダメージは、プロフェッショナルでも判断しにくい。これはユーザーのためでありながら、中古車市場にも貢献する画期的なことだ。

 

コンピュータ総合診断機ACIDM(アシダム)とは

 

レッドバロンの中古車はすべて、アシダムによる検査を通過したもの。新車でさえ前後タイヤの整列に不具合が出ることは少なくないが、そのズレが社内の基準値内に収まっており、正常という判断がされたものだけを販売。

レッドバロンの中古車はすべて、アシダムによる検査を通過したもの。新車でさえ前後タイヤの整列に不具合が出ることは少なくないが、そのズレが社内の基準値内に収まっており、正常という判断がされたものだけを販売。

 

検査を通過したことを証明するステッカー。剥がして、違う車種に流用───なんて悪さを考えても、このステッカーは剥がそうとしたらボロボロになり流用不可。近年中にQRコードから検査時のデータにアクセス出来るようにするという。

検査を通過したことを証明するステッカー。剥がして、違う車種に流用───なんて悪さを考えても、このステッカーは剥がそうとしたらボロボロになり流用不可。近年中にQRコードから検査時のデータにアクセス出来るようにするという。

誰もが判る数値によって
中古車を判断する新兵器

バイクは前後2輪の乗り物で、四隅にタイヤがあるクルマと違って単体では立っていられない。サイドスタンドやセンタースタンドを出さずに、手を離してしまうとガチャーン! と倒れて、とっても悲しいことになる。

 

サイドスタンドが土に埋まって横倒し、おっとっとの立ちゴケから、高い速度でズシャーっとやるのまで、大なり小なりの“転倒”が、身近にあるもの。もちろん、転倒するとバイクは痛む。

 

だから、傷のない外装に交換されているとパッと見た目はいいが、実は深刻なダメージを負っているものが少なからずある。しかし、それを判断するのは、この道のプロフェショナルであるバイク屋さんが試乗しても、難しいものだ。

 

そこでレッドバロンが全店に導入したのが、ACIDM(アシダム)と呼ぶ、自社開発したオリジナルシャーシダイナモ、コンピュータ総合診断だ。今まで、メカニックの経験や勘、目視だけに頼ってきたものを、この機械にかけることで数値化。それによって悪いところを見つけることが出来る。数字は正直だからね。

 

その内容は、パワーチェック、後輪だけでなく、前輪のローラーも駆動して、ブレーキをかけて制動力を具体的な数字として表わす制動力チェック、さらに、フレームや三つ又のよじれ、フォークの曲がりなどで、狂ってしまった前後ホイール・アライメントチェック。スピードメーターのチェックも可能だ。

 

例えば、スズキの高速マシン、ハヤブサのオーナーが、サーキットを走っていて、200㎞/h付近でちょっと不具合が出たとする。それを検証して修理するには、状態を再現しなければいけない。でも当然ながら、サーキット以外、その辺の道でそんなテストは不可能。アシダムは、それをちゃんと同じ条件で走らせ、パワーグラフなどで安全にチェックが出来る。

 

普通、中古車市場に出回っている車両で、フレームや足廻りに問題が出ているものは、意外なほどあるそうだ。それでも外観はきれいなことが多いから、さすがに仕入れるショップや一般ユーザーが買う前に見極めるのは、難しい、っていうか無理、まず不可能に近い。

 

レッドバロンが販売する中古車はすべてこのアシダムで検査を受けてから店頭に並ぶ、というのが心強い。不具合が見つかった時は必ず、安全かつ正確な走行ができると規定した数値になるよう調整や修理、整備をして、再検査で合格してから店頭に並ぶことになる。

 

イメージや、雰囲気、なんとなく、とか曖昧なものではなく、ちゃんと根拠のあるデータで太鼓判を押してくれるというのは嬉しい。やっぱりお金を出すのなら、なるべく良い状態のものを手に入れたい。それが楽しくバイクに乗って遊べる第一歩である。

ACIDMなどで太鼓判を受けて、良質のバイクを購入できたら、それで終わりではない。
バイクにまつわる予期せぬトラブルや出費はバカに出来ないもの。そこで購入後のバイクライフ支援も重要になってくる。

  • 出先のマシントラブルでは

    レッドバロンで中古車を買って、レッドバロンのオートバイ保険に入れば、このロード-サービスゴールドカードが貰え、24時間、365日、距離無制限というロードサービスが受けられる。さらに入会費や年会費はいっさいかからないというサポートぶりだ。旅先のトラブルで、ロードサービスセンターに電話すると最寄りのレッドバロンが引き上げにきてくれ、修理に入ることができる。

     

    もし部品が必要で、修理がその日の内に完了しなかったら、帰りの交通費を2万円まで保証してくれて(自己負担は1千円)、自宅最寄りのレッドバロンまでバイクを運送する代金も15万円までOK。だから、ほぼ日本中から無料で運んでもらえることになる。臨時宿泊費も1万5千円まで。ちなみにこのゴールドカードはフリーダイヤルカードとしても使用可能。公衆電話に差しこむだけで、コールセンターにつながる。

  • 盗難保険とセットで買おう!!

    盗難保険は、保険屋さん的にはあまりやりたくない商品だが、レッドバロンには独自の盗難保険があり、これが大きなメリットだ。 例えば19万5千円で新規にフュージョンを購入して盗難にあった場合。税抜き、端数を切った100%、18万円が保証される(新規車両購入でなければ90%)。これで年間の保険料は補償金額の1%だから1千800円と脅威の安さ。

     

    ただし、それには条件がある。ハンドルロックと、独自の盗難防止装置(多関節ロッド)を装着すること。この盗難防止装置のキー代金がイニシャルコストとしてかかる。新規車両購入であれば、このキー代金は10500円(400 ccまで。401cc以上は21000円)。この出費があっても、かなりコストパフォーマンスに優れた盗難保険だといっていいだろう。

  • 全国どこでも交換できるマイ・オイル

    オイルリザーブと言っても、行きつけの飲み屋の棚に並んだ、ウイスキーの瓶みたいに、オイル缶に油性マジックで名前を書いて保管してくれるってワケじゃない。勘違いしないように。

     

    最初に指定オイル30Lを購入。オイルはelfの部分合成油(加入契約で30L=1万2千円)か、MOTULの100%化学合成オイル(加入契約で30L=1万8千円)を選べ、有効期限なしで、全国どこのレッドバロンでもオイル交換が出来る。

     

    もちろん毎回、ドレンガスケットは新品で、ちゃんとボルトは締め付けトルク管理を施す。オイルは酸化して痛むので、その人用としてストックするのではなく、使う量だけをチェックする仕組み。

    驚きは、レッドバロンで車両を買い換えると、残ったオイルを加入額を上限にして、1L=2千円で買い取るってくれるということ。だからelfの部分合成油が6L以上残れば、実質それまでがタダになるのだ!

  • レッドバロン敷地内に保管スペース!

    バイクホテルは、ペットホテルのように、長期旅行の時に預かるものではなく、トラブルがあってロードサービスで運ばれてきた時の預り所のようなもの。お店が閉まっていて誰もいない時間帯になると、いくら敷地内だとしても外に置きっぱなしなんて不用心! 盗まれたら悲しすぎる。

     

    そこで、営業時間になるまでここに預け入れておくということ。入り口には暗証番号解除のキーつきで、夜中でライダーが帰るにも帰れない、宿泊施設も近くにない場合は、バイクと一緒に泊まれるようにシュラフを用意してくれているのだ。

バイク遊びもサポートします!!

せっかくバイクを買っても
どーやって遊ぶか?も大切ですよ!!

バイクは手に入れたら終わりではない。乗ってあっちこっちに走り回って遊ぶのが楽しい。これは言われなくてもみんな知ってます。

 

そこで便利なのが、レッドバロンには、ユーザーが使える、遊べる場所があるということ。これは施設と契約して、使えるのではなく、レッドバロンが自社物件として所有しているものだ。

 

まずは、栃木県那須塩原市にある、那須モータースポーツランド。グループが所有する、全長1.2Kmのバイク専用のサーキット施設。単純なフリー走行だけでなく、レベルに合わせたスクール、試乗体験も出来る。嬉しいライディングギアのレンタルもある。サーキットを走るとバイクのより深いところを知ることが出来て、確実な運転技術のレベルアップを感じられるはず!

 

次に、レッドバロン会員専用のリゾート施設、カイザーベルク。城ヶ崎、穂高、阿蘇、三河・寺部海岸、びわ湖、御宿 月の沙漠とツーリングの目的地にするのに最適の場所にある。城ヶ崎、穂高、阿蘇は宿泊が可能で予約は3 ヶ月前からでき、最寄りのレッドバロンで受け付けてくれる。

 

同じ宿泊施設でも、もっとリーズナブルで簡易的なものが、バイクステーションだ。整備工場付簡易宿泊所といった感じで、会員だと一泊2千円台で利用できる安さ! 皆で使えるシャワー室、洗濯機、乾燥機、冷蔵庫、電子レンジなど最低限ながら充分な設備があって、サービス工場つきだから、人間だけでなくバイクの疲れも取れる。安く旅したいけれど、テント泊は設営と撤収が面倒くさいし、雨もいやだし、なんだか恐いし、避けたいという人に最適。全国で6箇所。新しい出会いもあり、バイク仲間同士話しが盛り上がって楽しい思い出が作れそう。遊びまでフォローしてくれる。

全国にショップがある
本当のものすごさ

ここまで読めば、安い車両価格で選んでも、バイクの調子が悪く、トータルで考えると、新車よりも高くつく場合があるかもしれないと判っただろう。くれぐれも、中古車選びは目先のことばかりで判断するのは危険なのだ。

 

レッドバロンが他店と違うのは、全国にある圧倒的なショップ数。ユーザーが負担するコストを削減し、逆にコストをかけたサービスが可能なのだ。

 

免許を取ったばかりの人は、走り仲間も少なく、戸惑う部分も多いと思う。だれでも最初はそうだから、それを助けてくれる、買った人だけが使えて遊べる施設があるのは、心強く、なんと素晴らしいことか。

 

レッドバロンには、購入して一定期間の機械的なトラブルに対応した一般的な品質保証の他に、3年間の修理保証というのがある。何が違うのか。

 

3年間の修理保証は、例えば20年以上前、90年代のバイクを買ったとする。機能部品である燃料タンク内側の腐食が激しく交換となった時、メーカーに在庫がない。一般的にはそこで部品がオークションなどに出るまで待つくらいしか方法がなく時間がかかるもの。

 

しかし、レッドバロンは国産車のほとんどの中古パーツをストックしていて、新品が手に入らなくても、そこから部品を供給。さらに壊れた部品を単に交換するだけではなく、リペアする技術も持ち合わせている。ない部品を製作することも可能だ。それによって、最悪の事態である、愛車に乗れなくなるのを防ぐ。大倉庫で、絶版車部品を管理、ストックしているのだ。

 

それでも部品が用意できず、もうお手上げになった場合、購入半年なら最大、車両本体価格の95%(半年毎に償却率が5%下がる)で買い取ってくれる。70年代の車両など、一部修理保証の対象とならないものもあるけれど、これは頼りになる。レッドバロンの、楽しく乗れる中古車への自信の表れだ。

 

サーキットも

リゾート施設も

バイクステーションも

レッドバロン伊東におじゃましました

多くのライダーが利用する、伊豆スカイラインの天城高原ICを降りてすぐの国道135号線沿いにあるお店。伊豆急行『城ヶ崎海岸駅』が最寄りになる、海が近い素晴らしい立地。店長、販売スタッフ、メカニック、皆、若くて活気があり、信頼して何でも頼れる行動力がある。

レッドバロン伊東

レッドバロン伊東
〒413-0232 伊東市八幡野1103-327
定休日/水曜日(祝日は営業)
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