記事提供/2011年6月16日発行 モトメンテナンス No.96
取材協力/塗料のオカジマ (045-543-5855)
Text/K.TAGUCHI 田口勝己、A.KURITA 栗田 晃  Photo/Moto Maintenance 本誌編集部

~自分だけの色を作れる缶スプレー~

退色した純正色にも近づけることができる!!
ユーザー本意「塗料のオカジマ」ならではの展開

補修塗装や再塗装をしたいサンメカに向けて塗料のオカジマが展開している人気業務のひとつが、調色した塗料をスプレー缶に詰めるサービスだ。塗装資材の販売を行いながら、同店ではユーザーの希望に応じて調色作業を行っているのだ。これは建築系や自動車鈑金系のプロの塗装職人からの調色依頼もある、同店の事業の重要な一角である。

 

調色作業で使う塗料はラッカー系でもウレタン系でもOKだが、缶スプレーに詰める際は速乾性で光沢がよい硝化綿ラッカーを使用する。それゆえ燃料タンクなどに使う際は2液タイプのウレタンクリアで表面を保護するのが良い。

 

今回調色を依頼したのはヤマハチャピィの純正色、コンペティションライトグリーンで、もちろん調色データは存在しない。一見するとカワサキ車のライムグリーンに似ているが、プロの目で見るとそれより濁ったグリーンとのこと。原色をどう混ぜるかはプロのノウハウが発揮される場面だ。このチャピィのグリーンを黄+青+白で調色するのだから、原色があれば素人でも何とか色合わせできるなどという妄想は抱かない方がいい。

 

気になる料金は「調色料(塗料代+技術料)」と「スプレー充填料」が必要だ。調色料は使用する原色の数や難易度によって異なるが、今回のチャピィの場合は缶スプレー3本分に相当する 500g で 3300 円(税別)、7本分に相当する 1000g なら 4700 円(税別)、15本分に相当する 2000g で 5700 円(税別)となる。 一方の充填料金は今回の缶スプレー特集にあたり、調色スプレー缶の有効性と可能性に関して本誌とオカジマ側で意見が 一 致し、従来よりも大幅にリーズナブルな価格へと改訂されることとなった。具体的にはスプレー1~2本の場合1本あたり 1800 円(税別)、3~4本では1本あたり 1400 円、5本以上充填する場合は1本あたり 1000 円(税別)となる。

 

この結果、チャピィ用調色缶スプレー1 本を作ってもらうのに必要な金額は調色料 3300 円+充填料 1800 円= 5100 円(税別)となった。調色 500g で3本充填してもらうと1本あたり 2500 円(税別)だ。ちなみに車種別専用色の代表格であるデイトナMCペインターが1本 1995 円(税込)だから、現車のパーツに合わせて調色されていることを考えれば、純正補修派にとっては相当魅力的であることは間違いない。

 

テストピースのアルミ缶に塗ってみると、太陽光の下でも蛍光灯下でも違いを見抜くことができず、さすがにプロの調色技だと感服。塗る方は相応の自信があっても、調色までできるサンメカはいないはず(それができればプロになれる)。だとしたら、プロの目による調色を活用し、我々はペイント作業に力を入れるのが正しい姿と言えるだろう。

 

自動車用の純正色に関しては、塗料メーカーからカラーサンプルが発行されている。ソリッドでもメタリックでも、あるクルマの純正色を塗りたいという場合はこのサンプルをベースに依頼しても良い。ちなみにメタリック色の場合は粒度の異なるメタリックベースから、色見本に近いフレークを選び、そこから調色する。ただしメタリックは塗り方次第で仕上がりが変化するので、色が合っても見栄えが同じになるとは限らない。

自動車用の純正色に関しては、塗料メーカーからカラーサンプルが発行されている。ソリッドでもメタリックでも、あるクルマの純正色を塗りたいという場合はこのサンプルをベースに依頼しても良い。ちなみにメタリック色の場合は粒度の異なるメタリックベースから、色見本に近いフレークを選び、そこから調色する。ただしメタリックは塗り方次第で仕上がりが変化するので、色が合っても見栄えが同じになるとは限らない。

自動車用の純正色に関しては、塗料メーカーからカラーサンプルが発行されている。ソリッドでもメタリックでも、あるクルマの純正色を塗りたいという場合はこのサンプルをベースに依頼しても良い。ちなみにメタリック色の場合は粒度の異なるメタリックベースから、色見本に近いフレークを選び、そこから調色する。ただしメタリックは塗り方次第で仕上がりが変化するので、色が合っても見栄えが同じになるとは限らない。

 

キャンディカラーは、商品左のテストピースのように塗り重ねる回数で色の具合がどんどん変わっていく。また内容的に顔料でなく染料のため、一般的に調色には向いていない。

キャンディカラーは、商品左のテストピースのように塗り重ねる回数で色の具合がどんどん変わっていく。また内容的に顔料でなく染料のため、一般的に調色には向いていない。

塗装(施工)のプロといっても際限なく原色を持っているわけではなく、レアな原色が必要な場合はオカジマの調色サービスが頼られることが多い。例えば白といっても、黒や黄や赤を混ぜて目的の色にする場合もあるという。作業環境にスプレーガンがあるなら、使用直前に硬化剤を混ぜるウレタン塗料(缶スプレーではない)でも調色してもらえる。

塗装(施工)のプロといっても際限なく原色を持っているわけではなく、レアな原色が必要な場合はオカジマの調色サービスが頼られることが多い。例えば白といっても、黒や黄や赤を混ぜて目的の色にする場合もあるという。作業環境にスプレーガンがあるなら、使用直前に硬化剤を混ぜるウレタン塗料(缶スプレーではない)でも調色してもらえる。

塗装(施工)のプロといっても際限なく原色を持っているわけではなく、レアな原色が必要な場合はオカジマの調色サービスが頼られることが多い。例えば白といっても、黒や黄や赤を混ぜて目的の色にする場合もあるという。作業環境にスプレーガンがあるなら、使用直前に硬化剤を混ぜるウレタン塗料(缶スプレーではない)でも調色してもらえる。

 

どんな原色を使うか、どんな順番で色を混ぜるかはサンメカが一朝一夕で真似できないプロの技だ。黄と青と白の分量を少しずつ変えながら試し塗りを行い、色見本のシート下カバーと比較する。塗った直後は黄味が強いが、乾燥すると青色系が出てきて、最終的にはグリーンに見えてくるという変化まで読んだ上で調色を行う。最後は色見本にほんの少しだけ直接塗って、正面や斜め横から透かして見ながら、違和感のないレベルまで精度を高める。

どんな原色を使うか、どんな順番で色を混ぜるかはサンメカが一朝一夕で真似できないプロの技だ。黄と青と白の分量を少しずつ変えながら試し塗りを行い、色見本のシート下カバーと比較する。塗った直後は黄味が強いが、乾燥すると青色系が出てきて、最終的にはグリーンに見えてくるという変化まで読んだ上で調色を行う。最後は色見本にほんの少しだけ直接塗って、正面や斜め横から透かして見ながら、違和感のないレベルまで精度を高める。

どんな原色を使うか、どんな順番で色を混ぜるかはサンメカが一朝一夕で真似できないプロの技だ。黄と青と白の分量を少しずつ変えながら試し塗りを行い、色見本のシート下カバーと比較する。塗った直後は黄味が強いが、乾燥すると青色系が出てきて、最終的にはグリーンに見えてくるという変化まで読んだ上で調色を行う。最後は色見本にほんの少しだけ直接塗って、正面や斜め横から透かして見ながら、違和感のないレベルまで精度を高める。

 

調色した塗料は手動の機械でスプレー缶に充填する。この缶は専用品で、内部にあらかじめガスと溶剤が入っている。調色済みの色やお気に入りの色がある場合、塗料を持ち込んで充填だけしてもらうことも可能。

調色した塗料は手動の機械でスプレー缶に充填する。この缶は専用品で、内部にあらかじめガスと溶剤が入っている。調色済みの色やお気に入りの色がある場合、塗料を持ち込んで充填だけしてもらうことも可能。

 

注文の流れ

 

塗料のオカジマ

神奈川県横浜市にある塗料のオカジマ。直接来店できない遠方に住むサンメカは、色見本となるパーツなどを宅配便で同店に送り、そのパーツなどを使って調色してもらうこともできる。

住所/神奈川県横浜市港北区樽町2-8-45

TEL/045-543-5855

>> オフィシャルサイト

SHOP DATA

塗料のオカジマ

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神奈川県横浜市にある塗料のオカジマ。直接来店できない遠方に住むサンメカは、色見本となるパーツなどを宅配便で同店に送り、そのパーツなどを使って調色してもらうこともできる。

住所/神奈川県横浜市港北区樽町2-8-45

TEL/045-543-5855

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500g 分の調色済み塗料をスプレー缶1本に充填して5100 円(税込)。余った塗料は缶に詰めて渡されるので、ハケ塗りのタッチアップや、新たにスプレー缶に充填してもらうこともできる。できれば3本充填してもらうとお買い得感が高い。

500g 分の調色済み塗料をスプレー缶1本に充填して5100 円(税込)。余った塗料は缶に詰めて渡されるので、ハケ塗りのタッチアップや、新たにスプレー缶に充填してもらうこともできる。できれば3本充填してもらうとお買い得感が高い。

 

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