取材協力/オーイズミ・アミュージオ  文/淺倉 恵介  構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
※「インターグロー」は 2018年に「オーイズミ・アミュージオ」へ 社名を変更しました。
掲載日/2015年07月10日
家庭用ゲーム機用ソフトに、待望のバイクタイトル「リアルライディングシミュレーターRIDE」が登場した。RIDEはタダのレースゲームじゃない。ライディングシミュレーターを名乗る通り、実際のバイクの挙動を忠実に再現。自宅のテレビの前に座ったままで、実際にバイクに乗って走っているような感覚を、リアルに味わうことができるのだ。
RIDE ON!!

超リアルなバイクゲームが
最新コンシューマーゲーム機用に登場

四輪レースのゲームは、とても数が多い。けれど、バイクを主役に置いたゲームは、四輪のそれと比べれば希少だ。同じように“スピードを楽しむ”ことをテーマにしていながら、バイクのゲームが少ないのは愛好者数の差だけが理由ではないだろう。ライダーが、身体全体を使ってマシンを操る、バイク独特の操作感はゲームでは再現が難しい。だが、そんな中でバイク用ゲームを次々とリリースし、ライダーからも賞賛と支持を得ているメーカーがある。それが、イタリアのマイルストーン社だ。

 

マイルストーン社はワールドスーパーバイクを舞台にしたレースゲーム「Superbike2000」を皮切りに、以来20タイトル以上のバイクゲームを開発してきたゲーム業界におけるバイクのスペシャリスト集団。そのマイルストーン社が、持てる技術を存分に注ぎ込んで作り上げたのがライディングシミュレーターRIDEなのだ。

 

RIDEは基本的に、プレイヤーがバイクを操りレースを戦っていくゲーム。登場するバイクは、なんと135車種。デフォルトで収録されていない車種も、DLCで購入可能というところも嬉しい。レースに勝つと賞金が得られ、それを資金にしてバイクをチューニングしたり新しいバイクを手に入れたりできる。コースは世界の有名サーキットを再現したものや、架空の公道コースなど様々。サスセッティングのアジャストも可能など、機能の多さは驚くほど豊富だ。対応ハードは、PS4、PS3、XboxOne、Xbox360。パッケージ版とダウンロード版が、それぞれ好評発売中。無料体験版も配信中なので、是非一度プレイしてみよう。

 

ゲーム内で操作可能なバイクは、世界中から選りすぐられたスポーツバイクの名車ばかり。最新モデルばかりでなく、こんな歴史的名車もラインナップされているのが、バイク乗りの心をくすぐる。レースに勝つと手に入れられるゲーム内の通貨“クレジット”を集め、操りたいバイクを購入する。

今回、PS4版のRIDEを実際にプレイすることができた。最新バイクゲームの実力とはどんなものかと興味津々、そして実際にプレイしてみてブッ飛んだ。テクノロジーはここまで進んでいたのか!?と、驚かされるばかりの体験だった。

 

プレイする前、一番気になっていたのは操作に関すること。バイク乗りなら解っていることだが、バイクの操作というものは非常に繊細なものだ。スロットルの開け方や体重のかけ方のわずかな違いが、マシンの挙動に大きく影響してくる。それが、手元のコントローラーと画面だけで、どれほど再現できるものか……と、疑問に感じていたのだ。だが、RIDEをプレイしてみて、なるほどと感心させられた。PS4のコントローラーはアナログ式のスティックとレバーを装備している。これは、スイッチのようなオン/オフではなく、操作時にどれだけの入力をしたかを読み取り、操作に反映してくれるもの。スロットルの開け具合や、マシンをどれだけバンクさせたいかが、プレイヤーの意思と上手い具合にシンクロする。この、コントローラーと画面上のバイクの動きが、連動するフィーリングが自然で気持ちいい。

 

実際にスロットルを捻っているわけではないし、マシンをバンクさせるのに体重移動を行うわけではないから、実物のバイクと同じということはない。だが、最初は違和感を覚えていた操作も、プレイしていると自然に慣れてくる。面白いのは、“身体が慣れる”というよりは“感覚が馴染む”と感じる部分。マシンをバンクさせるためにレバーを操作することが当然のようにしっくりくる。走り(ここはそう言いたい)に夢中になっていく内に、いつしか画面に引き込まれていた。高速コーナーでクラッシュした時には、思わず身体がカタくなってしまったほどだ。

 

この、実際にバイクで走っているように感じさせることこそが、RIDEがライディングシミュレーターを名乗る理由なのではないだろうか? 美麗なグラフィックや多彩なコースを選べたりすること、レースに勝って速いバイクを手に入れたりチューニングしたりといった要素は、ゲームを楽しむ上で欠かせないポイントだ。けれど、開発者が本当に目指したのは、バイクで走る感覚を画面上で疑似体験させることなのではないだろうか? ひとしきりRIDEをプレイして、そう感じた。そんなことを考えだしたら、RIDEはどこまでリアルな走りを再現できているかを知りたくなった。もう1回、またもう1回とプレイ回数が増えてしまう。いろんな意味で、やり込み要素満載のRIDE、これはしばらくハマってしまいそうだ。

大迫力のレース画面。走っているサーキットは日本のスポーツランド菅生で、第2コーナー立ち上がりから、第3コーナーに向けて加速を開始する部分。現実のコースを走ったことがあるなら解る、実際のコースそのままの驚きの再現度。背景まで、しっかりと菅生そのものなのだ。

PICKUP PRODUCTS

バイク乗りなら思わずニヤリとする
こだわった作り込みが魅力

RIDEの魅力のひとつが、隅々にまでこだわったリアルを追求したディティール。現実のサーキットは完全再現されているし、架空のコースでも“そうだよな”と思わせる作り込みが為されている。それも、グラフィックが精緻なだけでなく、ライダーなら気になるポイントを押さえてあるところが嬉しい。多彩なアジャスト機能は、マシンの速さに関わるチューニングやセッティング機能に加え、ライダーの姿やライディングフォームに至るまで自由自在。走って楽しみ、いじって楽しむという、バイクの楽しみ方がゲーム内でも再現されているというわけだ。じっくりと時間をかけて楽しめる。RIDEの世界は無限大に広がっている、ここではその一部を紹介しよう。

 

スタート画面に登場するバイクは、ログイン時毎に変わる。写真と見紛うような精緻なグラフィックに驚かされる。

チュートリアルモードが用意されているので、ゲームに慣れていない人でも安心。画面と音声の指示に従って操作すれば、操作方法を覚えられる。

プレイヤーの視点は4段階で調整可能。乗車時の視界に近いモードでは、実際にバイクで走っているような感覚が味わえる。

まるでレースの中継をみているようなリアルさで、思わず息を呑む転倒シーン。転倒後のライダーとバイクの動きも、忠実に再現されている。

これは、転倒してコースに復帰したところ。よく見ると、シュラウドに傷が入っている。転倒すればバイクは壊れる、こんなところまでリアルだ。

ゲーム開始時に操作可能なのは、ヤマハMT-07、ドゥカティMonster696、トライアンフStreet Tripleの3車種。

ライダーの姿も自由に選べる。これは標準の男性モデルで、性別や顔貌、ヘルメットやウェアといったライディングギアなどが変更可能。

実際に作ってみたライダー。ベネズエラ出身のヤマ・タローさん。ワイルドなヒゲがチャームポイントの、北京原人系イケメンです。

ライディングフォームまでアジャストができる。ロッシやマルケスといった、憧れのライダーのフォームも再現できるのだ。

10レースで手に入れた賞金でマシンのカスタマイズができる。装着可能なパーツには、現実の一流メーカーの製品も登場する。

11サスセッティングやギア比などが調整可能な、マシンセッティング機能も搭載。自分に合ったセッティングを見つけて、走りを極めよう。

12収録されたコースのひとつ、スポーツランド菅生をダイジェストで紹介。バイクレース用シケインの有無が選べるという、こだわりの仕様。

13スターティンググリッドから第1コーナーを望む。菅生そのものです。ここで、スロットルを煽ると画面のライダーの手も同じように動くのです。

14難コーナー、ハイポイントからレインボーへの繋ぎ。キレイにコーナリングが決まって思わずガッツポーズ。バイク乗りなら解る瞬間です。

15菅生名物、メインストレートの10%上り勾配も完全再現。もの凄い急坂ですから、パワーが食われてしまうところもリアルに再現されています。

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