週末を生かして九州一泊の旅へ 名門大洋フェリーで行く九州ツーリング

フェリーを使えば意外と近い!?
週末の九州・阿蘇ツーリング

九州といえば、北海道と並んで、ライダーなら誰でも一度は思いきり走ってみたいと思うあこがれの大地だろう。特に阿蘇周辺は、見どころ、走りどころが多く、おいしい食べ物も盛りだくさんという、まさにツーリング・パラダイス。その九州へのアクセスとして便利なのが、大阪南港~新門司港を結ぶ、名門大洋フェリーだ。

 

バイクブロスでは、名門大洋フェリーとのコラボ企画として、九州モニターツアー・プレゼントを募集。今回、そのラッキーな当選者が九州ツーリングを楽しむ様子をお伝えすべく同行取材した。フェリーを利用すれば誰でも気軽に楽しめる週末の九州ツーリング、その濃い~中味をご覧あれ!

 

フェリーを利用した3泊4日の九州トリップへ!

フェリーを利用した3泊4日の九州トリップへ!

平日の夜、大阪南港のターミナルより。九州を目指してフェリーで出発!

平日の夜、大阪南港のターミナルより
九州を目指してフェリーで出発!

5月のとある金曜日、そろそろ日も暮れようかという時刻。大阪南港のフェリーターミナルに、乗船を待つ2台の BMW の姿があった。中山茂生さんの R1200S と、奥さんである登喜子さんの F650GS だ。登喜子さんが幸運にもモニターツーリングプレゼントに当選され、ご夫婦でこれから名門大洋フェリーに乗り、週末を利用して九州ツーリングへと出発しようというわけだ。

 

今回、「フェリーでのツーリングは初めて」というお二人は、乗船後、客室や船内各所の設備の豪華さに感心した様子。リラックスしたウェアに着替えて早速食堂へと向かうと、それぞれ好みの料理をチョイス。そしてとにかく乾杯!

 

「いやぁ、フェリーで生ビールが飲めるなんて幸せです(笑)」 そう言いながら、九州ツーリングへとあれこれ想いを募らせる。 「やまなみハイウェイをはじめ、阿蘇周辺で存分に走りを堪能したいですね」とご主人が言えば、奥さんは「私は観光も、グルメも楽しみたいわ!」と目を輝かせた。

 

その後も、甲板に出てライトアップされた明石海峡大橋をくぐり抜けるのを見たり、展望ストリートと名付けられたラウンジでくつろいだりと、ご夫婦での船旅を満喫されていた。

 

出航して間もなく見られるのが明石海峡大橋。この後午前0時を過ぎると瀬戸大橋の下もくぐる

出航して間もなく見られるのが明石海峡大橋。この後午前0時を過ぎると瀬戸大橋の下もくぐる

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いよいよ九州へと駆け出し心ゆくまで絶景と絶品を堪能する

いよいよ九州へと駆け出し
心ゆくまで絶景と絶品を堪能する

翌朝、目覚めると九州・新門司港はもうすぐそこに迫っていた。

 

「寝てる間に移動するからムダがないし、しっかり休養してから走り出せるから、フェリーの旅はいいね!」

 

とご主人。手早く荷造りを済ませると、奥さんと2台仲良く九州の地へと走り出した。

 

最初の目的地、湯布院へは国道10号線~椎田道路~宇佐別府道路を経由し、大分自動車道で向かう。国道とはいえ走りやすいバイパスや有料道路部分が多く、2時間半ほどで大分道の由布パーキングエリアに到着。ここでは同じフェリーに乗っていた、タンデムツーリングのご夫婦と再会するなど、うれしい偶然も。「どのルートで来たんですか?」、「フェリーの旅って、こういう面白さもあるんだね!」と、まるで旧知の友達のように話が弾む。

 

高速を降り、湯布院で昼食を済ませた後は、お待ちかねのやまなみハイウェイへとマシンを向ける。ここではスポーティなライディングが大好きだという茂生さんがてっきり先行するかと思いきや、登喜子さんの後ろで、きっちりとペースを守って走行。かと思うと、休憩時に奥さんが売店を見たりのんびりしている間に「ちょっと1人で走ってくるわ」とご主人が消えることも。お互いうまく時間を使っている様子は、さすが長年連れ添ったご夫婦ならでは。息の合ったところを見せてくれる。

 

飯田高原から長者原にかけてのダイナミックな風景と走りを堪能した後、やまなみハイウェイを離れ、小国町の鍋ヶ滝へ。ここは以前、登喜子さんが九州在住の友人に連れてきてもらい感動したスポットで、「ぜひとも再訪したい」と熱望していた場所。滝の裏側に入り込める珍しい光景に、「これは寄り道する価値があるね」とご主人も納得の様子。

 

その後は国道212号線を南下して、阿蘇一番のビュースポットである大観峰に立ち寄った。阿蘇谷、そして阿蘇五岳と呼ばれる山々を見渡せる壮大な光景に、しばし時を忘れて見惚れる中山さんご夫妻。宿泊先の『休暇村 南阿蘇』で夕食に舌鼓を打っている際にも「あの景色はすごかったね」、「どこを走っても気持ちが良いけど、風景の雄大さも素晴らしい」と、阿蘇の魅力を熱く語り合っていた。「さて、この後は温泉で、ゆっくり昼間の疲れを癒すとしようか……」。こうして充実の2日目は過ぎていった。

やまなみハイウェイの長者原付近は、走って良し、眺めて良しのゴールデンポイントだ

やまなみハイウェイの長者原付近は、走って良し、眺めて良しのゴールデンポイントだ

 

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