バイクの任意保険に加入したほうが良い理由とは?
文/野岸 泰之  構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
掲載日/2016年10月17日

みなさんはバイクの自動車保険(任意保険)、どうしていますか? 「自賠責保険に入っているから大丈夫」「事故しなければ大丈夫」「何かあってもバイクは被害者だから大丈夫」…こんな風に考えていませんか? でもちょっと待ってください。万一事故を起こした場合、任意保険に入っていないと、ものすごく大変なことになるんです。実際悲惨な目に遭ったKさんの例をご紹介しましょう。

いかに任意保険への加入が重要か

Kさんが事故に遭ったのはいまから2年前、夜11時ごろ片側3車線の広い道路で右折した際、直進してきた車と衝突、いわゆる「右直事故」だったそうです。Kさんは全身数ヵ所を骨折し、両肺に穴が開くなどの重傷を負い、8時間に及ぶ手術のあと、集中治療室に1週間、その後も2週間ほど入院したそうです。退院後も、結局3ヵ月は会社を休むことになりました。

バイクの任意保険に加入したほうが良い理由とは?

事故後のKさんの実際のレントゲン写真。術前(左)と術後(右)。

奇跡的に命はとりとめたKさんでしたが、退院後に待っていたのは警察の事情聴取と相手方との補償交渉、そして自らの治療・入院費などの支払いでした。「それが想像以上に大変だったんです…」とKさん。幸い相手のケガは軽傷(クルマなのでほぼ無傷)で、自賠責保険の範囲内で補償されました。自賠責保険はあくまで「被害者への最低限の救済」を目的にしたもので、相手のケガや死亡時の補償のみであり、相手方の車や家屋などの財産は一切補償されません。

交通事故の補償交渉では、人身(治療費など)と物損(修理代など)で、それぞれ相手と自分の過失割合を決め、それに応じてお互いが金額を負担します。任意保険に加入していれば保険会社の担当者が交渉してくれますが、そうでなければすべて自分でやらなくてはいけません。Kさんは法律に詳しくないため弁護士を雇うこととなり、これだけで数十万円の出費です。

そして自らの手術、入院費として病院から請求されたのは、すべてが自由診療だったために、なんと1千万円近くにもなりました。これは後日、会社の健康保険を使用して負担額は減りましたが、それでも数百万円の負担は残ったと言います。もちろん、これらの事務処理もすべて自分で行う必要がありました。

Kさんのコメント
  • 「任意保険に入っていないだけで、とにかく出費と手間がどんどん増えて、時間と体力、気力を消耗しました。後悔しても遅いですが、任意保険にさえ入っていれば、こんなことには…」

Kさんのような悲惨な状況にならないために、バイクに乗るなら任意保険への加入は必須! 常識! と考えるべきなのです。

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