『走りのNMAX155』は真実か!? さまざまなシチュエーションで実走チェック!!

掲載日:2017年09月20日 トピックス    

取材協力/ヤマハ発動機株式会社  取材・文/野岸"ねぎ"泰之  写真/バイクブロス

『走りのNMAX155』は真実か!? さまざまなシチュエーションで実走チェック!!

ヤマハのNMAX155は、125ccクラス並みのコンパクトなボディに155ccのパワフルなエンジンを搭載し、高速道路も走れる利便性を兼ね備えた人気のスクーターだ。「走りの性能が抜群!」「走って楽しい」。そんな評判をよく聞くけれど、実際はどうなんだろう? そこで今回は、街の中から高速&有料道路を使って郊外のワインディングに出かけ、さまざまなシーンにおけるNMAX155の走りと使い勝手をチェックしてみた。

高速道路、ワインディング、市街地......
それぞれの走りをインプレッション

■高速道路編

『走りのNMAX155』は真実か!? さまざまなシチュエーションで実走チェック!!

高速道路ではやろうと思えば100km/h巡航も可能だが、80~90km/hぐらいでのんびりと流した方が気持ちがいい。

まずは、誰もが気になっているであろう高速道路での走りをチェック。都市高速では乗り口が坂になっていたり加速車線が短い場合も多いが、NMAX155は中速域以上の加速もパワフルなので、臆することなくサッと本線に合流できる。一般的な高速道路においても、合流車線で80km/h以上まで一気に加速できる実力があるので、本線合流に際しての不安やストレスは一切なかった。

『走りのNMAX155』は真実か!? さまざまなシチュエーションで実走チェック!!

追い越し加速はさすがに250ccクラス並み、とはいかないが、遅いトラックを抜かすなどは余裕。レーンチェンジでの挙動はややクイック過ぎるが、くるぶしでフレームを挟めば安定して走れる。

高速走行は80~90km/h程度の速度帯でゆったり流すのが心地良いが、100km/hプラスアルファまでスピードの余裕があるため、遅いトラックを追い越す際なども問題なし。250ccクラスのスクーターに比べれば、ボディが軽量コンパクトでホイールベースも短いため、路面のギャップや強風などの外乱には注意したい。ただ13インチの幅広タイヤは思ったより安定性が高く、サスペンションもしなやかなため、これらの特性をわかった上でハンドルをホールドして乗っていれば、問題ないレベルだ。

『走りのNMAX155』は真実か!? さまざまなシチュエーションで実走チェック!!

スクリーンは短いタイプなので、高速道路での防風効果は期待できない。純正オプションのほか、サードパーティからもロングスクリーンが発売されているので付け替えるのもいいだろう。

■ワインディング編

『走りのNMAX155』は真実か!? さまざまなシチュエーションで実走チェック!!

電動自転車では厳しそうな、かなりキツめの坂道でもグイグイと車体を押し上げてくれるパワフルさは頼もしい。125ccよりも余裕を感じるシーンだ。

続いてはワインディングロードでの走り。山間部の快走ルートに行き着く前に、狭めの道でかなりの急坂に遭遇。これはちょっと厳しそうだな、と思いながらアクセルを開けた。するとNMAX155は多少エンジンをうならせたものの、スルスルっと加速し、難なく坂を登り切った。125ccに比べるとトルク感がアップしており、急な坂も気にせず乗り入れられる。

『走りのNMAX155』は真実か!? さまざまなシチュエーションで実走チェック!!

速度域のレベルは当然ビッグバイクなどとは違うものの、ワインディングを走ると「155ccでも十分スポーツライクな走りができるんだ!!」と実感させてくれる。メリハリのある走りが可能なのでとにかく楽しい!

続いて中高速コーナーが連続する区間を走ってみた。パワフルなエンジンのおかげで登り区間であっても、一旦スピードに乗せればその速度を維持したままヒラヒラと軽快にコーナーを抜けることが可能。

『走りのNMAX155』は真実か!? さまざまなシチュエーションで実走チェック!!

スタンダードなポジションやリラックスしたクルージングポジションなど、足を置く位置の自由度が高い。シートの座面も広く、大柄なライダーでも窮屈さはないだろう。

下り区間に入って実感したのは、前後ディスクブレーキのもたらす制動力の力強さ。ABSを標準装備しているので、万一の際の安心感もある。ねじり剛性の強いフレームと13インチの幅広タイヤの効果もあって、なかなかのスポーツライクな走りができるな、という印象だ。

『走りのNMAX155』は真実か!? さまざまなシチュエーションで実走チェック!!

タイヤは前後13インチのチューブレスを採用。後輪は130/70という幅広サイズのため、マシンを倒し込んだ際にも安定感がある。

■市街地編

『走りのNMAX155』は真実か!? さまざまなシチュエーションで実走チェック!!

125ccと同じボディのため、スリムでホイールベースも短い。そのため、ビッグスクーターでは面倒に感じるような、混雑する街中でも気楽に乗ることができる。

市街地での使い勝手もなかなかいい。125ccと同じボディ、しかもハンドリングはとてもクイックなので、車の間を縫うような状況にも強い。またハンドル切れ角も大きいため、狭い駐輪場へ入れる際など、取り回しも楽に行なえる。さらにエンジンパワーに余裕があるため、信号待ちからのスタートも素早く、細かい路地の曲がり角などでもふらつくことなくシュッと曲がれる。

『走りのNMAX155』は真実か!? さまざまなシチュエーションで実走チェック!!

狭い道でも歩行者に威圧感を与えることなく、スイスイと乗れる。ハンドリングがクイックなので、曲がり角やUターンでも気が楽だ。

混雑する交通の中では小回りがきき、なおかつ必要な時にパッと飛び出せてしっかり止まれる、という要素がすべて必要とされるが、NMAX155はそれを高いレベルでうまくバランスさせることに成功している。つまりは通勤や通学で毎日乗ってもストレスがないのだ。これは、このクラスのスクーターにとっては、とても大切なファクターと言える。

どんなシチュエーションにおいてもキビキビと走ってくれるから、乗るだけで心が躍る。ライダーを常にワクワクさせてくれるスクーター、それがNMAX155だ。

『走りのNMAX155』は真実か!? さまざまなシチュエーションで実走チェック!!

シート下トランクの容量は約24L。写真はオープンフェイスだが、フルフェイスヘルメットを入れてもまだ雨具などを収納できる余裕がある。

『走りのNMAX155』は真実か!? さまざまなシチュエーションで実走チェック!!

給油口はセンタートンネルの中央部。キーをさして蓋を取り外すタイプだ。ちょっと前かがみになるが、シートを開ける必要もなく素早く給油が可能。

今注目の150ccスクーター、その魅力とは!?

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索