最新モデル試乗速報 ヤマハ マグザム

掲載日:2010年07月20日 フォトTOPICS    

取材・文/ バイクブロス×マガジンズ 編集部 ナベ  撮影/磯部孝夫  取材協力/ヤマハ発動機

低く伸びやかなマグザムの肢体。利便性に少々もの足りない部分があったとしても、この美しさの前には沈黙せざるを得ない。そこにあるだけで景色すら変えてしまう存在感。

滑るように走る美しき移動体
ストリートクルーザー・マグザム

今回ご紹介するヤマハのマグザムは私がもっとも試乗を心待ちにしていた1台だ。あれは、1ヶ月ほど前に伊豆の修善寺で開催されたヤマハのメディア向け試乗会。そこには同社ご自慢のスーパースポーツから原付までありとあらゆるモデルが集結して自由にクローズドコースを試乗できたのだが、その中で最も記憶に残った1台がこのマグザムだったのだ。当日はかなり多くのメディア関係者が参加したにもかかわらず、試乗者は比較的自由なタイミングでスタートできたため、前後ライダーとの間隔が開くとまるで森の中を独りで走っているような状況となった。その中を滑るように走るマグザム。鳥や昆虫の鳴き声、風が木々の枝を揺らす音が手に取るように聞こえ、実に爽やかな試乗だったことを今でもはっきりと覚えている。あの印象的な走りが何によってもたらされていたのか。改めてじっくりと試乗することでそれを確認してみたい。

今回は今週公開の試乗インプレッションに先立ち、マグザムのディティールをフォトトピックスでお届けしよう。

フォトTOPICS(写真点数/11枚)

01スラントノーズに埋め込まれたヘッドライト。レンズカットも独特で、美しい投影とワイドな照射角が夜間走行を楽しくしてくれる。マグザムらしい装備だと言えよう。

02広くガーニッシュを覆うスクリーンは長く見えるが実質的にはショート。最下部は密着させず素通しとなっており、風切音の軽減と心地よい導風を実現。ウインカーは大型のクリアタイプ。

03仕立ても丁寧で高級感が漂うツートンカラーのロングシート。低さを強調する形状と外観だが、乗り心地は悪くない。タンデムライダーも快適なはずだ。

04メーターはコンパクトにまとめられたオールデジタル。照明はオレンジ色で、昼夜問わず視認性は良好だ。ただし、モードセレクトスイッチは小さく遠いので走行中の操作は困難。

05アイボリーのボディーカラーには鮮やかなブルーメタリックのインナーパーツが組み合わされる。キーシリンダーはオーソドックスな手動式。施錠可能なフロントトランクを装備。

06シート下トランクはヘルメット1個分と電話帳1冊程度の容量しかない。一般的なビッグスクーターよりも利便性は低い。手動でオンオフも可能な照明つき。

07クルマのように開閉するリアトランク。容量はジェットヘルメット1個分程度しかなく形状も独特なため、使い勝手が良いとまでは言えない。無いよりはずっとマシではあるが…。

08ブレーキレバーは左右共に調節ダイヤルを装備。女性にも人気が高いマグザムらしい配慮だ。大型リザーブタンクつきマスターシリンダーは左右ともにブレンボ製でタッチも良好。

09前後ともにディスクブレーキを装備。かっちりとしたやや硬めのタッチだがコントロール性は良好。ビッグスクーターで多用するブレーキを引き摺った低速走行も得意科目。

10着座位置周辺がスリムで前後がファットなボディデザイン。左右幅とオーバーハングの大きさもかなりのものなので、キレイに乗るにはそれなりの気遣いが必要だ。

11ロングホイールベースゆえコーナーリング中も安定性が高くペタンと寝かせることができるが、逆にそうしないと曲がらないハンドリングだとも言える。ハンドル切れ角は十分で取りまわしも良好。

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