第1回 もしも…ヤマハ マジェスティSに乗れたなら?【車両編】

掲載日:2014年11月14日 長期インプレヤマハ マジェスティS    

文・写真/野岸“ねぎ”泰之  取材協力/ヤマハ発動機株式会社

ヤマハ マジェスティSの画像

こんにちは! ライターの野岸“ねぎ”泰之です。前回までのPCX150に引き続き、今回から新たにヤマハの155ccスクーター、マジェスティSの長期インプレッションを担当することになりました。今まで仕事では多くのバイクやスクーターに乗ってきましたが、自分で所有したマシンはすべてミッション付き。前回までと同様、そんな“ミッション野郎”の視点を基本に、時にはPCX150や他のミドルスクーターとの違いも織り交ぜながら、マジェスティSの魅力や弱点をお伝えしていこうと思います。第1回目は装備面を中心にチェックしてみました。

ヤマハ マジェスティSの画像

キラキラしたデザインは
近未来的でよく目立つ!

まずは外観を見てみましょう。パッと見て目立つのが、フロントフェイス。中央部のヘッドライトからウインカーにかけてV字に切れ上がったデザインは、クリアなレンズ部分とシルバーのリフレクターの面積がとても広く、目立ちます。どことなくロボットのような雰囲気をもったフェイスで、近未来的なイメージが漂っていますね。ヘッドライトの左右にはLEDのポジションライトが装備されていて、この白い光は昼間でもよく目立ちます。ちなみに、テールランプもLEDを採用しており、こちらもよく目立ちます。

流線型のデザインのボディだからでしょうか、最初に対面した時はPCX150より小さいな、という印象でした。ところが実際に数値を見てみると、全長は2030mmとPCXより100mmも長いんです。ただ、全幅は715mmでPCXより25mmだけ、わずかに細いんですね。それから、ホイール径も13インチと、マジェスティSのほうが1インチ小さいものを採用しています。トータルのデザインパッケージのバランスの良さが、それほど大きな印象を与えないのかもしれません。

ヤマハ マジェスティSの画像

シートは若干高め……!?
でも乗り降りはとても楽!

フロアがトンネルのないフラットな構造のため、乗り降りは原付っぽい気軽さで、とてもスムーズに行えます。このフロアのデザインも、マシンを小さめに見せている要因のひとつなのかもしれませんね。

実際にまたがってみると、シートは若干高い印象です。身長170cm足短め、の僕がまたがると、両足のかかとは完全に浮いてしまいますね。実際、数値で見てもシート高は795mmと低くはないのです。ただ、ハンドル位置や車体バランスの良さなのか、マシンを支えるのに不安は全くありません。

メーターは中央に扇形のタコメーターを据え、両側に8の字を描くように左に燃料計、右に液晶で速度計や時計、トリップメーターなどを表示するマルチファンクションディスプレイを配しています。これがまるでスポーツバイクのようで、いかにも「これはいい走りをしそうだな……」と期待を高めてくれるんです。このあたりにも、ヤマハのデザインのうまさを感じますね。

ヤマハ マジェスティSの画像

十分な広さのシート下スペースと
実用性の高い装備の数々

スクーターにとって重要な、収納関係はどうでしょうか。まず、シート下のトランクスペースは、約32Lと十分な広さを持っています。フルフェイスのヘルメットを入れても、他にレインウェアなどが余裕で入りますね。内部の形状はまるでベビーバスのような、段差の少ないもの。これなら、ちょっと長い荷物でも入れることができるし、かなり実用的な収納スペースだと感じます。また、ちょっと嬉しいのが、メインキーでシートのロックを解除すると、自動的にシートがスーッと上に開くこと。ダンパーを装備しているため動きがとてもスムーズで、高級感があるんです。こういう細かい部分も、所有欲をくすぐりますね。

ひざの前には、フロントポケットとコンビニフックを装備しています。ポケットはオープンタイプのため貴重品などは入れられませんが、500mlのペットボトルを入れてもまだ余る大きめのタイプなので、脱いだグローブをポンと入れたり、ツーリング時に地図を入れたりと、何かと重宝します。コンビニフックは引き出し式でシルバーのパーツとなっていて、少し高級感のあるタイプです。見てくれの良さばかりでなく、3kgまでの荷物を掛けられるということで、実力も持ち合わせているのがいいですね。各装備の使用感などは、今後も引き続きチェックしていきますね。さて、次回は一般道での走りをチェックしてみることにしましょう。

ヤマハ マジェスティSのチェックポイント!

ヤマハ マジェスティSの画像

ヘッドライトは60/55wのハロゲン。下側両サイドにはLEDのポジションライトを装備しています。全体にキラキラして、よく目立ちます。

ヤマハ マジェスティSの画像

独特のデザインを持つメーター。指針式の燃料計はパッと見て残量がイメージしやすいですね。右側は多機能な液晶表示となっています。

ヤマハ マジェスティSの画像

フロントポケットは十分な深さと容量があり、薄手のジャケットやレインウェアなども入りそう。ペットボトルを単独で入れるとゴロゴロ動きますが、落ちることはありません。

ヤマハ マジェスティSの画像

ナビを付けてみました。ハンドルの平行な部分の余裕が思ったより少なく、斜めのところに固定している感じです。DC12Vの電源ソケットがほしいですね……。

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索