第1回 もしも…スズキ バーグマン200に乗れたなら?【車両編】

掲載日:2014年07月25日 長期インプレスズキ バーグマン200    

文・写真/櫻井 伸樹  取材協力/スズキ株式会社

スズキ バーグマン200の画像

PCX150やマジェスティSなど、スリムな車体に125よりもパワフルで高速も乗れるといった利便性がウケ、今もっとも注目されている150ccクラス。そんな市場にあえて200ccという排気量で切り込んだのがスズキのバーグマン200だ。150でも250でもないこのバーグマン200の実力はどんなものなのだろうか?この3ヵ月オーナー体験レポートでその魅力をじっくりお伝えするこの企画、第1回目は車両編。

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150でも250でもなく
200というジャストサイズがグッド!

編集部よりバーグマンをお借りして早3週間。距離はすでに1000キロを越え、かなり親密になっている昨今、車両という観点で見て一番のメリットを感じたのは、ちょうどいいボディサイズだ。

筆者は普段ヤマハグランドマジェスティ250を足としているため、このバーグマンのサイズはかなりコンパクト! とくに渋滞の激しい都市部の道では大柄な250のスクーターだと車の間をスリ抜けるのに躊躇するシーンは多々ある。ラクラクとスリ抜けていくPCXやアドレスなどの原IIクラスにやきもきしながらも、高速道路を走れることや荷物の積載性といった利便性を考え250スクーターを愛用していたが、このバーグマンに乗ってみると、そんなストレスは嘘のように解消し、都市部でもスイスイ。しかも原IIよりも当然パワフルだから他を大きくリードできるのだ。こりゃあ、爽快である。

スズキ バーグマン200の画像

この絶妙なカットオフ具合が
余裕の足着きを生む

バーグマン200の大きな魅力の一つに足着きがある。250クラスのスクーターの場合、シート下に大容量の荷物スペースを確保するため、身長168cmの筆者だと両足を着くのが難しいモデルもある。

しかしバーグマンは、735mmという低いシート設定に加え、写真のようにステップボードが一部カットされているので、とても足着きがいい。これは先ほどの都市部の渋滞路を走っている際、例えば車と車の間をクランク状に極低速で抜けるといったシーンで非常に活きてくるのだ。またタンデムで後ろに人を乗降させる場合なども踏ん張りが効くから、より安全性が高いのだ。

スズキ バーグマン200の画像

トランクスペースは
容量41Lという大容量!!

通常の250スクーターだとシート下トランクへのアクセスは、シートの前半分が開くタイプが多い。しかしバーグマンは原付に見られるようなシート全体が前に開く方式を採用。大きくガバリと開くので、荷物の出し入れがやりやすく、どこに何が入っているのかも認識しやすい。僕は普段写真の20Lほどのデイパックを使用しているが、バーグマンのトランクにはこのデイパックとジェットタイプヘルメットが入ってしまうので非常にありがたい。

またスペースの一部が前方に延びているので、50cmぐらいまでの釣り竿や楽器なら収納が可能だ。キャンプ道具などの荷物をリヤシートに積んだ場合は、手間だが一度荷物を降ろさないとトランクは使えない。そこが少し残念なところ。

スズキ バーグマン200のチェックポイント!

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容量6Lのフロントコンソールボックスの左側には電源を取れるシガーソケットを装備。スマホの充電を行なえばスマホをナビとして使用することも可能だ。

スズキ バーグマン200の画像

メーターの右脇には1Lのボックスを持つ。シールドを拭くタオルや高速チケットの収納に便利。

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シート脇に位置するグラブバーは非常に持ちやすく、取り回しの際に大活躍。タンデム状態でもつかみやすく、また大きな荷物を固定する際のストレッチコードのフックもかけやすい。

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長くも短くもないジャストサイズのスクリーンは、防風効果も高く優秀だが、写真のようにライダーの目線で見ると、かまぼこ板のようなデザインで味気ないのが残念。

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