ホンダ PCX150 ABS – 大人も納得の、より上質でゆとりある走り 試乗インプレ・レビュー

ホンダ PCX150 ABS – 大人も納得の、より上質でゆとりある走り

掲載日:2018年05月08日 試乗インプレ・レビュー    

試乗ライダー・レポート/青木タカオ  写真/渕本智信  記事提供/ロードライダー編集部
※この記事は『ロードライダー vol.435号に掲載された内容を再編集したものです。

ホンダ PCX150 ABS - 大人も納得の、より上質でゆとりある走り

HONDA PCX150 ABS

ゆとりある快適な走りで
ライバルと差をつける

好調なセールスを続けるPCXシリーズが、2018年4月にフレームを丸ごと一新し、フルモデルチェンジした。新型のPCX150 ABSは従来のアンダーボーンフレームを改め、スポーツバイクのようなダブルクレードル構造を採用。車両重量はそのままにシャシー剛性を高め、より強力となった動力性能を余すことなく引き出せる操縦性を実現している。

スタイルも塊感のある力強い新フォルムとなったが、ひと目でPCXと分かる上質なもの。スリムさはそのままに灯火類のレンズ面積を増やし、迫力あるフロントマスクそしてリアビューを演出する。

ホンダ PCX150 ABSの試乗インプレッション

当初、心配したのはダブルクレードルフレームへの変更で、シート前の跨ぎやすさが損なわれていないかだったが、従来と変わらない印象が嬉しかった。

ハンドルまわりでは、クロームめっきのハンドルカバーにブラック塗装のアッパーカバーが配置され、そのコントラストが上質な印象を醸す。そうした質感の高い細部の仕上がりもそうだが、新たにスマートキーを採用するなど、クラスを超えた装備も嬉しい。これらは同車が初代からテーマとする先進性が感じられる部分で、新型ではそこに大人も納得する上質さを加えているのだ。

ホンダ PCX150 ABSの試乗インプレッション

ライディングポジションに目をやれば、フロアステップのフラット部は前方に拡大。シートの着座位置も自由度が高められて、そのライポジはよりゆったりとしたものに。スクリーンは両サイドに隙間をあえて作ることで整流に寄与し、ウインドプロテクション効果が向上している。これらで走りはより快適に、そして余裕あるものとなった。

走らせると、特に旋回中のハンドリングに安定感が増し、車体を深く寝かせてもしっとりとした接地感があるのがいい。これはタイヤサイズを前後ともワイド化したことによるもので、軽快感も損なっていない。これまでは車体全体で衝撃をいなしていたが、フレームの剛性が上がって、前後サスの働きが増えたことが分かる。特にリアサスの進化は目覚ましく、ストローク量を15mm、アクスルトラベルを5mm増加。バネレートを2→3段階とし、よりプログレッシブな特性を獲得したことで初期荷重ではしなやかに、ストロークの奥ではしっかり踏ん張りが効く。

ホンダ PCX150 ABSの試乗インプレッション

アイドリングストップ搭載のeSPエンジンは吸排気と駆動系を見直し、低速域の加速性能をそのままに中高回転域での伸びを良くした。リアショックのマウント位置を後方へ移したことで、エアクリーナーの容量を1L増やし、吸気効率を向上。PCX125も車体を共通としているのは従来通りだが、新型ではスロットルボディをφ 24mmから150と同じφ26mmに拡大し、力強さを増した。

言うまでもなく150ccは高速道路にも上がれるので、首都高速にも乗ってみたが、クルマの流れをリードするのは容易。試走した首都高速道路・湾岸線でも非力さは感じない。この日は強風下の横浜ベイブリッジを往復することになったのだが、ヨロヨロ煽られることもなく、左車線を不安なく走れたことも報告しておこう。

詳細写真

被視認性の高いLEDコンビネーションライトは中央にハイビーム、ポジションランプを細長く眉毛のように配置。

反転液晶のデジタルメーターは少ない視線移動で、豊富な情報を把握できる。

シートレールを細く仕立て、リアサスを車体後方へ変更したことで、ボディ幅を拡げることなくシート下のトランク容量を25→28Lに拡大した。

前:90/90-14→100/80-14、後:100/90-14→120/70-14へとタイヤをワイド化し、スポークも5→8本に増えたが、リムを薄肉化するなどして、前後ともに軽量化を実現。

フットスペース平面部は車体前方向へ拡大され、ライポジの自由度がより高くなっている。

左側のクランクケースやドライブ/ドリブンケースフェイスを新設計。駆動系を一新したことで、低速域の加速力をそのままに、中高速域での伸びのある走りを実現したeSPエンジンは、燃費性能も従来同等を誇る。

完成度の高かった従来型に対し、新しさ、走行性能、心地よさ、使いやすさ、経済性……、すべてで上回る性能の獲得を目指したのが新PCXだ。その屋台骨となったのが、新設計ダブルクレードルフレームなのだ。アンダーボーン構造より高剛性が得られ、足まわりやエンジンもより強化できた。PCXらしい余裕ある走りに磨きをかけている。

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