ベスパ GTS300i.e. スーパースポーツ
ベスパ GTS300i.e. スーパースポーツ

ベスパ GTS300i.e. スーパースポーツ – 現行ベスパのトップモデル

掲載日:2013年02月26日 試乗インプレ・レビュー    

取材・撮影・文/田宮 徹

ビンテージスポーツテイストな
現行ベスパのトップモデル

1946年に初号機を誕生させたイタリアンスクーターブランドのベスパは、そこで使われたスチールモノコックボディやユニットスイング式エンジンといった基本設計を受け継ぎながら、数々のシティコミューターを世に送り出してきた。13年春の段階で、そんなベスパのフラッグシップモデルとなるのが、今回紹介するGTS300i.e.スーパースポーツだ。

そもそもベスパとは、イタリア語で「スズメバチ」のこと。クラシカルでファッション性も高いこのGTS300i.e.スーパースポーツは、そんなベスパの意味にふさわしい、すばしっこくてアグレッシブな性格を隠し持っている。

ベスパ GTS300i.e. スーパースポーツの特徴

ベスパ GTS300i.e. スーパースポーツの画像

唯一無二のデザインに
現代的な装備を融合

このモデルに搭載されている、パワーユニットと後輪の懸架部が一体化されたユニットスイング式のエンジンは、ベスパの親会社であるピアジオが開発した、クオーサーと呼ばれる278cc水冷OHC4バルブ単気筒。このユニットは、ベスパ以外にも多くのブランドに供給され、そのスムーズかつパワフルな加速特性に定評がある。ボディデザインはクラシカルだが、燃料供給には現代的なF.I.を採用している。

ベスパ GTS300i.e. スーパースポーツの画像

一方、車体は伝統のスチールモノコックボディを中心とするが、前後ブレーキに油圧ディスク式を使うなど、これもまた各部は現代風。ただし、フロントの足まわりにはこちらも伝統となっている片持ちリンクアーム式サスペンションを採用するなど、レトロな部分も残されている。前後ホイール径は12インチ。今となっては、このクラスとしては小径という感じもあるが、この設定がコンパクトなボディサイズの実現にも貢献している。ちなみに車重は、乾燥重量で151kg。250cc超クラスとして考えれば、または250ccクラスと比べても、軽めの設定となっている。

ベスパ GTS300i.e. スーパースポーツの試乗インプレッションは次ページにて

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