アプリリアスカラベオ250IE – ノスタルジックな外観に秘めた確かな走りと機能性

掲載日：2008年07月08日試乗インプレ・レビュー

構成／バイクブロス・マガジンズ編集部

スカラベオ、その名前は
幸運をもたらすという昆虫から

日本でもよく知られる「ベスパ」を筆頭に、もともとイタリアではスクーターの人気が高く、アプリリアも多くのスクーターモデルをラインナップしている。スカラベオ250IEも見ての通りスクーターではあるのだが、アプリリアでは自社のスクーターモデル群とは区別して、「スカラベオ」をひとつのシリーズとして展開している。そのスカラベオ･シリーズには、2008年現在、50ccから500ccまで8モデルがラインナップされており、その中から日本には、125cc、250ccと400ccの3モデルが導入されている。かつてのスクーターブームによって国内モデルは多種多様なモデルが存在しているが、スカラベオ250IEのような大径ホイールを持つ車種はない。デザイン面でも国内モデルとは一線を画した雰囲気を持っているが、このホイールサイズの違いがライディングフィールにどのような影響を及ぼすのかも気になるところだ。

アプリリアスカラベオ250IEの画像

ちなみに、スカラベオというシリーズ名は、昆虫の「フンコロガシ」に由来する。ファーブル昆虫記によって日本でも知られるようになった虫だが、日本名から受ける印象は、けして良いとは言えない。しかし、彼の地ではまったく違うらしい。古代エジプトでは太陽神と同一視され、再生、復活の象徴だったというし、そこから今もイタリアでは幸運をもたらす虫として好まれているという。なるほど、スカラベオは一大シリーズになり得たことで、アプリリアに幸運を運んだ。今回のテストでは、スカラベオ250IEから、その幸運の秘密を聞き出すことができるか、どうか。

アプリリアスカラベオ250IEの特徴は次ページにて

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