ホンダ フォルツァ Z

フルモデルチェンジで装備充実
標準でオーディオ搭載に対応

2008年にフルモデルチェンジされたばかりのフォルツァは、今回の5台の中では最後発となるため装備の充実が目立ちます。ゴルフクラブなどの長尺モノが入る63Lのシート下収納と、通行券や携帯電話どころか500mlのペットボトルもOKなフロントコンパートメントを装備。レインウェアをはじめ通勤・通学で必要なアイテムを簡単に収納できます。さらなる快適装備としては、メーカー出荷オプションとして、すべてのグレードにビルトインタイプのオーディオパッケージを設定。このオーディオはバイク用に専用設計されたもので、指向性スピーカーやライダーのヘルメット形状にあわせて最適な音質を選択できるヘルメットイコライザーが採用されています。収納だけではなく快適性でも充実の1台と言えるでしょう。

シート下収納容量:約63L
シート高/最低地上高:710mm/135mm
【1】シート下の大容量収納スペースは350ml缶が1ケース(24缶)入る驚異の広さ。長尺モノも収納できる。【2】キー操作無しの始動を可能にするHondaスマートカードキーシステム。利便性とセキュリティを両立。【3】フロント側収納はボタン操作だけでなく、収納部分をプッシュすることで2段階に開閉できる。
【1】ビルトインタイプの専用オーディオを組み込んだオーディパッケージを全グレードに設定。【2】スマートな取り付けができる専用のETCキットとナビゲーションキット。
【3】非オーディオパッケージ車にもメーカー純正の埋め込みタイプ専用オーディオキットを使用可能。

ヤマハ マジェスティ

ビッグスクーターの代名詞が進化
観音開きシートで収納ラクラク

今やビッグスクーターの代名詞的存在のマジェスティ。2007年にはモデルチェンジを受け、装備面が大幅に見直されました。特に注目したいのはシート下収納スペースへのアクセス方法。通常はどちらかのヒンジで開閉するが、マジェスティはフロントシートとリアシートが観音開き仕様です。片側ヒンジより開口部が大きくなるため、荷物が収納しやすくなっています。フロントにも3ヶ所の収納ボックスが備えられており、うち2つはボタンでワンタッチ開閉が可能。フロント側一ヶ所だけでも、500mlのペットボトルを4本も収納できます。前後あわせるとトップクラスの積載性となり、毎日の通勤通学からツーリングまで荷物の積載に悩まされることはまずありません。この使いやすさは、さすがマジェスティといったところです。

シート下収納容量:約60L
シート高/最低地上高:700mm/110mm
【1】オドロキの新発想、観音開きのダブルオープンシートでシート下収納へ快適アクセスを実現。【2】3分割のフロント収納が便利。レインウェアや小物類だけならフロントだけでも余ってしまう程余裕。【3】アンサーバック機能とシートロック解除機能のついたスマートキーシステム採用。防犯面でも効果的。
【1】埋め込みタイプの専用オーディオキットをラインアップ。違和感のないスッキリした装着が可能。【2】専用ETCキット、ナビ、HID、ヒーターなど電装系カスタムパーツが純正でフルラインアップ。【3】メーカー純正オプションでインチアップホイールを設定。タイヤ大径化でさらに乗り味が向上。

ヤマハ マグザム

別次元の快適性能
都会のクルージングバイク

週末のタンデムクルージングを楽しむことを主眼にすえたマグザムの収納容量は、他のモデルにくらべて少し控えめ。シート下収納の容量はヘルメット+α程度となります。ただ、リアにはクルマのようなトランクがついており、そこに荷物を収納可能。よほど大きくなければ大抵のものが収納可能で、日常の使用で不都合を感じることはあまりありません。むしろ、マグザムで注目したいのはシート高の低さ。655mmは驚異的な数値で、ストップ&ゴーの多い街中でも足元や取り回しに不安がなく、足つき不良による立ちゴケなどのストレスから開放されたライディングを楽しめます。また、他車ではオプションの場合が多いバックレスト類も標準で装着されており、クルージングバイクとしての快適性・装備充実度はかなりのものです。

シート下収納容量:約18+5L(別途11Lトランク有)
シート高/最低地上高:655mm/105mm
【1】シート下収納を補うリアトランクを装備。四輪車のトランクにようにダンピングの効いた開閉は高級感が抜群。【2】オイル交換時期だけでなく、ベルト交換時期まで表示する多機能デジタルメーター。【3】655mmという圧倒的に低いシート高。原付スクーターよりも低いため、ほとんどのライダーが両足べったり。
【1】足元に埋め込む専用のオーディオキットを純正オプションで設定。操作はもちろん手元でOK。【2】豊富なドレスアップ系カスタムパーツを設定。低い車高をさらに下げるローダウンキットも。【3】クルージングモデルには必須!のロングスクリーン。高速道路などでの快適性に差をつける装備。

ヤマハ グランドマジェスティ 250

グランドマジェスティ250
余裕の走りと充実の装備

残念ながら今年で生産終了となってしまったグランドマジェスティ250だが、使いやすいビッグスクーターとしての実力はなかなかのものです。2分割タイプのフロントコンパートメントはレインウェア・小物収納には十分な容量で、60Lのシート下収納スペースは、フルフェイスヘルメットにA3サイズのアタッシュケースを入れても余裕の広さ。スマートキーこそないものの、付属のリモコンでアンサーバック機能とシートロック解除は利用可能です。大容量、という点では燃料タンクの大きさも見逃せなません。一般的なモデルは12リッターですが、グランドマジェスティは14リットルの容量を誇ります。車格やホイールサイズも大きめに設定されているため、ツーリングのお供としてもオススメできる1台です。

シート下収納容量:約60L
シート高/最低地上高:750mm/120mm
【1】シート下収納は60リットル。XLサイズのヘルメット二つを収納できる余裕の大きさだ。【2】14リットルの大容量燃料タンクを採用。インジェクションの低燃費とあわせ航続距離を延長。【3】流体工学と風洞実験で生み出された専用スクリーン。防風性が高いだけでなく、不快な風切り音を低減。
【1】ルックスを大胆に変える外装キットからローダウンパーツまで、ドレスアップアイテムが豊富。【2】キャリアやシートベースなど、さらに積載を増すパーツが多数。ビジネス用途にも使いやすい。【3】オーディオキットのほか、HIDなど定番の電装オプションの設定あり。グリップヒーターなどの防寒装備も。

スズキ スカイウェイブ 250

もっともパワフルなスクーター
一工夫ある装備で差をつける

5車種の中で最もパワフルな水冷DOHC単気筒エンジンを搭載したビッグスクーター、スカイウェイブ250。装備面でもキラリと光るポイントが多いモデルです。フロント上部の収納はハンドルに接触しないように横にスライドして開くようになっている他、大容量のシート下収納の左右サイド部に、工具や書類をいれるための小物入れを設置。また、ステップ部分は足元付近を絞り込んだ形状になっており、数値から想像する以上に良好な足つき性を実現しています。キーレスエントリー用のリモコンも標準で2個付属しており、ユーザーの利便性に対しても配慮。カタログ数値だけではない、実際に即した使いやすさがスカイウェイブ250の美点と言えるだろう。

シート下収納容量:約63L
シート高/最低地上高:710mm/125mm
【1】横にスライドして開閉するフロントコンパートメントや、小物入れ付きシート下収納などの一工夫。【2】250ccクラスビッグスクーターの中でもっとパワフルな水冷DOHC単気筒エンジン。【3】離れた場所からエンジンの始動ができるキーレスエントリーシステムを採用。
【1】手軽にドレスアップが行えるカラーパネルやマット類。【2】足つき性をさらに向上させるローシートや冬場に使えるシートヒーターを装着可能。【3】オーディオキットのほか、HIDなど定番の電装パーツの設定あり。グリップヒーターなどの防寒装備も。サイドバイザー、ナックルバイザーなど、豊富な防寒・防風オプションパーツ類

ビッグスクーターの魅力

ビッグスクータービッグスクーターで
便利なバイクライフ

バイクという乗り物はどうしてもパワーなどのスペックに目がいきやすいですが、多くのバイクが日常生活でも使われていることを考えれば、「使いやすさ」も重要なポイントであるはずです。その視点で見れば、ビッグスクーターはまさに最適なカテゴリ。バイクの利便性に、余裕ある収納や快適な装備をプラスしたビッグスクーターは、きっとバイクライフをもっと豊かにしてくれます。今回とりあげた5車種はどれも使いやすさで定評のあるモデル。気になる1台を見つけたら、是非バイクショップやショールームで実際の使い勝手をチェックしてみてください。