ヤマハ XV1900A
ヤマハ XV1900A

ヤマハ XV1900A – クラシカルと新しさが融合した正統派フラッグシップクルーザー

掲載日:2015年10月30日 試乗インプレ・レビュー    

取材・文/取材・文/佐川 健太郎  写真/伊勢悟  動画/倉田昌幸  衣装協力/HYOD

ヤマハ XV1900Aの試乗インプレッション

ヤマハ XV1900Aの画像

巨大トルクと鼓動感に満ちた
重厚でスポーティな走りが楽しい

北米ではスターシリーズとして親しまれているヤマハのクルーザーだが、その最高峰モデルのひとつがXV1900である。以前試乗したCUが主に北米向けであるのに対し、Aは欧州を含むより幅広いマーケットを対象としている。いかにもアメリカン的で煌びやかなCUに比べ一見オーソドックスに見えるデザインもそれを物語っているようだ。

遠目にはクラシカルな雰囲気だが、ディテールを見ていくとこだわりの塊であることが分かる。流れるようなストリームラインとロー&ロングな車体を強調するように水平基調で統一された意匠の数々。何一つとして他のモデルとの共用パーツがない。少なくとも私にはそう見える。兄弟車のCUともエンジンこそ同じだが、ヘッドライトやメーター、マフラーなど目立つ部分はもちろん、フレームさえも異なっている。それだけ独立したモデルとしての個性を尊重しているのだ。開発者やデザイナーの心意気を感じる部分だ。

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それは乗り味にも表れている。世界最大級の空冷Vツインは鼓動感などというありふれた表現では飽き足らないほどの巨大パルスでライダーに語りかけてくる。サウンドはまるでコントラバスを爪弾くようだ。ほとんどスロットルを開けていないのに、地面から湧き上がる地鳴りのようなトルクとともに力強く350kgの巨体を前進させていく。

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ハンドリングも個性的だ。CUがヒラヒラとしたメガクルーザーらしからぬ軽快な動きを見せたのに対し、Aはもっとどっしりとした安定感がある。意外と寝ていないキャスター角や前後18&17インチの普通のホイールサイズ、前後50対50の理想的な荷重分布配分ということもあり、ハンドリングそのものはニュートラルだ。ただ一方で重厚でもあり、フロントの接地感を強く感じるのが特徴だ。コーナリングではやや立ちが強い傾向もあるが、逆に言えば直進安定性重視の安心感のあるクルーザーらしいハンドリングともいえる。フロントタイヤサイズが130とワイドなことも影響していると思うが、慣れてくるとこの手応えが楽しい。これらを含めて、XV1900Aの個性なんだと思う。

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ブレーキはダブルディスク+モノブロックに加え、前後連動タイプなので本当によく効いてよく止めてくれる。ABSではないのだが制動距離短縮という点ではこのシステムの持つメリットをあらためて実感した。さらにスリッパー&アシストクラッチは操作が楽なだけでなく急なシフトダウンをも許容してくれる。これだけの巨体、下りのワインディングなどでは心強い限りだ。

けっして派手さはないが、細部まで丁寧に作り込まれた美しいフォルム。見る人が見れば、コンポーネンツの品質の高さはよく分かるはず。巨大Vツインが生み出す圧倒的なトルクと、クルーザーらしい重厚感をともなったスポーティな走りもまた味わい深い。ヤマハが世界に問う、独特の世界観をぜひ体験してもらいたいと思う。

ヤマハ XV1900Aの詳細写真は次ページにて

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