ホンダ CTX700 デュアル・クラッチ・トランスミッション
ホンダ CTX700 デュアル・クラッチ・トランスミッション

ホンダ CTX700 デュアル・クラッチ・トランスミッション – DCT仕様は快適な旅を約束してくれるか

掲載日:2014年12月15日 試乗インプレ・レビュー    

取材・写真・文/田中 宏亮

日本にベストマッチなミドルクルーザー
DCT仕様は快適な旅を約束してくれるか

“ホンダが提唱する新しいクルーザーモデル”として、2013年7月に発表されたCTXシリーズのひとつ、CTX700。大きなカウルを備えているところが兄弟モデルのCTX700Nと異なるが、いずれもロー&ロングというクルーザーそのものと言えるフォルムを有しており、かといって大柄なイメージが湧いてしまうクルーザーという呼び名ほどの重量級モデルではない。海外での販売展開も視野に入れた設定になっているとのことだが、スタイルそのものは日本人にベストマッチなミドルモデルであることに疑いの余地はない。今回はオートマチック仕様の DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)モデルでのインプレッションを行なった。

ホンダ CTX700 デュアル・クラッチ・トランスミッションの特徴

ホンダ CTX700 デュアル・クラッチ・トランスミッションの画像

軽快なライディングをもたらす
新時代のマルチロール クルーザー

この CTX シリーズの開発に際して起点となったのは、「より多くの方に、楽に、快適に、爽快に乗っていただきたい」という想いから。おおらかで力強い面構成と、機能的に独立した部品構成をキーワードに、力強い水平基調デザインとする開発から生まれた。その開発コンセプトのとおり、基本的なスタイルはクルーザーモデルのオーソドックスなフォルムとされるロー&ロングスタイルである。それでいて、2,255mmという全長に1,530mmのホイールベース、わずか720mmというシート高は小柄な人でも足着きに不安を抱かせない設計となっている。さらに、ライダー側に大きく引っ張られたようなプルバック型ハンドルバーにより、「楽に、快適に」の想いどおりのスタイルを提供するものとされる。エンジンは排気量669ccの水冷4ストローク OHC直列2気筒で、リッターモデルにはないクイックな走りを生み出すミドル仕様であるところも注目ポイントだ。確かにロー&ロングスタイルだが、スペックを見れば写真の印象ほど大きすぎないので、ここにフロント17インチ/リア17インチという組み合わせの足まわりが加わり、軽快な旋回性を備えていることに気づかせてくれる。

ホンダ CTX700 デュアル・クラッチ・トランスミッションの画像

ネイキッドタイプの CTX700N との違いを生むフロントマスクにもさまざまな特徴が備わる。長距離ランに不可欠なウインドプロテクション効果を高めるため大型カウルを装着し、V字型のマルチリフレクターヘッドライトを埋め込んである。個性的なシルエットを持たせつつも、しっかりと利便性を考慮した仕様となっている。

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今回お借りした車両には、「ハイウインドスクリーン」、「ビレットフロントマスターシリンダーキャップ:クロムメッキタイプ」、「バックレスト」、「リアキャリア」、「パニアケース 29L:ワン・キー・システムタイプ」などの専用アクセサリーが備わっており、それによって一層クルーザー色が強まって見えるが、スタンダードタイプはもう少しシャープな印象のモデルとされる。

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ホンダ CTX700 デュアル・クラッチ・トランスミッションの試乗インプレッションは次ページにて

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