ハーレーダビッドソン FXDWG ダイナ・ワイドグライド
ハーレーダビッドソン FXDWG ダイナ・ワイドグライド

ハーレーダビッドソン FXDWG ダイナ・ワイドグライド – 装いを新たに復活したダイナの人気モデル

掲載日:2009年09月30日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

装いを新たに復活したダイナの人気モデル
ファクトリーチョッパーの真の魅力とは

2007年を最後にラインナップから姿を消したFXDWGダイナ・ワイドグライドが、3年ぶりの復活を遂げた。しかもただ戻ってきただけでなく、CVOを合わせて7タイプある2010年ニューモデルの中でも際立った存在感をまとっての再登場となった。その理由は、“ファクトリーチョッパー”という独自のスタイリングに他ならない。伝統のフォワードコントロールやオリジナルパーツの数々を各所に配した姿は、FXDLダイナ・ローライダーやFXDBダイナ・ストリートボブなど、人気モデルがひしめくダイナ・ファミリーにおいても他を圧倒している。はたして再登場となったワイドグライドの乗り味はいかほどのものか。あらゆるシチュエーションを想定してインプレッションしてみた。

 

初代モデルである1980 FXWGワイドグライド。フレイムパターンのデザインの起源を伺うことができる。

初代モデルである1980 FXWGワイドグライド。フレイムパターンのデザインの起源を伺うことができる。

ハーレーダビッドソン FXDWG ダイナ・ワイドグライド 特徴

四半世紀の歴史を持つ伝統モデルが
新時代のチョッパースタイルを定義付ける

ハーレーダビッドソン FXDWG  ダイナ・ワイドグライド 写真
ハーレーダビッドソン FXDWG  ダイナ・ワイドグライド 写真
ハーレーダビッドソン FXDWG  ダイナ・ワイドグライド 写真 ハーレーダビッドソン FXDWG  ダイナ・ワイドグライド 写真

ここ10年ほどハーレーのラインナップを見続けてきた方は、今回2010年モデルの中に「FXDWGダイナ・ワイドグライド」の名前を見つけたときにどんな感想を抱かれたことだろう。このワイドグライド、初代モデルであるFXWGのデビューはなんと1980年と、四半世紀の歴史を持っている。当時ハーレーダビッドソン社は大手機械メーカーAMF(アメリカンマシンファンダリー社)傘下に加わった時代で、100年以上におよぶハーレーの歴史において「暗黒時代」と呼ばれている時期に産声を上げた。ワイドグライドを生み出したのは“ハーレーの生ける伝説”ウィリーGで、1971年のFXスーパーグライド、1977年のFXSローライダーに続く名車に数えられている。最大の理由は、メーカー自らがチョッパースタイルを手掛けた“ファクトリーチョッパー”というカテゴリである。21インチのフロントタイヤに細身のフロントフォーク、フォワードコントロールというフットポジション、ボブカットされたリアフェンダーという独特のフォルムに、フレイムパターンのデザインでまとめられた車体からは、他モデルにないオーラが漂っていた。以降、2007年までその特徴を残しながらラインナップに名を連ねていたのだが、3年前、惜しまれながらその姿を消した。

2010年、復活を遂げたワイドグライドは伝統のスタイルを踏襲しつつも、各所にオリジナルパーツを配した“新時代のファクトリーチョッパー”としての存在感を見せ付けている。21インチフロントタイヤ、フォワードコントロール、レイク角34度の49mm径ワイドフロントフォークなどはそのままに、ブラックハンドルライザーと1.25インチ・インターナルワイヤハンドルバーを取り入れてハンドル周辺をすっきり見せている。これはチョッパースタイルを強調するための配慮だと言っていい。さらに2007年モデルまでFXSTCソフテイル・カスタムと同じボブフェンダーが変更、ノーマルフェンダーを半月型にカッティングしたチョップドリアフェンダーと、スパルト型のLEDレトロスタイルテールライトという他モデルにないパーツを採用した。そこにブラックワイヤーシーシーバーが装着されており、FXDWG独自のリアスタイルを形成している。また近年の流行を取り入れ、クランクケースやリムをブラックアウトして全体のカラーリングを引き締めている。3色あるモデルのうち、フレイムパターンのデザインが入ったモデルは初代FXWGを意識したものだろう。2-1-2トミーガンエキゾーストは従来のノーマルマフラーにない重低音を生み出し、見た目と走りに力強さが加えられた。ハーレーダビッドソンが打ち出した新しいファクトリーチョッパーの概念に、妥協ポイントはない。…この記事の続きをバージン・ハーレーで読む

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SPECIFICATIONS - HARLEY-DAVIDSON FXDWG DYNA WIDEGRIDE

ハーレーダビッドソン FXDWG  ダイナ・ワイドグライド 写真

価格(消費税込み) = 200万円(モノトーン)

“ファクトリーチョッパー”として装いを新たに復活したダイナの人気モデル。他のダイナ・モデルにはないオリジナルパーツが配されているのが特徴的。

■サイズ = 全長2,436×全幅918×全高1,180mm
■ホイールベース = 1,740mm
■最低地上高 = 120mm
■加重時シート高 = 680mm
■タンク容量 = 19.3L
■エンジン = TWIN CAM 96

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