ヤマハ ドラッグスター1100
ヤマハ ドラッグスター1100

ヤマハ ドラッグスター1100 – 見た目とは裏腹にキビキビ走れる

掲載日:2007年05月31日 試乗インプレ・レビュー    

ヤマハ ドラッグスター1100の試乗インプレッション

ヤマハ ドラッグスター1100の画像

見た目とは裏腹にキビキビ走れる
これはこのオートバイの強みだ

恐縮な話だが、今日から大型連休に入ったボク。さっそくドラッグスター イレブンを停めてあるガレージのシャッターを開け、空を見上げた。曇天の空から雨はなく、目の前のアスファルトも乾いている。週間天気予報をアップするインターネットサイトを毎日チェックし、連休の前半は絶望的かと思われたが、ここに来て予報もガラリと変わった。そして出発の今、雨は一粒も落ちていない。予定通りロングツーリングに出掛ける決心がこれでついた。ガレージからドラッグスター イレブンを引っ張り出し、シンプルにまとめた荷物をリヤシートにくくり付けた。オープンフェイスのヘルメットを被り、レザー製のグローブをゆっくり両手にはめる。イグニッションを入れ、ハンドルの左スイッチボックス下にあるチョークレバーを目一杯引く。セルスターターを回すとエンジンは一発で目覚めた。まるで地面に這いつくばるかのようなローアングル、広大な大地をどこまでも進みたくなるようなロングスタイル。リラックスした両足は前へ投げ出し、力の抜けた両腕はワイドな1インチのハンドルグリップを鷲掴みにする。ゆったりとした気持ちにさせるこのライディングポジション、そして美しさとワイルドさが共存するロー&ロングスタイル。それはドラッグスター イレブンの大きな魅力であり、付き合いが長くなるにつれ、愛おしくとさえ感じるようになってきた。空冷エンジンが温まるのと同時に、ボクの気持ちも昂ぶってくる。深い光沢を放つクロームメッキパーツには、ボクの顔が曇天の空と一緒に映っていた。

ヤマハ ドラッグスター1100の画像

シフトを1速に入れクラッチをつなげば、1100ccという大排気量がもたらす余裕の走りがすぐに味わえる。低速トルクが太いので、低い回転からシフトをどんどん上げていける。Vツインエンジンがもたらすドコドコ感を味わいながらトップギアで一般道を流し、立体ジャンクションでは高速道路に上がるループをマシンを寝かせて回る。迫力のある大きな車体だが、コーナリングはいたって軽快だ。見た目とは裏腹にキビキビ走れる、これはこのオートバイの強みだ。高速道路でもゆとりを持って、ハイウェイクルージングが楽しめる。ノンビリと左車線をキープして走ってもストレスは感じないし、その気になれば追い越し車線の流れをリードすることも可能だ。大排気量がもたらす余裕とは、こういうことを言うのだ。ボクとドラッグスター イレブンはこのまま高速道路でさらに100kmほど北上し、夜の長距離フェリーに乗り込む。ボクのスプリングバーケーションがいよいよ始まった。さぁ、気が済むまで走り続けよう。

ヤマハ ドラッグスター1100の特徴は次ページにて

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索