掲載日:2016年02月18日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/杉山 研二
発売当時、250クラスで唯一のVツイン搭載クルーザーだったヤマハのXV250ビラーゴ。国内向けとしてはXV750ビラーゴ、XV400ビラーゴに続くビラーゴシリーズの末弟として、イージー、コンフォータブル、トラディショナル、パワフルというシリーズ共通のコンセプトを掲げて1988年に登場したモデルでした。そのXV250ビラーゴをベースに、より豪華な装いに仕上げたバリエーションモデルが、ここで紹介するXV250ビラーゴスペシャルです。
まずはベースモデルと共通の特徴から紹介していきましょう。エンジンは空冷の60度Vツインです。ボア49mmに対してストローク66mmというロングストロークであり、それだけ低中速のトルクを重視していることがうかがえます。また、鼓動感を強調するために排気系にチャンバーを設けたり、250クラスでありながら、バランスの取れた車体デザインに仕上げるなど、アメリカンテイストの演出は細部にまでいたっています。
ベーシックなXV250ビラーゴとの大きな違いは、まず車体のカラーリングです。単色だったベースモデルに対し、このスペシャルでは深みのあるツートーンカラーを採用しました。またそのほかにも、フロントフォークのアウターチューブやクランクケースカバーをバフクリア仕上げにするなど、贅沢な作り込みがなされいています。
このXV250ビラーゴスペシャルの発売は、ベースモデルが登場した翌1989年の3月、当時の車両価格は、ベーシックなXV250ビラーゴより1万円高の39万9,000円でした。ベーシックモデル同様、フラットハンドルとプルバックハンドルのモデルがラインナップされていました。