スズキ ブルバード C109R

掲載日:2015年12月24日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

スズキ ブルバードC109Rの画像
SUZUKI BOULEVARD C109R

ピストン径112mmの大排気量Vツインを搭載
ハードテールスタイルのトラディショナルクルーザー

タンクからフェンダーへの流れるようなスタイリングとハイパフォーマンスの両立をコンセプトに開発されたブルバードシリーズ。このC109Rは、同シリーズのコンセプトがじつによく反映されています。リアリジッド風にデザインされた車体骨格には、最大出力84kWの水冷Vツインを搭載。外装を見れば、ワイドな燃料タンクから深々と絞られたリアフェンダーに掛けて、また車体全体としてもエレガントといえるデザインが形作られています。

搭載されたパワーユニットは、広いパワーバンドとスムーズなスロットルフィール、不等間隔燃焼によるパルス感などが持ち味の54度Vツインです。ボア・ストロークは112mm×90.5mm、総排気量は1,783cc(109キュービックインチ)にもなるビッグエンジンです。冷却方式は水冷、シリンダーヘッドにはDOHC方式のバルブ駆動を採用。さらにフューエルインジェクションも投入し、燃焼効率と環境性能を向上。クラッチは湿式多板、トランスミッションは1ダウン4アップの5段変速、二次駆動にはシャフトドライブを採用しています。

大ぶりなハンドルには太さ約3cmのパイプを使用、ステップはボードタイプでチェンジペダルはシーソー式です。タンク上に配置したメーターパネルには、スピードメーターを中心にツイントリップや燃料ゲージ、時計も装備。10本スポークのアルミキャストホイールには、フロントに150/80R16、リアに240/55R16という極太サイズのチューブレスタイヤを装着。加えて、砲弾型のヘッドライトケースや極太のフロントフォークカバー、シンプルなレイアウトの排気管など、数々のクロームパーツが迫力の車体をさらに豪華に飾ります。

車体サイズは見た目の通り大きく、全長は2,580mm、全幅が985mm、全高は1,150mm。ホイールベースも1,755mmと長めに設定され、装備重量にいたっては驚愕の380kgです。一方、シートハイトは705mmと一安心。

なお、ここで紹介している車両は、モトマップが2009年モデルとして扱っていたオーストラリア仕様の逆輸入車です。カラーバリエーションはパールネブラーブラックとキャンディインディブルーの2種類。当時の車体価格は、税5%込みで181万6,500円でした。

スズキ ブルバードC109Rのここがポイント!
  • ● 力強さとパルス感が魅力の大排気量1,783ccのVツイン
  • ● クラシックスタイルのエレガントなシルエット
  • ● ワイドリムのキャストホイールと極太のリアタイヤ

スズキ ブルバードC109Rのライバルはこれだ!

  • スズキ
    ブルバードM109R

    C109Rと同じく1,783ccのVツインを搭載するハイパフォーマンスクルーザー。最高出力は92kW/6,200rpm。車体は倒立フォークやライトカウルを採用したスポーティなデザイン。

  • ハーレーダビッドソン
    ソフテイル デラックス

    クラシックルックの車体に、最大トルク122Nmの1,689cc空冷45度Vツインを搭載。ホワイトウォールタイヤやフルスカートのメタルフェンダー、ラゲッジラックなどもアクセント。

  • ヤマハ
    XV1900A

    ストリームラインのボディデザインに1,854ccの空冷Vツインを組み合わせたクラシックスタイルのビッグクルーザー。車体ディメンションの最適化でナチュラルな操縦性も実現。

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索