掲載日:2015年01月27日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/杉山 研二
長いフロントフォークや水平基調のフェンダーなどでカスタム感を強調したチョッパースタイルのミドルクルーザーです。スチール製のダブルクレードルフレームに、鼓動感あふれるフィーリングの水冷Vツインエンジンを搭載。ちなみに、ヤマハが北米向けに輸出するクルーザーにXVS1300CAというモデルがあるのですが、その南アフリカ向けのモデルがここで紹介するXVS1300CUです。
特徴のひとつは、すでに触れたとおり長いフロントフォークによるチョッパースタイルです。フォークの傾斜角は40度まで寝かされています。しかしそのフォークは、ブラケットの部分でステアリングヘッドに対し6度のヨーク角が付けてあり、キャスター角は34度に、トレール量は109mmとなっています。結果、低く長いスタイリングながらも、走行中のハンドル舵角変化の影響を受けにくい素直なハンドリング特性に仕上がっているのです。
デザインコンセプトは「Lunging Movement」。リアから上方に伸びる流れをヘッドライト部で押し下げて前に突き出し(Lunging)、抑圧をシンボライズしています。燃料タンクは前方に豊かな張りを持たせながら後方を絞り込み、細身のシルエットにしています。またこの流れるようなシェイプを保つためにタンクオンメーターとはせず、多機能メーターをハンドルバーのベース部分にマウント。ハンドルバーはホルダーレスの溶接タイプを採用しています。
フロントホイールはスパイラル状の5本スポークでサイズは21インチ。フロントブレーキは320mm径のディスクに2ポットキャリパーを組み合わせています。ベルトドライブで駆動を伝えるリアタイヤは210/40R18サイズのラジアルです。車体色は「ブラックメタリックX」と「ダルイエロイッシュレッドカクテル4」の2種類を用意。同時に、マフラーや細部パーツをマットブラックにすることで重厚な印象を強めています。車両の参考小売価格は消費税8%込みで124万2,000円です。