ヤマハ XV1900CU

掲載日:2014年12月17日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

ヤマハ XV1900CUの画像
YAMAHA XV1900CU

パルス感あふれる1,900ccのVツインを搭載
優雅なデザインのビッグクルーザー

個性的なスタイルのビッグクルーザーです。長いフロントフォークや力強いエンジンの造形、極太のリアタイヤなどが作り上げるそのスタイリングは優雅であり、それ以外の各パーツも含め美しく仕上げられています。また、1,900ccという大排気量のパワーユニットと、それを快適に操るためのメカニズムに関しても注目すべき点の多いバイクです。

エンジンは空冷4ストロークのV型2気筒です。ボア・ストロークは、内径100mm、行程118mmというロングストロークな設計。バルブ駆動は古典的とも表現できるオーバーヘッドバルブ方式を採用。一方で、シリンダーヘッドをエンジンオイルで冷却する油冷システムを併用したり、燃料供給に電子制御のインジェクションを使ったり、脈動効果で吸気効率を向上させたりと現代的な技術も投入。その結果、最大トルクは2,500回転で167.2Nmを発生するものとなっています。排気系に関しては、パルス感のあるサウンドにこだわり、また集合部に排気デバイスEXUPを採用した2-1-2構造として低中速域のトルク特性作りにもひと役買っています。

メカニズムの部分でもうひとつ注目したいのは、アシスト&スリッパークラッチです。そのアシストの効果によってクラッチスプリングのレートは低く設定できるので、レバーの操作荷重は採用前に比べ約20%も低減しています。クラッチ操作を多用する市街地走行での疲労が抑制され、半クラッチの操作も容易になります。またバックトルク発生時にはスリッパーの効果によって、挙動の変化や急激なエンジンブレーキの発生を抑えることができます。

このXV1900CUですが、2015年モデルでは2種類の車体カラーが用意されており、「ダルレッドカクテルB」が181万2,240円、「ダークグレーメタリックN」が173万8,800円(いずれも税8%込)となっています。

ヤマハ XV1900CUのここがポイント!
  • ● カスタム感あふれる優雅な車体デザイン
  • ● パルス感あふれる1,900ccの空冷エンジン
  • ● 半クラッチの容易なアシスト&スリッパークラッチ

ヤマハ XV1900CUのライバルはこれだ!

  • スズキ
    ブルバードM109R

    ピストン径112mmの水冷Vツインエンジンを搭載するビッグクルーザー。排気量は1783cc、最高出力は92kW、リアタイヤ幅は240mmとスケールが大きい。税8%込みで178万2,000円。

  • ホンダ
    VT1300CS

    フロント21インチ、リア15インチホイールで、都市に映えるスタイルのストリートクルーザー。エンジンは鼓動感あふれる水冷のVツインを搭載。税8%込みで128万5,200円から。

  • ハーレーダビッドソン
    FXSB ソフテイル・ブレイクアウト

    往年のドラッグスタイル、ロー&ロングのフォルム、それに極太のリアタイヤや切り落とされたフェンダーなども特徴。エンジンは1,584ccのVツイン。税8%込みで234万円から。

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