ヤマハ ボルト

掲載日:2014年12月09日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

ヤマハ ボルトの画像
YAMAHA BOLT

シンプルな外観と軽快な走りが魅力
ボバースタイルのスポーティなクルーザー

950ccの空冷60度Vツインエンジンを搭載したヤマハのクルーザーです。ボバースタイルと市街地走行の楽しさをコンセプトに掲げ、ショートライドで快適な車体と贅肉を削ぎ落したシンプルな外観で仕上げました。ボバースタイルはダートトラッカーを源流とするカスタムですが、そのボバーの要素に加え、ロウメタル&塊感を意識したデザインになっています。ロウメタルとはつまり生の金属です。クルーザーで定番的に用いられるクローム処理ではなく、例えばサイレンサーのステンレスカバーやバフ掛けのシリンダーフィンのように金属の素材を生かした仕上げとしているのです。

VツインエンジンにはSOHC方式の4バルブシリンダーヘッドを採用。吸気ダクトの形状と内部構造は専用の設計、排気系は右出しの2-1エキゾーストです。リアバンクのヘッドからは前方へ迂回するその排気管、そして低めに固定されたショートサイレンサーなども、デザイン上重要なアクセントとなっています。また燃料噴射にも専用のセッティングを採用し、素早い燃焼を促進してトルク特性を向上。最高出力は5,500回転で38kW、最大トルクは3,000回転で80Nmを発生します。60km/h定地走行の燃料消費率は2名乗車で30km/Lです。

2次駆動はチェーンではなく、カーボン芯線を用いた21mm幅のベルトです。クランクシャフトからミッションにかけては、各シャフトをコンパクトなレイアウトにまとめマスを集中化。フレームもコンパクトなダブルクレードルタイプで、エンジンを車体の強度材として活用するリジッド方式で搭載。そのエンジン懸架方式により、ライダーは心地良いパルスを感じることができます。ホイールベースは1,570mmと短めに設定、市街地での曲がりやすさと安定感あるハンドリングを両立しました。

なお、ベーシックなボルトのほかに、上級仕様のRスペックもラインナップしています。Rスペックはリザーバータンク付きのリアショック、切削ホイール、バックスキン調のシート表皮などを装備。車両のメーカー希望小売価格は、標準モデルが89万9,640円、ABS付きが95万400円、Rスペックが94万5,000円、ABS付きのRスペックが99万5,760円(いずれも税8%込み)です。

ヤマハ ボルトのここがポイント!
  • ● ボバースタイルのシンプルな車体デザイン
  • ● パルス感が心地良い空冷のVツインエンジン
  • ● 市街地で扱いやすいコンパクトな車体サイズ

ヤマハ ボルトのライバルはこれだ!

  • ホンダ
    VT750S

    鼓動感あふれる750ccの水冷Vツインエンジンを搭載したカジュアルロードスター。コンパクトな車体で市街地でも取り回しやすい。車両価格は税8%込みで77万1,120円から。

  • トライアンフ
    スピードマスター

    英国トライアンフ社が放つ、ローライダールックのクルーザー。エンジンは低回転域から力強いトルクを発生する865ccの空冷パラレルツイン。税8%込みで102万6,000円。

  • ハーレーダビッドソン
    スポーツスターXL883R

    スポーツスターのなかでも、レースイメージを強く押し出しているのがこのスポーツスター。空冷Vツイン883ccのエボリューションエンジンを搭載。税8%込みで103万円から。

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