スズキ ブルバード400

掲載日:2011年04月04日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/青木タカオ

スズキ ブルバード400の画像
SUZUKI BOULVARD 400

低く流れるようなスタイリングは
トップエンドモデル「M109R」をイメージ

ブルバード400がデビューしたのは2005年。スズキの400クルーザーはイントルーダークラシック400が存在していましたが、そちらはその名の示すとおりディープフェンダーやステップボード、装飾のあるサドルシートなどビンテージテイストを漂わす、いわばクルーザーの王道路線。それに対しブルバード400は、キャラクターの異なるハイパフォーマンス系路線を歩み、05年以来2本立てのラインナップを形成しています。なお、ブルバード400発売開始当時のメーカーリリースには 『ブルバード = BOULEVARDとは、英語で「大通り」を意味し、都会的で新しいコンセプトのアメリカンモデルのイメージにマッチすることから命名した。』 と車名について説明されています。

エンジンは1994年に登場したイントルーダー400から熟成を重ねてきたVバンク角45度の水冷OHC4バルブ。09年モデルでインジェクション化を果たしました。そして2010年に外装を一新するマイナーチェンジが行われ、スズキ・ブルバードシリーズのフラッグシップモデル 「M109R」 (輸出用1800ccモデル)のイメージを受け継いだビキニカウルやリアフェンダー、LEDテールランプを採用します。また、エンジンケースカバーにメッキパーツを施すなど各部の質感を高めたほか、リアフェンダーの幅を狭くみせることでリアタイヤの太さを強調するなど力強さを表現し、高級感とパワフルさを兼ね備えたスタイリングになりました。ライバルらを突き放す存在感のある倒立フロントフォークやアルミキャストホイールを持つ足周りは、パフォーマンスクルーザーの名に相応しい戦闘的な装備です。45度水冷Vツインから車体右側に伸びる2本出しマフラーはキャタライザーを内蔵し、エンド部はスラッシュカットが施されます。そのグラマラスなフォルムは見るからに堂々と力強く、強烈な個性を放っています。中古車も出ており、相場は40万円台からでしょう。

スズキ ブルバード400のここがポイント!
  • ● M109R譲りのグラマラスなスタイル
  • ● 倒立フォークを採用した戦闘力の高い足まわり
  • ● 12個のLEDが内蔵されるテールランプ

スズキ ブルバード400のライバルはこれだ!

  • ホンダ
    シャドウカスタム400

    07年までのシャドウ・スラッシャーを継承し、小振りなヘッドランプ、ショートフェンダー、ガンファイターシートなどで、カスタム系チョッパースタイルに仕上げたのが“カスタム”。

  • カワサキ
    エリミネーター400

    1985年に登場したGPZ400Rの水冷DOCH4気筒エンジンの吸排気系を見直し、シャフトドライブや極太タイヤを採用するドラッグレーサーをコンセプトとした車体に搭載した異色アメリカン。

  • ヤマハ
    ドラッグスター400

    1996年に登場。クラス唯一の空冷Vツインエンジン、そしてリヤタイヤもクラスで最も太い170/80-15(フロントは100/90-19)サイズを履くなど、1クラス上の存在感を発するクルーザーモデル。

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